SEが持つべきマインド(心得)
はじめに
都内に住みながら、SI業でエンジニアをしています。(最近SI業を飛び出しました。)
文系大学を卒業後、IT業界に飛び込んで6年が経ちました。
この6年間で感じた、SE(システムエンジニア)としてこう考えながら生きていくべき、
というマインド(心得)のようなものを、僭越ながら書き記そうと思いたち、こちらを書いている次第です。
※SEという言葉は、SI業界に蔓延るワードで、Web業界の方から「一括にしないでよ」というお言葉もありそうですが、エンジニアという意味では共通する考え方なのかなという思いです。
良くも悪くも、テクニカルで優秀な方も多いこの業界では、様々な性格、思考を持った方々で溢れかえっています。
専門職と呼ばれる業界ではどの業界も同じなのかもしれません。
当然、いろんな人がいるので、「あの人とは合わない/やりづらい」、「スムーズに進められる、話があう、楽しい」など、いろいろ感じる訳です。マイナスの思いは、当事者がいないところで愚痴となって共有されていることでしょう。
※面白い愚痴はお酒のつまみにもなったりしますが、、
ITが好きで、馴染めないと案外肩身の狭い思いをするこの業界ですが、
エンジニアみんなが持っていれば少しでも働きやすく、成長しやすくなっていくのではないかと思うマインドについて、
私なりの観点から書いていきたいと思います。
対象
- IT業界で働くすべてエンジニア職の方
共通マインド
睡眠時間は大事
睡眠時間は6時間~8時間、できれば7時間~8時間をコンスタントに取得するようにしてください。
睡眠不足は日中作業の効率を悪くします。
デスクワークなので、正直居眠りをしていてもお給料は発生しますが、プロ意識を持ってください。
勤務時間は最高のパフォーマンスを発揮できるよう、睡眠時間の取得をお願いします。
ドヤ顔は禁止
どうしても、技術職なので人と人を比べたがります。
でもどうか、ドヤ顔はしないでください。相手を見下さないでください。
見下してしまうと、どうしてもドヤ顔をしてしまいます。
ドヤ顔が相手にもたらす効能はありません。
謙虚に、ひたむきに、大人な対応をお願いします。
どうしても、相手のスキルレベルが作業に達していないなと思ったら、要員交代を考えてください。
管理能力だけを振り回さない
~こんな上司はやめてくださいという意味です~
・私は技術力ではなくてプロジェクト管理スキルだ!
・テクニカルな分野は部下に丸投げだ!あとはよろしく!
世の中の管理職の方々へ
深いところまで理解しなくてもいいです。触りだけでも常に吸収してください。
探究心を忘れないでください。
他人の働き方にケチをつけない
同じエンジニアとして働いている人の人生の主軸に仕事があるとは限りません。
・定時で帰宅して趣味に時間を使いたい人
・仕事一筋で残業を厭わない人
・子育てが大変で時差勤務を余儀なくされている人
・技術を極めたくて土日もひたすら技術書籍を読み漁っている人
本業に支障があると問題ですが、そうでないのであれば、
あの人はレベルが低い、意識が低い、だとかそんなことこそこそ言わないでください。
あなたが管理職で、どうしてもAさんにはこのスキルを上げて欲しいと望むなら、
文句を言うのではなく、働きかけをするべきなのではと思います。
知らないことは当たり前なので臆せず聞くこと
IT業界の知識領域はとても広く、深いものです。
知らないことなんてごろごろ転がっています。
今月から新しい案件を担当するなんて日は、きっと知らないことだらけです。
・新人じゃないから、とか、年下に聞くのはちょっと、とか変なプライド捨てて聞きましょう。
そして受け手も、
・こんなことも知らないんだ、なんて悲観的な思いを持つのはやめましょう
知らないことを嘲笑ったりせず、明日は我が身と思って
だって覚える範囲がすごく広いんだもん
交渉力/論理力は意識的に身につける
論理的に語る場面が多いのもIT業界の特徴かもしれません。
相手の問いかけに対して結論ファーストで的確に答えないと、話の内容が伝わらず、相手にも負担をかけることになります。
よくある例)
相手「そろそろ定時だけど、頼んでいた作業、もう終わりましたか?」
自分「〇〇がうまくできなくて、△△さんに聞いても解決できず、自分で試行錯誤していたんですがうまくいかなくて、....◯◯だけができていません。」
→終わったかどうかについて答えてません。ってやつです。
