はじめに
OAC(Oracle Analytics Cloud)でカスタム・マップレイヤーを保存する際に「外部ストレージ」を選択することにより、より多くのマップを保存できます。
それぞれのカスタム・マップレイヤーは、最大100MBのGeoJSONファイルとして用意します。
アップロード時に空白は除去され、小数点も6桁に切り捨てられサイズは圧縮されます。
デフォルトのストレージ制限は、全体として200MBです。
外部ストレージの制限は、全体として50GBです。ファイルサイズの制限は同じです。
カスタム・マップレイヤーの登録
管理者としてログインし「コンソール」の「マップ」をクリックします。
今回は日本の都道府県のカスタム・マップレイヤーです。
「拡張」タブに移動して、ストレージタイプを「外部」に変更します。
「保存」をクリックします。一度保存するとストレージタイプは変更できません。
変更したい場合は、一度削除して再登録してください。
「Japan」が今回外部ストレージに保管したカスタム・マップレイヤーです。
サイズが約70MBと大きく、これまでだと登録するのに躊躇する大きさです(全体の制限が200MBなので)。
「JP_PREF」は以前登録した小さなサイズの(都道府県の形がより簡略化された)カスタム・マップレイヤーです。
試してみる
都道府県ごとの人口データをカスタム・マップレイヤー「Japan」と「JP_PREF」を使用してマップ・ビジュアライゼーションで表現しました。
左が外部ストレージの「Japan」マップレイヤー、右がデフォルトのストレージの「JP_PREF」マップレイヤーを使用したものです。
外部ストレージの方が細かいですが、デフォルトも滑らかな線になっており、これはこれで悪くないように思います。
ここまでズームすると、かなり違いがあるのがわかります。
まとめ
外部ストレージを活用すると、ストレージサイズの制限がこれまでよりもかなり緩和されます。
今回使用したような、大きなサイズのカスタム・マップレイヤーも、今までよりは躊躇なく使えるかも知れません。
大きな(そして詳細な)マップレイヤーだとパフォーマンス上の問題が発生するかも知れませんし、利用用途によっては小さな(粗い)マップレイヤーでも実用上大きな違いはないこともありそうなので、よく考えて使っていただきたいと思います。
カスタム・マップレイヤーの大型化よりは、より多くの種類のカスタム・マップレイヤーを登録できるようになったことの方が、メリットが大きいかも知れないですね。