はじめに
2025年3月の更新で、OAC(Oracle Analytics Cloud)に新しいビジュアライゼーション・タイプが追加されました。
ゲージ・ビジュアライゼーションです。
早速紹介します。
データの準備
こんな簡単なデータをExcelで用意しました。
製品 | 在庫数 | 下限値 | 上限値 |
---|---|---|---|
A | 140 | 150 | 170 |
B | 102 | 90 | 100 |
C | 30 | 28 | 33 |
ビジュアライゼーションの作成
サンプルデータをデータセットとしてアップロードします。
新しいワークブックを作成し、登録したデータセットを選択します。
Ctrlキーを押しながら列を全部選択して、右クリックします。
「ビジュアライゼーションの選択」をクリックします。
トレリス列に「製品」、値(ゲージ)に「在庫数」、値(ターゲット)に「下限値」と「上限値」を配置します。
製品ごとの在庫数が、下限値と上限値の間に収まっているかを確認するためのビジュアライゼーションが作成できました。
条件付き書式でカスタマイズ
せっかくなので、少しカスタマイズしてみます。
ゲージ・ビジュアライゼーションの「条件付き書式ルールの管理」をクリックします。
同様に「在庫数」が「上限値」を上回った時の色も指定します。
同じ色にしました。「保存」をクリックします。
製品AとBは、在庫数が適正在庫の範囲から外れているので赤く表示されます。
その他のゲージ・ビジュアライゼーションの使い所
業績評価
例えば、販売目標の達成率を示す際に、ゲージを使用すると進捗状況を直感的に把握できます。ゲージチャートで月ごとの売上目標に対する達成度を色分けで表示することで、チームがどの程度目標に近づいているか一目で分かります。
KPIモニタリング
企業の重要業績評価指標(KPI)の監視に使用できます。例えば、ウェブサイトのトラフィック量や顧客満足度スコアなどをリアルタイムで監視し、設定された目標範囲に対する現在の値をゲージで示すことで、問題の発見や迅速な対応を容易にします。
エネルギー消費のモニタリング
工場やオフィスビルのエネルギー使用量を測定する際に、ゲージは現在の消費量が設定されたターゲット範囲内に収まっているかを示すのに有効です。これにより、効率的なエネルギー管理が可能になります。
プロジェクト進捗管理
チームプロジェクトで、タスクの進捗状況を可視化するためにゲージを使います。全体の完了率や、個別のマイルストーン達成率を一目で確認することができます。