こんにちは
スーパーの店員をしていますおじちゃんです。
自己紹介は↓
今回はずっとやってみたかった事!
デスクトップ用 Power Automateを利用した販売計画の作成に取り組んでみました。
毎週限られた時間の中で、自部門の販売計画書を作成しているのですが、同じデータの入力や貼り付けで時間を浪費し、一番重要な実際の売場計画の中身について考える時間の少ないという課題がありました。
そこでRPAを利用して作業を効率化し、計画業務に傾注することで販売計画の早期完成を目指します。
どんな販売計画を作っているのか?
販売計画はA4用紙5枚ほどで構成されており、紙ベースで配布しています。
◎1枚目は表紙で店の予算、前年実績、販売目標やイベントなどが掲載されています。
※完成した販売計画書<❶表紙 >のようなビジュアルです。
◎2枚目は売場レイアウトで何がいつ入荷し、どこで売るのかが記載されたものになります。完成した販売計画書<❷図面(売場レイアウト)>のようなビジュアルです。
◎3枚目以降は商品について詳しく記載されたもので、取引先情報や商品情報、原価や売価などが記載されています。
完成した販売計画書<❶表紙 >
の部分が自動化した箇所になります。
写真部分以外の8割の自動化に成功!。
自動化した部分(エクセルの関数含)
⓵. 数値関連(本年予算、昨年実績、対比)⇒デスクトップ用 Power Automate
⓶.重点販売商品、イベント⇒デスクトップ用 Power Automate
⓷.週数、日付⇒エクセル関数
完成した販売計画書<❷図面(売場レイアウト)>
こちらはデスクトップ用 Power Automateで全ての自動化に成功!。
今回使用したツール
・Excel
・デスクトップ用 Power Automate
・関数
定型作業自動化の流れ
全ては紹介しきれませんので今回はチラシ商品の販売計画に特化してご紹介します。
⓵自社プラットフォームにアクセスしチラシ情報をDLする作業の自動化。
⓶チラシ情報から販売計画書を作成 (ここは人力)。
(販売計画=どこで なにを どのように いくつ 売るのか。)
⓷作成した計画を一枚の図面(売場レイアウト)に転記する作業の自動化。
⓵デスクトップ用 Power Automateを起動する
👇
⓶レコーディング機能を活用します。
👇
⓷会社のプラットフォームを開き
ログイン~必要なファイルの場所まで移動しダウンロードまでの工程を自動化します。
👇
下図のようにチラシ原稿(エクセルシート)がダウンロード完成!
※一部を切り取り商品名を架空名称に変更しています。
👇
⓸販売計画を作成します。(ここは人力です)
どこの売場で どの商品を 何個 展開するかを考えます。
👇
<ここから自動化作業>
販売計画書を売場レイアウトに自動アップされるよう設定します。
作業工程は⓷と同様な為、割愛します。
例:上記のように9番の平台(特売スペースのこと)に●●の市のチラシ商品おいしい牛乳を転記すると
下記のように売場レイアウトに自動でアップされるよう設定しました。
9番平台で〇〇の市のチラシ商品である
すごいおいしい牛乳か150個 水曜日に納品されることがわかります。
この工程必要なの?と思うかもしれませんが、
⓵販売計画は何枚もあり、また原価など多くの情報があるため、陳列に必要な情報のみを1枚のレイアウトにまとめることで売場での品出し効率がアップする
⓶売場全体像を把握できるため抜け漏れの防止ができる。
⓷多数の人が出入りする売場で万が一紛失することがあっても問題ない情報のみ図面には掲載されている
という利点があります。
実際に使ってみました。
実際に計画を作成する売り場担当者2名と上司1名に使ってもらい意見を貰いました。
担当者
◎アクセスが簡単、何度もログイン&クリックして目的まで行く必要がない。
◎これは時短できるね!感動もの!(1/10の感覚)
◎部下に渡すのが早くなれば部下の発注精度もあがるね!
上司
◎売場レイアウトへ自動で転記までしてくれるのが嬉しい。
▲どうせなら客数予測や展開場所、発注数量もAIにお任せできないものか?
▲(以前の記事で作成した)携帯でも閲覧できるバージョンで開発できないの?
さすが上司、求めるレベルも高度です。
課題
×20回中4回自動化作業が失敗した。(成功率80%)
(※最初はもっと成功率が低かったのですが改良し80%まで精度アップ)
×セキュリティの都合でデスクトップ用 Power Automateを利用できないPCが半分以上を占める。
×エラーが発生した場合、作成者がいないと解決できない。
自分の感想としては販売計画作成の途中で展開場所の変更が発生することも多いのですが自動反映されますのでその点がとても楽で誤りも防止できた点が一番良かったです。
総じて、良いコメントをいただきましたが改善点や会社のシステム制約もあり、水平展開するまでには時間が必要です。
でも私の目指すみんなを巻込んでデジタル化を実行する為の動機付けには大きく寄与してくれたと思います。
みんながすごく興味・関心を持ってくれてよかった!
今度は、▲要望にあったAIを使った数量起案と携帯での閲覧機能の追加に挑戦! します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。