gmail送信者ガイドラインへの対応方法はこの1ヶ月で多くの記事が出てきましたので、そちらを参考に。
今回は、対応に不備があった場合に何がおこるかと、不備の有無の確認方法についてについてまとめました。
まとめ
- 2024年2月時点では、まだメールは届くよ。
- DMARCレポートは確認しようね。
- 2024年2月から対応不備の有無を計測しよう。
- 2024年4月からメールが届かなくなり始めるよ。
- 2024年6月までにはワンクリック配信停止も(必要なら)対応しようね。
Googleが提示している今後のタイムライン
いつから影響出るかはGoogleから提示されています。
What is the timeline for enforcement of sender guidelines |Google Workspace Help
- 2024年2月:ガイドラインの一般的な電子メール送信慣行に従う必要があります。
- 2024年2月:一括メール送信者はメール認証を含む強化された要件を満たさないメッセージの一部で、一時的なエラーが発生し始めます。
- 2024年4月:準拠していないメッセージは拒否され始めます。
- 2024年6月:プロモーションメールやコマーシャルメールはワンクリック配信停止を実装する必要があります。
DMARCレポートの解析をまず始めましょう
DMARCのレポートの解析は早々に始めましょう。様々な不備に気づきやすくなります。
DMARCのDNSレコードにレポートの送信先を設定しましょう。複数宛先を設定可能です。
v=DMARC1; p=reject; rua=mailto:noc1@exmaple.com,mailto:noc2@exmaple.net,mailto:noc3@exmaple.net; ruf=mailto:noc1@exmaple.com,mailto:noc2@exmaple.net;
下記の2つを両方とも設定することをお勧めします。
- 自ドメインのメール宛に送ってレポートデータを取得・蓄積
- DMARCレポート解析サービス(1つもしくは複数)へ送る
解析サービスは複数試用しましたが、無料で継続利用できるサービスでは、Valimail monitorがおすすめです。また、cloudflareでドメインを管理している場合は無料のDMARC Managementも良いです。(cloudflareのEmail routing機能不使用でも利用できます。)
有料ではより良いサービスが様々ありますので試してみてもいいと思います。
また、自分で取得したデータは、mxtooboxなどへアップすると解析することが可能です。
DMARC Report Analyzer - DMARC Email XML Parser - MxToolbox
2024年2月から何が起こりますか?
何か設定に不備があった場合、一部のメールで一時エラーが発生します。エラーコードは4xxと考えられます。この場合、ほとんどのメール送信システムでは自動的に一定時間後リトライされて相手に届きます。
2月の時点では拒否されたり届かなくなることはないようです。
参考)Gmail の SMTP に関するエラーとコード - Google Workspace 管理者 ヘルプ
上記を踏まえて2024年1月中に行うべきこと
1月から行うべき事は、4xxエラーの発生頻度のモニタリングやメール配達遅延が起こっていないの確認です。
これらが2月になっても何も変化しない場合は、Googleの新しい送信ガイドラインに基本的に準拠できた(ワンクリック配信停止を除く)と考えていいでしょう。
もしもエラーや遅延の頻度が2月から急に増加した場合は、ガイドラインに準拠できていない箇所が残っている可能性があります。
また、googleのpostmaster toolsも必ず登録しておきましょう。gmailでの迷惑メール率やレピュテーションなど重要な指標が確認できます。
Postmaster Tools を使ってみる - Google Workspace 管理者 ヘルプ
ワンクリック配信停止について
下記の記事などを参考に。他のルールより猶予期間が長いですが、忘れず対応しましょう。
Gmailと米国Yahoo!のあれ(2024年2月) - /var/lib/azumakuniyuki