慌てずに、テーブルのフィールド定義を確認しましょう。
確認する場所
確認するところは、フィールドのルックアップ設定にある、「内容が空欄の場合コピーしない」というチェックボックスです。
ここに、チェックが入っていませんか?
デフォルトだと、チェックが入ってます。
空白をコピーしたいときは、ここのチェックを外します。
ルックアップの定義と更新については、公式のこちらを参考にしてください。
https://help.claris.com/ja/pro-help/content/lookups.html
動作確認
では、このルックアップの、「内容が空欄の場合コピーしない」チェックボックスのオンオフの違いをみていきましょう。
テスト的に、見積書と請求書のリレーションシップとルックアップを作りました。
このリレーションシップで、見積書にある見積種類に入力されていたら請求書に反映したい、と思っています。
でも、請求書では見積書をルックアップする前は「未処理」であることを明示的に残しておきたいので初期値データとして「未処理」を設定しています。
オンの場合
この場合は、空白がコピー「 されない 」ことを見ていきます。
見積種類が設定されているとき
(1)見積種類に「試算見積」が入力されています。
(2)請求書レコードを新規作成した時点では、見積種類に初期値の「未処理」が設定されています。
(3)請求書で、見積テーブルの主キーをキーにルックアップします。
見積種類がコピーされました。
見積種類が設定されていないとき
(1)見積種類に何も入力されていません。
(2)請求書レコードを新規作成した時点では、見積種類に初期値の「未処理」が設定されています。
(3)請求書で、見積テーブルの主キーをキーにルックアップします。
見積種類が 「未処理」 のままです。
残念な結果になってしましました。
では次に、「内容が空欄の場合コピーしない」チェックボックスがオフになっている時を見ていきます。
オフの場合
見積種類が設定されているとき
こちらは、「内容が空欄の場合コピーしない」チェックボックスがオンになっている時と同様、見積種類が正しくコピーされています。
(1)見積種類に「詳細見積」が入力されています。
(2)請求書レコードを新規作成した時点では、見積種類に初期値の「未処理」が設定されています。
(3)請求書で、見積テーブルの主キーをキーにルックアップします。
見積種類がコピーされました。
見積種類が設定されていないとき
(1)見積種類に何も入力されていません。
(2)請求書レコードを新規作成した時点では、見積種類に初期値の「未処理」が設定されています。
(3)請求書で、見積テーブルの主キーをキーにルックアップします。
空白がコピー されていますね!
意外と見落としがち
この設定、意外と見落としがちだったりしませんか?
大抵の場合、空欄の時はコピーしなくてもいいだろうという思い込みもあったりで、今回のように初期値があった場合に結果が違うことになります。
その他、再ルックアップしたときにも同じようなことが言えますので、この「内容が空欄の場合コピーしない」チェックボックスもしっかり詳細仕様に組み込んでいきましょう。
再ルックアップについては、先に紹介したページの「ルックアップを更新するには」に解説があります。
参考にしてください。
https://help.claris.com/ja/pro-help/content/lookups.html