169
173

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

【JavaScript】DataTablesが超便利すぎる

Last updated at Posted at 2023-06-05

DataTablesとは

DataTablesは、HTMLテーブルを対話的なデータグリッドに変換するためのJavaScriptライブラリ。
簡単に言い換えると、HTMLテーブルをソートや検索などがおこなえる高機能な表にできるということ。
拡張性柔軟性 が高く、また大規模なデータを持つテーブルを操作するのにとても便利である。

導入

下記のリンクから自分の環境に合ったやり方でダウンロードしよう。また、基本的に jQuery は必須である。

最もシンプルな例

とりあえず簡単な実装例を挙げてみる。
ここでは理解できなくてもOK!

See the Pen DataTables by Tomoki Ota (@odlqzyes-the-sans) on CodePen.

使い方

これからDataTablesの使い方を説明していく。

最初は以下のcssとjsファイルだけでOK! (CDN以外の書き方は割愛)

<link href="https://cdn.datatables.net/1.13.4/css/jquery.dataTables.min.css" rel="stylesheet"/> 
<script src="https://cdn.datatables.net/1.13.4/js/jquery.dataTables.min.js"></script>

テーブルの作成

idがappの要素のHTMLテーブルをdataTableにする。

sample.html(クリックすると表示)
sample.html
<table id="app">
  <thead>
    <tr>
      <th>Id</th>
      <th>Name</th>
      <th>City</th>
      <th>age</th>
    </tr>
    <tr>
      <td>1</td>
      <td>Taro</td>
      <td>Tokyo</td>
      <td>18</td>
    </tr>
  </thead>
</table>
sample.js
// テーブルの作成
$("#app").DataTable();

これだけでDataTableができる。
しかし、これだと表のスタイルが変わっただけで、何もできない。

DataTable()の引数にオプションを指定できる。
このオプションを設定することによって、ソートや検索が可能になるのだ!

オプションの設定

以下のように設定する。

sample.js
// オプションの設定
var tableOptions = {
    // ここに設定値を書いていく
}

// テーブルの作成
$("#app").DataTable(tableOptions);

テーブルのオプションはとてもたくさんある。

この記事では代表的なものだけ説明する。

data

htmlにテーブルを書くと長くなるのでjsで配列にして、それをdataに設定できる。

sample.js
// テーブルの中身
var tableData = [
  [1, "Taro", "Tokyo",12],
  [2, "Jiro", "Osaka", 20],
  [3, "Hanako", "Paris", 18],
  [4, "Alice", "New York",26],
  [5, "Bob", "London",24]
];
// オプションの設定
var tableOptions = {
  // テーブルの内身を設定
  "data": tableData,
}
$("#app").DataTable(tableOptions);

info

テーブルの下にShowing ~とテーブル情報が出てくる。

var tableOptions = {
  "info": false,
}

image.png

paging

ページング処理を追加する。

var tableOptions = {
  "paging": false,
}

image.png

searching

検索窓を追加する。

var tableOptions = {
  "searching": true,
}

searchingをfalseにすると独自のカスタムフィルタもoffになってしまう。検索窓だけ非表示にする場合は、cssに以下を追記しよう。

sample.css
.dataTables_filter {
    display: none;
}

ordering

ソート機能が追加できる

var tableOptions = {
  "ordering": false,
}

image.png

dom

テーブルの表示に関連する要素の配置をカスタマイズするために使用。

  • l : テーブルの左側に表示される要素(デフォルトの検索ボックスなど)
  • f : フィルタ
  • t : テーブルそのもの
  • i : テーブルの情報表示(現在の表示中の行数など)
  • p : ページングコントロール
  • r : テーブルの右側に表示される要素(デフォルトの凡例など)
  • B : Buttons(extention)

ajax

Ajax通信を行う際のurlとHTTPメソッドを指定する。

var tableOptions = {
  "ajax": {
    "url": "data.json",
    "type": "POST"
  }
}

serverSide

dataTableの処理をサーバーサイドで行う。

  1. 初期化時には、空のデータテーブルが表示
  2. ページング、ソート、検索などのアクションが実行されると、サーバーサイドにAjaxリクエストが送信される。
  3. サーバーサイドはリクエストを受け取り、必要なデータを取得・処理する。
  4. サーバーサイドは処理結果をレスポンスとして返す。
  5. データテーブルはサーバーからのレスポンスを受け取り、表示データを更新。

serverSideオプションを使用すると、データテーブルはクライアントサイドではなくサーバーサイドでデータの処理を行うため、大量のデータや複雑な処理にも対応可能。

