今回は、いつもの商業ベースの情報ではなく、Rakuten Rapid APIから利用できるCOVID-19情報の取得についてのサンプルです。
世界中でまだまだ勢いの衰えないCOVID-19、世界中の「今」の状況を得るのにも、APIがたくさん紹介されています。
これらの情報は有料無料のものとたくさん公開されています。
これらの情報だけでなく、他のメディア等でも情報を取得し、多方向から正しい情報を得るようにしてください。
上記リンク先は直接のCOVID-19情報を得るAPIのページですが、この時点で24のAPIが公開されています。
では、早速実装してみましょう。
実装環境
FileMaker
curlとJSONを扱いますので、FileMaker ver.16以上で実装可能です。
それ以前のバージョンの場合は、何かしらのプラグインを活用して実装してみてください。
プラグインを利用した場合は、必ずしも今回の記事通りの実装では稼働しないかもしれない、ということをあらかじめご了承ください。
Rakuten Rapid API
アカウントを取得し、今回テストするAPIの利用を有効にしてください。
今回は、こちらのAPIです。
その名もズバリ、「COVID-19 data」APIです。
料金プランでBasicを選択すると、無料でテスト可能です。
テーブル設計
JSONでデータを得るだけであれば、特にフィールドを追加することはありませんが、情報の確認ということで表示するフィールドを追加します。
人の目で確認するときにわかりやすいように、計算フィールドでJSONFormatElementsを使った計算をしておきます。
レイアウト設計
こちらも、今回は表示するだけなので、JSONFormatElements計算をした結果を表示するフィールドをペッと置いておきます。
スクリプト実装
curl構文
curlの構文を見ていきましょう。
Rakuten Rapid APIのエンドポイントページのサンプルからcurl構文を確認します。
コードスニペットでShell > cURLの順に見ていくと、サンプルを表示できます。
curl --request GET \
--url 'https://covid-19-data.p.rapidapi.com/country/code?code=jp' \
--header 'x-rapidapi-host: covid-19-data.p.rapidapi.com' \
--header 'x-rapidapi-key: <Rakuten Rapid API>'
COVID-19の状況を知りたい国のコードをURLのパラメータに指定するだけ、というシンプルな構文です。
国コードは、以下のページで確認できます。
スクリプト実装
URL から挿入を使い、curl構文を実装していきます。
このスクリプトステップに、curl構文を分解して入れていきます。
シングルクォーテーションは、バックスラッシュ付きのダブルクォーテーションにして書き換えることを忘れずに。
2行目は、APIを実行した結果をフィールドに保存しています。
適宜、エラーコードを取得するなどもいいと思います。
実行してみる
では、実行してみましょう。
サクッときましたね!
JSONで返ってくるので、そのままFileMakerで処理できますね。
位置情報も取得できるので、地図にマッピングしたり、国別の感染者数等のグラフを作ったりということができますね。
まずは、COVID-19の情報を取得する、というAPIを紹介しました。