Go のバッファ付きチャネル close の挙動

バッファ付きチャネルをcloseするとどうなるか

突然ですが、次のプログラムを動かした時の出力を答えてください。

package main

import "fmt"

func main() {
    // バッファ 2 のチャネル
    ch := make(chan int, 2)
    ch <- 1
    ch <- 2
    close(ch)

    for n := range ch {
        fmt.Println(n)
    }
}

正解はこちら
https://play.golang.org/p/mDvIj--7zC

1
2

Program exited.

先にcloseされていますが、バッファに残っている値はすべてちゃんと読みだしてからcloseを判断しているようです。

チャネルの受信側には、すべての値が読み出されてから close 通知がくる

次のプログラムを動かして見ましょう

package main

import "fmt"

func main() {
    // バッファ 3 のチャネル
    ch := make(chan int, 3)
    ch <- 1
    ch <- 2
    close(ch)

    n1, ok1 := <- ch
    n2, ok2 := <- ch
    _, ok3 := <- ch

    fmt.Println(n1, ok1)
    fmt.Println(n2, ok2)    
    fmt.Println(ok3)
}

1 true
2 true
false

送信側からは、closeしたチャネルには値を送信できません

package main

func main() {
    // バッファ 3 のチャネル
    ch := make(chan int, 3)
    ch <- 1
    ch <- 2
    close(ch)

    ch <- 3
}

panic: send on closed channel

goroutine 1 [running]:
main.main()
    /tmp/sandbox997235944/main.go:10 +0x120

送信側は、チャネルがバッファ付きだろうがなかろうが、データを送りきってからcloseすれば良いわけです。
close するタイミングと、受信側でcloseされたと判断されるタイミングに時差があるので、結果的には直感的ですが、ちょっと戸惑う挙動かと思います。
あまり言及している記事がなかった記憶があるので、知っているとproducer-consumer パターンの実装の時に役立ちます。