LoginSignup
2
2

More than 5 years have passed since last update.

充電池の放電器を作ってみた

Last updated at Posted at 2017-09-27

※ 本記事はそもそも発熱する事象を扱っているので、排熱に留意し、火傷や火事に十分気を付けてください。

お仕事で大量に充電池を使うので、電池を元気にするために放電器を作ってみました。

  • とくにログを取ったりするつもりはない
  • 時間もそれなりにかかってもいいので電池にやさしい放電
  • なるべく部品がすくなくシンプルに

来ない部品があるのでまだ試作段階ですけど、ちゃんと動いているようです。

P_20170915_190257.jpg

ダイソーの充電器が写っていますが、中身は抜いてただの電池ボックスになっています。電池はテスト用にダメ乾電池がはいってます。

アナログ回路部分は:

  • 抵抗で電気を消費する
  • MOSFETをスイッチにして電流をON/OFFする

基本はこれ。写真ではこれが二つぶんです。最終的には四つにしたい。

スクリーンショット 2017-09-27 16.18.15.png
R1で電流を熱に変えて消費します。概ね 3Ω 1Wくらいなら電池が1.5vでも電流が0.5A、消費電力が0.75W。電池が1.0vで0.33A、0.33W。十分定格内ですし、そんなに発熱しない。
写真では10Ω 1/2Wを三本並列にして3.3Ω。ほんのり暖かくなります。
R2はArduinoの出力端子を保護するためのもの。500~1kΩあればよいそうな。
MOSFETは、手元にあった2sk4017を使いました。

Arduinoに電源が入っていない時はスイッチOFFにしたいので:
スクリーンショット 2017-09-27 16.21.26.png
R3 (ありもので2kΩ)でグランドに落しました。R2は要らなくなったので取りました。

スイッチ類もできるだけ省略したい。電池を抜いたらArduinoに「抜いたよ」と知らせるために:
スクリーンショット 2017-09-27 16.22.46.png
R4を追加しました。電池を抜くと0Vになります。
これでArduinoにリセットの合図を送ることができます。
大きい抵抗(1MΩ)を入れてあんまり電流が漏れないようにしました。

基本これでOKなのですが、さらにR1も省略してやろうバージョン:
スクリーンショット 2017-09-27 16.27.38.png
耐圧が大きいMOSFETはon抵抗が大きいそうで。2N60がon抵抗 3.8Ωで良さげだったのでためしに入れかえてみました。
P_20170920_195131.jpg

R1なし。うん、使える。けど発熱すくないので時間かかるかな。
※他のまっとうな低on抵抗のMOSFETではやらないでください。発熱して危険です。

Arduinoですること:

  • 電池電圧を監視し
  • 1.0~1.5vで放電(FET ON)
  • 1.0vで放電停止(FET OFF)
  • 電池を抜いたらリセット 1~1.5vの範囲に入ったら放電開始

FlexiTimer2を使って1秒ごとに電圧を計測してスイッチ制御しつつ、
メインループでは、放電中の電池をビルトインのLEDで簡易的に表示させるようにしました。

Gistに上げました。よろしければどうぞ。
NimH_discharge_2.ino

何かもっといいやりかたとか、逆にまずいこととかあればコメントおねがいします。

2
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
2