LaTeXiTはMacOS用のLaTeX数式作成ツールです.PowerPointやKeynoteなどに数式を載せるときに便利です.
インストール
MacTeXを入れると一緒に入ってます.
単体でインストールするなら本家から.
基本的な使い方
下のペインにLaTeXの数式を入力します.
「コマンド+T」もしくは「LaTeX it!」を押すと,上のペインに結果が表示されます.
デフォルトでは「Align」になっているので,LaTeXのalign環境が使えます(つまり&の位置で揃える複数行の数式の入力が可能).
拡大縮小
上のペインのスライドバーで,表示上の拡大縮小ができます.
追加パッケージを入れる
デフォルトで入っていないパッケージを使うと,エラーになります.
そんなときは追加しましょう.図中の部分を下にドラックすると...
プリアンブルが表示されます.ここに追加しましょう.
bmパッケージを追加してみました.
再びLaTeX it!すると,期待通りになっていることがわかります.
PowerPointへ貼り付ける(PDFで!)
上のペインに表示された数式をドラッグ&ドロップでPowerPointのスライドへ貼り付ければOKです.
しかし貼り付けた図を拡大するとビットマップなのでガタガタです.
これはコピーする書き出しフォーマットがPNGなどのビットマップになってしまっているからです.メニューのLaTeX it! --> 環境設定 --> 一般を確認しましょう.
この書き出しフォーマットを「PDF with outline fonts」にしてください.
単なるPDFだとフォントが含まれないので表示されないことがあります.
もしくは,上のペインの数式をコピーするときに右クリックからフォーマットを選べばOKです.(PowerPoint上で貼り付ける)
再度LaTeX it!をしてからコピーします.
すると今度は拡大してもなめらかなままです.これでOK.
余白を設定する
上の数式「y」をPDFでコピーすると,右側が切れてしまっています.
このように,数式によっては上下左右が切れてしまう場合があるので,環境設定から余白を指定しましょう.
デフォルトでは0ptになっているのですが,これを1pt程度にします.
再度LaTeX it!をしてからコピーします.
すると今度は上下左右に余白が入って,切れることがありません.
数式Tips
\hat{}
や添字は\bm{}
の外に出す.
フォントは正しく使う.数式中の文字列は,立体なら\mathrm{}
,斜体なら\mathit{}
,損失関数のLによく使うのは\mathcal{}
.