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QuickSightアカウントについて

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はじめに

QuickSightは、アカウント作成するだけでお金がかかります。
BIツールにしては安いと言われていますが、アカウントでどれくらいお金がかかるか明確にしたいと思い整理してみました。

QuickSight 導入検討の材料になれば幸いです。
本記事では、アカウントについての一般的な話(+行レベルセキュリティ)について触れたいと思います。

QuickSight とは

AWSで使える高速クラウドBIサービスツールのことで、簡単にデータを可視化することができるものです。
所感として、非エンジニアでも慣れれば使えこなせそうと感じました。

メリット

  • 少ないコストから始められる(他の有料BIと比較して)
  • セットアップが簡単
  • 将来予測や異常検出の仕組みを実現できる
  • ユーザーの管理がしやすい
  • AWS内のデータ統合が簡単
  • メンテナンスが不要

デメリット

  • カスタマイズが少ない(他のBIと比較して)
  • リアルタイム反映が難しい

など、安く利用できる分、カスタマイズはまだまだ発展途上という印象です。

QuickSight を使ってみて

アカウントについて

30日間の無料トライヤル期間があります。

項目 Enterprise版 Standard版
作成者 (年間契約の場合) コスト 24(18) USD/月 12(9) USD/月
SPICE 搭載容量 10 GB/ユーザー 10 GB/ユーザー
SPICE コスト 0.38 USD/GB 0.25 USD/GB
エディションの変更 ×
閲覧者の追加 ×
閲覧者 コスト 0.30 USD/セッション~最大 5 USD/月 ×
メールレポート ×
行レベルのセキュリティ ×
プライベート VPC およびオンプレミスのデータへの安全なアクセス ×

Enterprise版 から Standard版 へ変更はできず
運用面から、Enterprise版 がおすすめされています。

Enterprise版 は閲覧者を作成できるが、Standard版 には 閲覧者権限の概念がない。

作成者権限のユーザーあたりの料金や SPICE 容量の料金は Standard Edition の方が安くなるが、
閲覧者が多い場合は Enterprise版 の方が安くなることがあります。

例)
100人分(1人の作成者、99人の閲覧者)のアカウント作成が必要な場合

Enterprise版
24USD × 1人 + (0.30 ~ 5) USD × 99人 = (53.7 ~ 519) USD/月

Standard版
12USD × 100人 = 1200 USD/月

Standard版が必ずしも安くなると言えないことが分かります。

行レベルセキュリティ

行レベルセキュリティとは
データセットへのアクセスを制限するものです。
ユーザー単位もしくは、グループ単位で制限をかけることができます。

ユーザー(グループ)の所属に伴い、アクセスできるデータとアクセスできないデータがあり、
そのような場合のアクセス制限設定を行うことができます。

例えば、ユーザー単位で制限をかけるときに、
csvファイルを利用して、以下のようにユーザーごとの制限をかけることができます。

No 権限(所属) UserName(ユーザーのメールアドレス) データセットの権限
1-1 なし レコードなし レコードなし
1-2 なし hoge@example.com レコードなし
2 A hoge@example.com A
3 A B C hoge@example.com "A,B,C"
4 フル権限 hoge@example.com ""(空文字)
No.1-2 サンプル.csv
UserName, 所属 
hoge@example.com,
No.2 サンプル.csv
UserName, 所属 
hoge@example.com,A
No.3 サンプル.csv
UserName, 所属 
hoge@example.com,"A,B,C"
No.4 サンプル.csv
UserName, 所属 
hoge@example.com,""

""(空文字) だと権限なしをイメージしがちだが、
行レベルセキュリティだとフル権限になります。

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