var tableOptions = {
    "serverSide" : true,
    "ajax": {
      url: 'data.php',
      type: 'POST'
    }
}

columnDefs

ターゲットに列のインデックスかセレクタを指定し、その列に対しての動作を設定する。
target : '_all'とすると、すべての列が対象となる。cssの設定やソートの禁止、カラムの非表示、特定のレンダリング関数の適用などができる。

var tableOptions = {
  "columnDefs": [
    { targets: 0, visible: false },  // インデックス0(1列目)の列を非表示
    { targets: [1, 2], sortable: false }, // インデックス1と2の列をソート禁止
    // 全ての列にCSSクラス 'highlight' を適用
    { targets: '_all', className: 'highlight' }, 
    // インデックス3と4の列に数値をフォーマット
    { targets: [3, 4], render: $.fn.dataTable.render.number(',', '.', 2, '$') }
  ]
}

order

dataTableのデフォルトのソート順を指定する。
order:[[column, dir]]のようにするcolumnに列のインデックス、dirにはasc(昇順)またはdesc(降順)を指定できます。

var tableOptions = {
  "order": [
    [0, 'asc'],
  ]
}

select

trueにすると行を選択できるようになる

var tableOptions = {
    "select" : true
}

image.png

selectは拡張機能の1つなので、以下をダウンロードする必要がある
https://cdn.datatables.net/select/1.6.2/css/select.dataTables.min.css
https://cdn.datatables.net/select/1.6.2/js/dataTables.select.min.js

initComplete

DataTableの初期化が完了した後に実行したい追加の関数を指定する。
コールバック関数には、settings, json, xhrの3つのパラメータが渡される。

  • settings : 初期化されたデータテーブルの設定オブジェクト
  • json : 初期化時に取得されたデータのJSON
  • xhr : 初期化時に使用されたXMLHttpRequestオブジェクト
var tableOptions = {
  "initComplete": function(settings, json, xhr) {
    // 初期化完了時の処理をここに記述する
    console.log('データテーブルの初期化が完了しました');
    console.log('設定オブジェクト:', settings);
    console.log('取得したデータ:', json);
  }
}

displayLength

表示する行数を指定する。デフォルトでは、10行が表示される。

var tableOptions = {
    "paging": true,
    "displayLength": 25,
}

lengthMenu

表示行数の選択肢を指定する。ドロップダウンメニューで変更できる

var tableOptions = {
    "paging": true,
    "displayLength": 10,
    "lengthMenu": [10, 100,1000]
}

image.png

lengthChange

var tableOptions = {
    displayLength: 25,
    lengthMenu: [10, 25, 50, 100]
}

destroy

DataTableを初期化するときに、指定されたセレクタに一致する既存のDataTableがある場合、そのテーブルは破棄され、新しいテーブルに置き換える。

var tableOptions = {
    destroy: true,
}

pagingType

ページングのスタイルと動作を設定できる。
デフォルトは"simple_numbers"

var tableOptions = {
    'displayLength': 25,
    'lengthMenu': [10, 25, 50, 100],
    'pagingType': pagingType,
}
Paging Type 説明
simple Previous, Nextのボタンのみ表示
simple_numbers Previous, Nextのボタンに加えてページ番号も表示
full First, Last, Previous, Nextのボタンを表示
full_numbers First, Last, Previous, Nextのボタンに加えてページ番号も表示
first_last_numbers First, Last, Previous, Nextのボタンに加えてページ番号も表示

drawCallback

テーブルが描画された後に実行されるコールバック関数を指定する。

initCompleteとdrawCallbackの違い
initCompleteは初期化後1回だけ実行されるのに対して、drawCallbackは再描画されるごとに実行される。

processing

processingオプションをtrueに設定すると、テーブルが処理中のときに「処理中です」と表示を行う。主にサーバーとの通信を行うときに使われる。

var tableOptions = {
    processing: true,
}

API

DataTableのAPIを使えば、テーブルを操作することができる。

APIへのアクセスは何個かあるが

// 全部同じ
$( selector ).DataTable(); // 推奨。もっとも新しい。
$( selector ).dataTable().api();
new $.fn.dataTable.Api( selector );

\$(selector).DataTable();と$(selector).dataTable();は違うことに注意しよう。前者はdatatableのapiインスタンスを返すのに対し、後者はjQueryオブジェクトを返す。また、dataTable()は古いv.1.9以前の書き方で、1.10以降はDataTable()の書くのが主流。ただし、dataTableの場合fnDestroy()だが、DataTable()で作成した場合はDestroy()になる。
その他にもfnDraw()、fnSettings() などがdraw(), settings()に対応する。