終わってないなら、終わってないと一言、結論ファーストで答えましょうというやつです。そこから終わっていない理由を伝えればOK。
論理力をつけるために、相手との会話の目的を意識することが大事です。
・報告、連絡がしたいだけなのか、
・相談、解決策やアドバイスが欲しいのか、
・依頼、何かをして欲しいのか、
・説得、自分はこう思う、理由はこうです、と自分/相手に動いてほしいのか、
・はたまた、雑談がしたいだけなのか
また、話したい内容が複数点あるのであれば、「3点」などと冒頭で相手に伝えて、
話の構成を理解してもらったり、そもそも今時間を貰えるかどうかを確認したほうがBetterかもしれません。
相手と交渉する場合は、ジェスチャー、振る舞いも重要になってきます。
・視線 しっかり相手の目を見る
・手振り 多少動きをつける
・声 相手に声を確実に届ける、聞こえているか、理解しているかを確認しないままだらだら話さない
・間合い 話の区切りで3秒ほど長く間をとる
この手の書籍は多数出版されているので、インプットとアウトプット、振り返りを繰り返しましょう。
きっと役に立つはずです。
技術思考マインド
ぬるま湯に浸からない
今の現場に慣れると、技術力を磨かなくても難なく案件をこなせたり、活躍できたりするものです。
それはきっと、前やったことのあることの延長線上で仕事をしているからかもしれません。
居心地がいい環境にいるだけでは成長が止まってしまうと思います。
社内で環境を変えることができるのであれば、別の案件、現場に移ってみることをおすすめします。
この程度でいいやと思わず、決して現状に満足しないこと
また、社外の勉強会やコミュニティーに参加してみるのもいい刺激になると思います。
connpassやtechplayで検索すると色々見つかります。
ベンダ各社(AWS,MS,Google)のセミナー、SHOEISHAのデブサミ、技術書展などに足を運んで見るのもいいかもしれません。
- 👉現状に満足しないこと
- 👉社外コミュニティに参加
- 👉学習するサイクルを作ること
英語力は必要
英語力は直接的に業務に関係しないかもしれません。
ドキュメントも日本語訳してくれているものが多くなってきています。
ただ、どうしても知りたい情報が検索で出てこないときも多いハズ。
そのようなときのために英語力をつけておいてください。
検索してヒットした日本語記事の情報が誤っている場合もあります。
なので基本的に、公式ドキュメントを必ず読む癖をつけることが大事
公式ドキュメントは英語で記載されているケースがほとんど、
そのようなときのために英語力をつけておいてください。
- 👉毎日少しでいいので英語学習の時間を取ること
- 👉洋画は日本語字幕で見ること
- 👉公式ドキュメントを参照すること
自分のスキルを正確に相手に伝える
自分には何ができて何ができないのかを相手に正確に伝えるようにしましょう。
定期的に自分のスキルを棚卸ししたり、
ポートフォリオを作成してみるのもいいかもしれません。
できること、できないことを正確に相手に伝えましょう
世の中にはこれが「できる人」と「できない人」がいると思います。
引き受けて困るのは自分なので、できないことできることの整理はキチンとしておきましょう。
そして、できないならできるようになろうという気持ちを忘れないでください。
できるようになるための挑戦であればありだと思います。
※仕事を取捨選択できるようなベテランはこの限りではありません。
アウトプットを続ける
分からなくて、調べて、わかったことは共有しましょう。
相手に説明することは自分の学びになります。
アウトプットする場所は様々なので、定期的に発信する姿勢を大事にしてください。
-
社内であれば
- 勉強会を開催する
- LTする場をもらう
- 社内コミュニティ
- etc...
-
社外であれば
- Qiita
- Github
- 勉強会参加
- コミュニティー
- etc..
アウトプットはエンジニア人生を豊かにします。
自分の中のインプットの整理になります。
私はここまで学んできました、ここまでできますっていうアピールになります。
定期的に実施することを心がけてください。
最後に
偉そうに書いてきましたが私もできていないものが多々あります..
まだエンジニア人生、折り返し地点に来ていない身ですが、今の考え方を大事にしていきたいと思います。
何かの気づきになれば幸いです