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Oracle Analytics Cloud:特定の購買行動をする顧客を抽出してみる

Last updated at Posted at 2022-01-31

はじめに

2021年に購買実績があるものの2022年は何も購入していない顧客がいたとします。
これらの顧客に対して、継続して購買していただくためにアプローチをしたいのですが、そもそもそのような行動をする顧客を特定することができるでしょうか?
Oracle Analytics Cloud(OAC)のデータフローで抽出してみたいと思います。
わかりやすくするために単純なサンプルデータを準備しました。この中には、2021年に購買実績があり2022年にはない顧客がいます(太字にしました)。

顧客ID 購入日 製品カテゴリ 購入数量 購入金額
10982 2021/1/1 キウイ 2 7200
16876 2021/1/2 キウイ 1 3600
29786 2021/1/3 キウイ 1 3600
29787 2021/1/4 キウイ 2 7200
27563 2021/1/5 キウイ 3 10800
29787 2022/1/6 マンゴー 3 360
27563 2022/1/7 マンゴー 2 480
28798 2022/1/8 マンゴー 3 360
13242 2022/1/9 マンゴー 1 240
00083 2022/1/10 マンゴー 2 480

このデータをExcelファイルとして保存して使用します。

OACにデータセットとして取り込む

OACにログインし、右上の「新規」ボタンをクリックします。
続いて「データセット」をクリックします。
image.png
「ここにデータ・ファイルをドロップするか、クリックして参照します」と表示されているエリアにサンプルのExcelファイルをドラッグ&ドロップします。(またはクリックしてファイルを選択します)
image.png
中身を確認し、「追加」ボタンをクリックします。
image.png
左上の「戻る」をクリックして、ホームに戻ります。
image.png

データフローを作成する

データセットの追加

「新規」をクリックし、「データ・フロー」を選択します。
image.png
先程追加したデータセットを選択し、「追加」ボタンをクリックします。
image.png
追加したデータセットの右側の「+」をクリックしてステップを追加します。
image.png
「フィルタ」ステップを追加します。
image.png
「+」をクリックしてフィルタの対象列を指定します。
image.png
「購入日」をクリックします。
image.png
直接入力するか、カレンダーコントロールを使用して「開始」を「2021/1/1」、「終了」を「2021/1/31」にします。
image.png
データが2021年1月だけにフィルタされました。
image.png

2つ目のデータセットを追加

「データの追加」をドラッグして最初に追加したデータセットの下にドロップします。
image.png
先程と同じデータセットを選択し「追加」をクリックします。
image.png
2つ目のデータセットにも、「フィルタ」ステップを追加します。
image.png
「購入日」に対してフィルタを設定します。
image.png
「開始」と「終了」は、それぞれ「2022/1/1」「2022/1/31」とします。
image.png
image.png

データセットを結合

上のフィルタの右側の「+」をクリックしてステップを追加します。
image.png
「結合」をクリックします。
image.png
下のフィルタの右側の「○」をクリックします。
image.png
次のようになります。
image.png
入力1の行の保持を初期値の「一致する行」から「すべての行」に変更します。
image.png
2021年1月にフィルタしたデータセットのすべての行(「顧客ID」から「購入金額」まで)が表示され、それに一致する2022年1月にフィルタされたデータセット(「顧客ID_1」から「購入金額_1」まで)が結合されます。
2021年1月に購入実績があるが2022年1月には購入実績がない顧客は、2022年のデータがないのですべての列でデータが空白となっています。

つまり、抽出したいのは次の赤字の顧客となります。

購入日 製品カテゴリ 購入数量 購入金額 顧客ID 購入日_1 製品カテゴリ_1 購入数量_1 購入金額_1
2021/1/1 キウイ 2 7200 10982
2021/1/2 キウイ 1 3600 16876
2021/1/3 キウイ 1 3600 29786
2021/1/4 キウイ 2 7200 29787 2022/1/6 マンゴー 3 360
2021/1/5 キウイ 3 10800 27563 2022/1/7 マンゴー 2 480

「結合」の右の「+」をクリックし、「フィルタ」ステップを追加します。
image.png
「製品カテゴリ_1」に対してフィルタを設定します。
image.png
「NULL」チェックボックスをオンにします。
image.png
「フィルタ」の右の「+」をクリックして「列の選択」ステップを追加します。
image.png
「~_1」で終わる列は不要なので、まとめて選択して「選択項目の除去」をクリックします。
image.png
「列の選択」の右の「+」をクリックして「データの保存」ステップを追加します。
image.png
データセット名を「顧客分析」とします。
image.png

データフローの保存と実行

右上の保存アイコンをクリックします。
image.png
データフローに名前を付けて「OK」をクリックします。
image.png
「データフローの実行」アイコンをクリックすると、定義したフローが実行されます。
image.png
image.png

顧客が抽出できたかどうか確認

「ナビゲーション」アイコンをクリックし、「データ」をクリックします。
「データセット」タブに、データフローで設定した「顧客分析」という名前のデータセットができあがっているのがわかります。
image.png
データセットをクリックすれば、ビジュアライズが可能です。
image.png

この次は?

顧客属性を知るためのデータを準備し顧客IDと結合することで、より深い分析が可能になります。
例:顧客ランク、居住地、年齢グループによる顧客行動を分析するなど。

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