APIも非常にたくさんあるので、この記事では代表的なものだけ説明する。

再描画

draw() を使う。

var table = $('#sample').DataTable(); // 以後省略
table.draw();

テーブルデータの削除

clear() を使う。テーブルの中身がヘッダー以外削除される。

// 削除して再描画
table.clear().draw();

ソート

order() を使用。

table.order([[1, 'asc']]).draw();

ページ変更

page()を使う。引数には数字以外にfirst, last, previous, nextが使用可能。
再描画を防ぐためにdraw(false)を付ける。

// 3ページ目を表示
table.page(2).draw( false );

データの取得

var data = table.data();
console.log(data);

テーブルの削除

destroy()を使う。

table.destroy()

列操作

列表示/非表示

column(number).visible(bool);を使用。 

// 3列目を非表示にする
table.column(2).visible(false);

全列表示/非表示

table.columns().visible(bool);を使えば全列削除できる。

行操作

行追加

row.add() で追加できる。

table.row.add( {
     ...
    } ).draw();

行削除

table.row( $(this).parents('tr') )
     .remove()
     .draw();

カスタムDOMイベント

DataTablesによるイベントは、on('event', callback)メソッドを使用して監視することができる。DataTablesのイベントは名前空間が dt となる。

$('#sample').on('draw.dt', function() {
  // テーブルが再描画されたときに実行する処理
});

また、offを使うとonによって登録されたイベントを削除できる。

// 特定のリスナー(callback)を解除
$('#sample').off('draw.dt', callback);

他にもテーブルのソート、検索など色々検知することができる。
これもたくさんあるので、公式ドキュメントを見てください。

buttons

buttonsを使う場合は Buttons extensionをダウンロードしよう。

では、以下を追加してください(CDN)。

<link href="https://cdn.datatables.net/1.13.4/css/jquery.dataTables.min.css" rel="stylesheet"/>
<link href="https://cdn.datatables.net/buttons/2.3.6/css/buttons.dataTables.min.css" rel="stylesheet"/>
 
<script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/jszip/2.5.0/jszip.min.js"></script>
<script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/pdfmake/0.2.7/pdfmake.min.js"></script>
<script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/pdfmake/0.2.7/vfs_fonts.js"></script>
<script src="https://cdn.datatables.net/1.13.4/js/jquery.dataTables.min.js"></script>
<script src="https://cdn.datatables.net/buttons/2.3.6/js/dataTables.buttons.min.js"></script>
<script src="https://cdn.datatables.net/buttons/2.3.6/js/buttons.colVis.min.js"></script>
<script src="https://cdn.datatables.net/buttons/2.3.6/js/buttons.html5.min.js"></script>
<script src="https://cdn.datatables.net/buttons/2.3.6/js/buttons.print.min.js"></script>

buttonsの使用例

buttonsを使うとExcel、 CSV、 PDF出力、印刷、Copyのボタンが簡単に実装できる。

See the Pen Untitled by Tomoki Ota (@odlqzyes-the-sans) on CodePen.

シンプルなボタン

まず、DataTablesのオプションの "dom"B を含める。
そして、"buttons"オプションに以下のように追加したいボタンを追加しよう。

// オプションの設定
var tableOptions = {
  'dom': 'Bfrtip',
  'buttons': [
        'pdf,
        'csv',
    ],
}

ボタンにはcsv, excel, pdf, copy, print, colvis (column visibility) などがある。

他の種類は公式ドキュメントにのっている。

カスタムボタン

もちろんボタンはカスタムすることができる。
以下はカスタマイズされたCSVボタンの例である。

// オプションの設定
var tableOptions = {
    dom: 'Bfrtip',
    buttons: [{
        extend: 'csv', // 出力フォーマットの指定
        filename: 'test', // 出力ファイル名の指定
        text: 'CSV出力', // ボタンの表示名
        exportOptions: {
            paging: false, //
        },
    }],
}

extend

出力フォーマットを指定する。

buttons: [{
    extend: 'csv'
}]

filename

出力ファイル名を指定する。

buttons: [{
    filename: 'test'
}]

text

ボタンに表示される名前を指定する。

buttons: [{
    text: 'CSV出力',
}]

