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Markdownの強調記法の解釈についてちょっと調べた(GitHub編)

Last updated at Posted at 2019-04-21

はじめに

誰もが一度はマークダウン(Markdown)の処理系の自作を考えると思います。
最近、私も例に漏れずひそかに制作に着手しました1

普段なんとなく使っている記法でも、よくよく考えてみるとどうやって処理すればよいか、なかなか思いつかないこともあるでしょう。そんな時は、既存の処理系がマークダウンの記述をどう解釈しているか調べてみると、参考になるかもしれません。

ということで、今回は強調記法( * とか ** で囲むやつ)のGitHubのマークダウンにおける解釈を調べてみました。

マークダウンの強調記法について

改めて書く必要はないかもしれませんが、念のため。

  • 強調
    • * で囲まれた箇所は emタグで囲まれた部分に変換されます。
    • emタグで囲まれた部分はブラウザでは 斜体 で表示されます。
  • 強い強調
    • ** で囲まれた箇所はstrongタグで囲まれた部分に変換されます。
    • strongタグで囲まれた部分はブラウザでは 太字 で表示されます。
  • em + strong
    • *** で囲まれた箇所はemタグとstrongタグの両方で囲まれた部分に変換されます。

GitHubのマークダウンにおける強調記法の解釈

変換前

ケース1: *a*

ケース2: **a**

ケース3: ***a***

ケース4: ***a**a*

ケース5: ***a*a**

ケース6: **a*a*

ケース7: ***a*a*a*

ケース8: ****a*a*a*a*

ケース9: *a*a*a***

ケース10: ****a**a**

ケース11: ******a**a**a**

ケース12: ********a**a**a**a**

ケース13: **a**a**a******

変換後

image.png

<p>ケース1: <em>a</em></p>
<p>ケース2: <strong>a</strong></p>
<p>ケース3: <em><strong>a</strong></em></p>
<p>ケース4: <em><strong>a</strong>a</em></p>
<p>ケース5: <strong><em>a</em>a</strong></p>
<p>ケース6: **a<em>a</em></p>
<p>ケース7: <em><em><em>a</em>a</em>a</em></p>
<p>ケース8: <em><em><em><em>a</em>a</em>a</em>a</em></p>
<p>ケース9: <em>a</em>a<em>a</em>**</p>
<p>ケース10: ****a<strong>a</strong></p>
<p>ケース11: <strong><strong><strong>a</strong>a</strong>a</strong></p>
<p>ケース12: <strong><strong><strong><strong>a</strong>a</strong>a</strong>a</strong></p>
<p>ケース13: <strong>a</strong>a<strong>a</strong>****</p>

考察

ケース1~3は通常の使い方での強調記法です。
ケース3を見ると、emタグの内側にstrongタグという順番になっています。
ケース4,5を見ると、 同じ *** で始まるケースでも、後ろの書き方次第でemタグとstrongタグの順番が入れ替わっていることがわかります。
ケース6~8を見ると、emタグの入れ子は2重の時はうまく変換できないようです。3重、4重はうまく変換できています。
ケース9はケース7を逆順で書いたものですが、これはうまく変換できないようです。
ケース10~13はケース6~9をstrongタグが使われるように書き換えたものです。結果はemタグの時と同じでした。
処理系を困らせるような書き方はいくらでも思いつきそうですが、今日のところはこの辺にしておきましょう。

まとめ

GitHubのマークダウンの強調の解釈について挙動を調べました。

どう実装されているか知るには、ソースコードを見るのが一番の近道だと思いますが、自力でどこまでできるか試したいので、今回は挙動を調べるだけにとどめておきます。

記法をどう解釈するかや、どこまで記法に対応するかなど作者依存なことろもあるので、この調子で 私の考える最強のマークダウン処理系 を作っていこうと思います1

ちなみに、上で示したケースをQiitaに書くと次のようになります。
GitHubと全然違いますよね。

ケース1: a

ケース2: a

ケース3: a

ケース4: **aa

ケース5: *a*a

ケース6: *a*a

ケース7: **a*a*a

ケース8: ***a*a*a*a

ケース9: a*a*a**

ケース10: ***aa*

ケース11: *****aaa*

ケース12: *******aaaa*

ケース13: aa*a*****


  1. 完成するかは神のみぞ知る... 

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