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OPENLOGIAdvent Calendar 2018

Day 14

UserLAnd を使って Android 上で Laravel を動かす

Last updated at Posted at 2018-12-13

はじめに

オープンロジのエンジニアで @ttaka と申します。
この記事は OPENLOGI Advent Calendar 2018 の14日目になります。

さて、普段は MacBook Pro の 15 インチで開発してるのですが、気軽に持ち運べるサイズではないので、スマホで開発環境が動くと便利なのになぁとよく思ってます。最近のスマホは大画面でメモリも多く積んでいるため、ノートパソコンの代わりに Android 上で開発できないか調べてみました。

※この記事は社内に余っていた検証用の Android 端末で実行しています。ご自身のスマホなどで実行される場合は、リスクをご判断のうえ自己責任でお願いします :bow:

Android 上で動作する Linux 環境

ググってみたところ、いくつかあるようですが、次のふたつがよさそうです。今回は UserLAnd のほうを試してみます。

UserLAnd

  • https://userland.tech/
  • root 化不要
  • Linux のディストリビューションを実行できる
  • デスクトップ環境も動作可

Termux

UserLAnd のインストールと設定

まずは Google Play から UserLAnd をインストールします。そして、起動するとこのようなアプリケーションの一覧画面が表示されます。

UserLAndの起動画面
  1. 今回は Arch Linux を選択
  2. ストレージのパーミッションを聞かれるので OK! 押して許可
  3. ユーザー名とパスワードとVNCパスワードを聞かれるので、それぞれ入力して CONTINUE
  4. コネクションタイプを聞かれるので、 SSH と VNC のうち VNC を選んで CONTINUE
  5. ダウンロードとファイルシステムの設定が行われるので、終わるまでしばらく待つ
  6. bVNC のインストールを求められるのでインストール。なお、 SSH を選択した場合は ConnectBot になる
  7. UserLAnd に戻って Arch をタップすると bVNC が起動して画面が表示される
  8. Arch Linux のアップデート sudo pacman -Syu
  9. 何はなくとも Emacs をインストール sudo pacman -S emacs
Arch Linux上でのemacs起動画面

無事 Emacs が起動したので、この時点でかなり満足してますが、当初の目的のためにもう少し続けます(笑)

PHP のインストールと Laravel プロジェクトの作成

  1. PHP と composer をインストール
    • sudo pacman -S php composer unzip
  2. Laravel のドキュメント を参考にサンプルのプロジェクトを作成
    • composer global require "laravel/installer"
    • .composer/vendor/bin/laravel new blog
  3. 動作確認
Laravelの動作画面

こちらも無事動作!あとは MySQL/MariaDB や Node.js などをインストールして環境を整えていけば開発できそうですね。

デスクトップ環境のインストール

開発するだけなら CUI のみで問題ないですが、せっかくなのでデスクトップ環境も試してみます。

※ストレージをかなり消費するので、空き容量に注意!

https://github.com/CypherpunkArmory/UserLAnd#installing-a-desktop を参考に

  1. Google Play から XServer XSDL をインストール
  2. XSDL を起動
  3. 追加フォントをインストール
  4. 完了すると画面に接続情報が表示される

つぎに Arch Linux 上で

  1. sudo pacman -S lxde
  2. export DISPLAY=:0 PULSE_SERVER=tcp:127.0.0.1:<XSDLの画面に表示されたポート番号>
  3. startlxde
LXDEの動作画面

おぉ!ただ、さすがにスマホ上だと操作が微妙なので、利用するなら外部ディスプレイとマウスが欲しいですね。

おわりに

スマホもどんどん高性能化して、一昔前のノートパソコン並みになってきてるので、 Docker とかも動かせるようになれば、開発環境をそのまま持ってこれる時代がきそうですね。

今回は時間がなく断念しましたが、機会があれば Termux のほうも試してみたいと思います。

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