exportOptions

  • modifier : エクスポートするデータに対して修正を加えるオプションを設定。出力時にもソート結果や検索結果, pagingを反映するかを指定できる。
    • order : appliedにするとソートが反映される。
    • page : currentにすると現在のページのみ出力される。(暗黙的にorderとsearchがappliedになる。
    • search : appliedにすると検索結果のみ出力される。
exportOptions : {
   modifier: {
       "order":  'current',  // 'current', 'applied', 'index',  'original'
       "page":   'all',      // 'all',     'current'  
       "search": 'none',     // 'none',    'applied', 'removed'
       // Extension - KeyTable (v2.1+) - cells only
       focused: undefined, // true, false, undefined
       // Extension - Select (v1.0+)
       selected: undefined // true, false, undefined
   }
}
  • columns : エクスポートに含める特定の列を指定する
  • rows : エクスポートに含める特定の行を指定する

action

ボタンをクリックしたときの処理を書く。
関数の引数にはe, dt, node, configがある。

  • e : イベントオブジェクト。
  • dt : datatableのapiインスタンス。データテーブルを操作できる。
  • node : クリックしたボタンの要素。ボタンの外観や動作を変更できる。
  • config : ボタンの設定オブジェクト。ボタンの設定を動的に変更できる。
buttons: [{
    text: 'Alert',
    action: function ( e, dt, node, config ) {
        alert( 'Activated!' );
        this.disable(); // ボタンを非表示にする
    }
}]

customize

ボタンの外観や動作をカスタマイズするための関数を指定する。

buttons: [{
    customize: function (win) {
        $(win.document.body).find('table').addClass('display').css('font-size', '9px');
        $(win.document.body).find('h1').css('text-align','center');
    }
}]

さらなる高みへ

拡張機能

ここまででもbuttonsやselectなど少し触れたが、datatableではいくか拡張機能が用意されている。拡張機能を使うには新たなjsとcssが必要となる。

拡張機能 説明
AutoFill ユーザーが入力したデータを自動的に他のセルにコピーするためのインタラクティブな機能。
Buttons ファイル出力やコピーなどのボタンを提供し、データテーブル上でさまざまなアクションを実行できる。
ColReorder 列の順序をドラッグアンドドロップで変更できる。
Editor インライン編集や追加、削除などのデータの編集を容易にする機能。
FixedColumns スクロール可能なデータテーブルの固定列を作成できる。
FixedHeader データテーブルのヘッダー行を固定して表示し、スクロールしても表示され続けるようにする機能。
KeyTable キーボード操作でセルを選択できるようにする機能。
Responsive データテーブルをレスポンシブなレイアウトに対応させる機能。
RowGroup データテーブルの行をグループ化し、グループの集計や表示切り替えなどの操作をサポートする機能。
RowReorder 行の順序をDrag & Dropで変更できる。
Scroller 大量のデータを含むデータテーブルをスクロール可能にする機能。
Select 行やセルの選択を可能にし、選択されたデータの操作やハイライト表示をサポートする機能。
SearchPanes データテーブルの検索機能を強化し、絞り込みオプションを提供する機能。
SearchBuilder 複雑な検索条件をビジュアルに作成し、データテーブルの検索を強化する機能。
StateRestore 表の状態をsaveすることができる。
DateTime 日付と時刻のフィルタリングと表示を簡素化する機能。

plugins

プラグインを使えば、API, Paging, Sortingなどの機能を強化できる。

たとえば、以下の例では paginTypescrolling というオプションを追加している。

<script type="text/javascript" src="jquery.dataTables.js"></script>
<script type="text/javascript" src="dataTables.scrollingPagination.js"></script>
<script type="text/javascript">
    $(document).ready(function() {
        $('#example').dataTable( {
            "pagingType": "scrolling"
        } );
    } );
</script>

サーバサイドとの連携

django-datatables-view

Pythonにはdjango-datatables-viewというDjangoフレームワークで使用するための拡張機能がある。
django-datatables-viewを使用すると、データテーブルの表示やデータの取得などの処理をサーバーサイドで行うことができる。

djangorestframework-datatables

同じく、Djangoのrestframeworkの拡張機能で、djangorestframework-datatablesがある。データテーブルのリクエストパラメータ(フィルター、ソート、ページングなど)を解析し、それに基づいてクエリを構築してデータを取得する。そして、取得したデータをデータテーブルの要件に従って整形し、JSONレスポンスとして返す。

ちなみに、ajax通信をするときに、datatableのsearchやsortingのパラメータを取得するには以下のようにすると取得できる。

const params = Object.assign({}, {format: 'datatables'}, dt.ajax.params())

その他

Djangoだけでなく、Laravelなどその他のフレームワークや言語でもつかうことができる。
サーバサイドとの連携例は以下の公式ドキュメントにのっている。

169
173
3

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
169
173

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?