HPE Morpheus VM Essentials Softwareの構築についてまとめます。
構築はVMware vSphere上で行います。
#4では仮想基盤のネットワーク設定をします。
https://support.hpe.com/hpesc/public/docDisplay?docId=sd00006470en_us&docLocale=en_US
(User Manual for HPE Morpheus VM Essentials Software version 8.0.7
Published: July 2025)
ネットワークの構成は[HVM構築#1 ホストマシン構成確認]で
Six NICs with XOR bonds and MPIO for storage traffic
- 仮想マシン通信専用×2(XOR、n個のVLAN)
- ホストマシン通信専用×2(XOR、1個のVLAN)
- クラスターストレージ通信専用×2(2個のVLAN)
に決めました。
この設定をしていきます。
#4-1 GUIでのネットワーク設定
hpe-vmコマンドでコンソールを開き、[Configure Network]でbondの設定をします。ここから作業証跡になります。
画像1
画像3 追加するのは仮想基盤通信用のbondで、Device IDはmgmtとしました。
画像8 HPEの資料にはLACPとbalanced-xorしか示されていませんでしたが、ここでは他にもいろいろ選べます。
#4-2. /etc/netplan/60-mvm.yaml直接編集でのネットワーク設定
hpe-vmのGUIでネットワーク設定をすると、/etc/netplan/50-cloud-init.yamlがなくなり、60-mvm.yamlができます。
これを直接編集した後、netplan applyを実行して保存する方法でも設定できます。好きな方法でネットワーク設定をすればいいと思います。
hpe-vmのGUIでの設定では、IPアドレスの末尾に/24を付け忘れたり、複数のDNSを改行ではなくカンマ区切りで設定して保存すると、ネットワーク設定画面を開いたときにエラーが表示されるようになります。
こうなったときは、/etc/netplan/60-mvm.yamlを修正すれば直ります。
/etc/netplan/60-mvm.yamlにNICが入っていない場合があります。
そんなときは、下記コマンドでNICを確認します。loはループバックインターフェース、virbr0は仮想ブリッジのインターフェースです。
ls /sys/class/net
最終的に下記設定としました。
仮想マシン通信用のbondはcmptというIDにしました。
ens38とens39ははじめは60-mvm.yamlに入っていなかったので追加しました。
ens38とens39はiSCSI用なのでMTUを9000にしています。
GNU nano 7.2 /etc/netplan/60-mvm.yaml
ens34:
dhcp4: false
ens35:
dhcp4: false
ens36:
dhcp4: false
ens37:
dhcp4: false
ens38:
addresses:
- 10.0.0.61/24
mtu: 9000
dhcp4: false
ens39:
addresses:
- 10.0.0.62/24
mtu: 9000
dhcp4: false
bonds:
mgmt:
addresses:
- 192.168.0.137/24
nameservers:
addresses:
- 192.168.0.254
- 192.168.0.1
interfaces:
- ens35
- ens34
parameters:
mode: balance-xor
dhcp4: false
dhcp6: false
routes:
- to: default
via: 192.168.0.1
metric: 100
cmpt:
interfaces:
- ens36
- ens37
parameters:
mode: balance-xor
dhcp4: false
dhcp6: false
ネットワーク設定は以上です。
次回はiSCSIのクラスターストレージを作成します。