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空きサーバで分散暗号通貨Quarkを掘る(基礎編)

Last updated at Posted at 2014-04-18

ビットコイン(Bitcoin)の採掘は、専用ASICが開発されてしまって多大なコストが掛かるようになりましたが、ハッシュに別のアルゴリズムを使った分散暗号通貨ではまだCPUによる採掘が可能です。

ここでは、Quark(単位QRK)と呼ばれる分散暗号通貨を、すでに動いているサーバの空き領域を使って採掘する方法を説明します。

電子財布の用意

分散暗号通貨すべてに共通するのですが、まず暗号通貨を保管する財布(ウォレット)を準備する必要があります。

QuarkのサイトよりQuark-QTを自分の環境Windows/MacOS/ANDROID版に合わせてダウンロード&インストールしてください。
ネットからブロックチェイン(と呼ばれる取引台帳)を延々とダウンロードしますので起動したまま放置(12時間位かかる)

受け取りアドレスの作成

この財布に採掘したQuarkが入るように設定します。(放置中にも設定可能)

受け取りアドレスの作成は、下のスクリーンキャプチャを御覧ください。ここで作成したQから始まるAddressがこの財布に入るユニークな口座番号になります。

Quark-QT

採掘

開いているサーバにマイナーをインストールします。

以下CentOS6.5での例です。

sudo yum upgrade
sudo yum install gcc make curl-devel git screen
git clone https://github.com/Neisklar/quarkcoin-cpuminer.git
cd quarkcoin-cpuminer/
./autogen.sh 
./configure CFLAGS="-O3"
make
sudo make install

実際に採掘するには、インストールされたminerdというコマンドを利用します。
他の用途のじゃまにならないよう優先度を下げて起動します。

nice -n 19 minerd -a quark -t 13 -o http://p2pool.org:8372 -u QNpzc8AZAb1DmyfU7CVFE1JtYqUvuoBYmE -p x

QNpzc8AZAb1DmyfU7CVFE1JtYqUvuoBYmEの部分は、上で作成した受け取りアドレスに変えてください。
このままだと私の財布に入ります(それはそれで歓迎します)

-tはthreadの数なので、サーバに割り当てられているCPUのコア数を入れてください。

p2pool.orgってなんだ?とか思われるかもしれないのですが、幾つかある共同採掘所の一つだと思ってください。
報酬は共同採掘所から支払われますが、PPLNSという方式を使っているため最初の数時間徐々に報酬額が上がっていきます。

この用途で専用に動いている仮想サーバで、OSを含めたメモリ消費は388MByte程度になりましたので、空きサーバの選定の目安にしてください。

Quarkって何に使うの?

発掘したQuarkは、あなたの物です。有効期限もないのでもちろんそのまま持っていても問題ありません。

Quarkを直接使える先は非常に少ないのですが、幾つかご紹介します。

ビットコインと交換する

一番ポピュラーな方法としては、ビットコインに替えることです。

Cryptsyという取引所では、たくさんの種類の分散暗号通貨の交換を行っています。ここに登録してビットコインに交換することができます。現時点の相場は1QRK=0.00005300BTCです。

オンラインショッピング

以下にリストされているお店で利用できるようです

http://www.qrk.cc/merchants/

また、ユニットホスティングではQuarkを利用してサーバを借りることができます。(自社宣伝m(_ _)m)

本編は基礎編ということで細かい説明を端折りましたのでご容赦くださいませ。

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