はじめに
- logic appsを使って、インターネット上のサーバーのAPIを叩いて処理を自動化したいけど、そのサーバーがIPアドレス制限をしているケースは無いだろうか?
- 通常、logic appsは以下の情報の通り、複数の送信IPアドレスがある
- すべての記載されたIPアドレスを登録できれば問題ないだろうが、今回私が直面したケースでは、1アドレスへの限定が必要だったためその方法を共有する
やること
- 最終的な構成を示す
- logic appsでVNET統合を行い、そのVNETに接続したNAT Gatewayから通信させることによって、IP固定化を行った
- 通信したいサーバーでは、NAT GatewayのパブリックIPのみを許可することで、やりたいことが実現できた
IP固定化手順
1. logic appsをstandardプランで作成する
2. VNETとNAT Gatewayを作成する
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任意にVNETを作る。サブネットも適宜設定する
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続いてNAT Gatewayを作成する
3. logic appsでVNET統合に接続する
テストする
- 「確認くん」というサイトを取得するサンプルプログラムを作成し、先ほど作成したIPアドレスからの通信になっているか、テストする
logic apps デザイナー
テスト結果
さいごに
- logic appsのStandardプランはConsumptionプランと比べると、小規模な環境においてはかなりお金がかかることがネックとなる
- Standardプランのlogic apps上に、複数のフローを作成することができるため、できるだけ共有するなどしてコスト削減されるとよいと思う