今春に受験したエンベデッドシステムスペシャリスト試験に無事合格していたので、昨年受験した応用情報技術者試験も含めて受験の記録を記事にしたいと思います。
受験の目的
- 自分は自社製品の制御用ソフトを作っていましたが、結構いい加減な開発プロセスだったため、一般的な開発手法を知りたかった。
- 残念ながら試験に合格しても報奨や給与アップなどは勤め先にはありませんでした。ものづくりをするメーカーなので仕方ないですね。
- 正直な所、転職時に役に立つかも…という淡い期待もありました。
なぜ応用情報から受験したか
- エンベデッドスペシャリストを含む高度区分は応用情報を合格してから2年間は午前1試験を免除されます。午前1の試験範囲は広いため、受験する場合は別途対策が必要なります。
- 組み込み以外の分野(ネットワーク、データベース、セキュリティなど)に関する知識が浅かったので、免除を狙うついでに幅広く学んでおこうと思い、まずはこちらから受験することにしました(特に自分は基本情報を受験していなかったので)。試験範囲だけなら応用情報の方が広いため、レベルが高いからといって高度区分が上位互換というわけではないです。(シラバスはこちら)
応用情報技術者試験記
- 応用情報は4択問題の午前試験と、11問から5問を選択する記述式の午後試験があります。
- とにかく最小限の労力で試験に合格したい人と、しっかり知識を身に着けたいという人で勉強の仕方が変わると思います。私は後者でした。
自分の勉強法
- 勉強は試験の1ヶ月半前から開始しました。まずは2週間程度でテキストをさくっと読みながら応用情報技術者試験ドットコムの過去問道場で知識の定着を図りました。分野を指定して問題を解くことができるので便利です。
- テキストはニュースペックテキストを購入しました。書店で類書を確認して、自分に合う本を選べば良いと思います。
- テキストを一巡した後に過去問道場で1年分を解いてみた所、合格ラインの60%を十分上回ることができたので、午後試験の勉強に移りました。
- 午後試験には定番の午後問題の重点対策を使いました。選択する問題に絞って勉強するのが定石ですが、自分は興味ある分野を全て勉強しました。その後は試験日までにひたすら過去問道場と午後勉強を続けました。
結果
- 1年前のことなので細かい点数は残っていませんが、午前9割・午後8割程度で余裕をもって合格しました。
- 特に午後試験は試験終了時間の1時間前に退室できた覚えがあります。
エンベデッドスペシャリスト試験記
午前2は4択問題、午後1,2は記述問題で共にソフトウェアかハードウェアの問題から選択する必要があります。自分は1,2共にソフトウェアを選択しました。
自分の勉強法
- 勉強は試験日の2ヶ月ほど前から始めました。使用したテキストは「専門知識+午後問題」の重点対策。残念ながら不人気なエンベデッドスペシャリスト試験はいい感じの学習サイトもアプリもないようです。
- 午前、午後共に過去問を解いて、知らないことがあれば検索するということを繰り返しました。この時自分は試験に合格することが目標になっていたので、午後はソフトウェアに絞って勉強していました。
- 午後問題は専門的な知識よりも読解力を問われる問題という印象で、わかりにくい問題文に慣れるためにとにかく数をこなしました。
結果
受験を終えての感想
- 応用情報はそれなりに楽しみながら勉強できましたが、肝心のエンベデッドスペシャリストは完全に惰性で受験してしまいました…
- エンベデッドスペシャリストを受験する頃には自分は何を学びたいかがはっきりしてきていたので、試験勉強に身が入らなかったのだと思います。何を勉強すれば良いかわからない場合は、情報処理技術者試験は方向性を見出すための一つのきっかけになるかもしれません。
- 今は資格を取るよりもgithubやqiitaなので個人の成果を公開した方が評価される時代だと思いますので、資格試験を受けるのは8月に受けるディープラーニングE検定を最後にしようかと思います。