はじめに
この記事は、Ubuntu等を全く知らないガチ初心者が、なんとかSylpheedの開発版をソースコードをコンパイルし、インストールする手順をまとめたものになります。
注意
初心者の拙い文章になりますので、玄人の方は閲覧注意になります。
(詳しい手順がどのサイトからも見つけられなかったため、記録を残そうと思った次第です。
アドバイスございましたら、コメントいただけますと幸いです。)
経緯
Sylpheedの開発版(3.8beta1)をインストールする必要がありました。
しかし、下記ページより[Windows 版 (開発版、Windows 8 / 10 対応)]のインストーラー版、zipアーカイブ版をダウンロードしようとしたところ、「503 Service Temporarily Unavailable」となりダウンロードできませんでした。
その為、[ソースコード (開発版)]より唯一ダウンロード可能なソースパッケージ(tar.gz)である「sylpheed-3.8.0beta1.tar.gz」を用いてインストールを行うことになりました。
参考サイト
上記ユーザーマニュアルの[5.3 基本的なインストール方法]を参考にして、コンパイル、インストールを行いました。
手順
環境構築
1. 「sylpheed-3.8.0beta1.tar.gz」を解凍
2. 解凍後のフォルダで、ターミナルを管理者権限で起動
3. WSLのインストール(Ubuntuディストリビューションをインストール)
wsl --install
4. Cコンパイラをインストール
sudo apt update
sudo apt install build-essential
5. glibインストール
sudo apt update
sudo apt install libglib2.0-dev
6. GTK+2インストール
sudo apt update
sudo apt-get install libgtk2.0-dev
7.CURLインストール
sudo apt update
sudo apt-get install libcurl-dev
sudo apt-get install curl
sudo apt install libcurl4-openssl-dev
コマンド実行
上記サイト参考に、以下コマンド実行
1.sudo ./configure
2.make
3.sudo make install
ライブラリ設定
コマンド実行だけでは、権限等において自環境の設定が不足していて起動できなかったため、以下実行
- libsylpheed-plugin-0.so.1 の存在確認
find /usr/local/lib -name "libsylpheed-plugin-0.so.1"
find /usr/lib -name "libsylpheed-plugin-0.so.1"
ライブラリが /usr/local/lib にあった場合、以下実行。
- システムレベルで ldconfig を実行
システムが /usr/local/lib を認識するよう設定する。
/etc/ld.so.conf に /usr/local/lib を追加：echo "/usr/local/lib" | sudo tee -a /etc/ld.so.conf
ldconfig を適用：sudo ldconfig
Sylpheed起動
ここまでやって、sylpheedをコマンド入力し実行すると、sylpheed起動することができました。(圧倒的知識不足故に遠回り
)(日本語での表示を試行錯誤したのですが、解決できず英語での表示となっております。)
おまけ
Sylpheed 3.8beta1 (開発版)はOAuth2認証に対応とのことだったので、恐らく設定画面だと思われる所までの操作が以下かもしれないです。
1.ターミナル起動
Windows PowerShellを実行か、エクスプローラー内で右クリックよりターミナルを起動
2.Ubuntu起動
wslと入力し実行
3.Sylpheed起動
sylpheedと入力し実行
4.メニュー選択
上部のメニューバーより、以下選択
Configuration→Preferences for current account...
5.Account preferences内
画面が開いたら、Sendページを選択。
Authentication部分のSMTP Authentication(SMTP AUTH)にチェックを入れると、Authentication methodよりOAuth2が選択可能になりました。
OAuth2.0認証について
開発途中であり、リフレッシュトークン等の機能は未実装のようです。
(以下リンク参照)