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LaTeXiTでPowerPointに数式を貼り付ける

Last updated at Posted at 2021-10-25

LaTeXiTはMacOS用のLaTeX数式作成ツールです.PowerPointやKeynoteなどに数式を載せるときに便利です.

インストール

MacTeXを入れると一緒に入ってます.

単体でインストールするなら本家から.

基本的な使い方

下のペインにLaTeXの数式を入力します.
「コマンド+T」もしくは「LaTeX it!」を押すと,上のペインに結果が表示されます.

スクリーンショット 2021-10-25 17.29.23.png

デフォルトでは「Align」になっているので,LaTeXのalign環境が使えます(つまり&の位置で揃える複数行の数式の入力が可能).

スクリーンショット 2021-10-25 17.31.06.png

拡大縮小

上のペインのスライドバーで,表示上の拡大縮小ができます.

スクリーンショット 2021-10-25 17.31.58.png

スクリーンショット 2021-10-25 17.31.52.png

追加パッケージを入れる

デフォルトで入っていないパッケージを使うと,エラーになります.
そんなときは追加しましょう.図中の部分を下にドラックすると...

スクリーンショット 2021-10-25 17.33.20.png

プリアンブルが表示されます.ここに追加しましょう.

スクリーンショット 2021-10-25 17.34.11.png

bmパッケージを追加してみました.

スクリーンショット 2021-10-25 17.34.25.png

再びLaTeX it!すると,期待通りになっていることがわかります.

スクリーンショット 2021-10-25 17.34.32.png

PowerPointへ貼り付ける(PDFで!)

上のペインに表示された数式をドラッグ&ドロップでPowerPointのスライドへ貼り付ければOKです.

スクリーンショット 2021-10-25 17.36.00.png

しかし貼り付けた図を拡大するとビットマップなのでガタガタです.

スクリーンショット 2021-10-25 17.37.33.png

これはコピーする書き出しフォーマットがPNGなどのビットマップになってしまっているからです.メニューのLaTeX it! --> 環境設定 --> 一般を確認しましょう.

スクリーンショット 2021-10-25 17.38.38.png

この書き出しフォーマットを「PDF with outline fonts」にしてください.
単なるPDFだとフォントが含まれないので表示されないことがあります.

スクリーンショット 2021-10-25 17.39.55.png

もしくは,上のペインの数式をコピーするときに右クリックからフォーマットを選べばOKです.(PowerPoint上で貼り付ける)

スクリーンショット 2021-10-25 17.41.06.png

再度LaTeX it!をしてからコピーします.
すると今度は拡大してもなめらかなままです.これでOK.

スクリーンショット 2021-10-25 17.42.24.png

余白を設定する

上の数式「y」をPDFでコピーすると,右側が切れてしまっています.
このように,数式によっては上下左右が切れてしまう場合があるので,環境設定から余白を指定しましょう.

デフォルトでは0ptになっているのですが,これを1pt程度にします.

スクリーンショット 2021-10-25 17.44.56.png

再度LaTeX it!をしてからコピーします.
すると今度は上下左右に余白が入って,切れることがありません.

スクリーンショット 2021-10-25 17.45.05.png

数式Tips

\hat{}や添字は\bm{}の外に出す.

スクリーンショット 2021-10-25 17.49.30.png

フォントは正しく使う.数式中の文字列は,立体なら\mathrm{},斜体なら\mathit{},損失関数のLによく使うのは\mathcal{}

スクリーンショット 2021-10-25 17.51.55.png

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