本稿は情報処理安全確保支援士の申請をするにあたっての手順をまとめた記事です。
既に申請資格をお持ちの方を対象に書いております。試験に関する情報は省略しております。
詳細は下の方にまとめてますので、そちらもどうぞ
※※ 本稿は2016/12/05時点の情報です ※※
最短手順
- 前もって準備しておくもの
- インターネットのできるPC
- ボールペン
- 印鑑
- 本人確認書類
- 運転免許書・マイナンバーカード等
- 現金
- 25,000円くらいあれば安心
- いずれかの試験に合格した際の合格証明書
- 情報処理安全確保支援士試験
- 情報セキュリティスペシャリスト試験
- テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)
自宅でコピー・プリントアウトできる方や、切手・印紙・封筒などをお持ちの方は適切に省いてください。
ケース1 自力で役所回って時間最小
- IPAのページから申請書類をDLして記入してネットプリント予約
- コンビニへ行く
- ネットプリントから申請書類を印刷
- 合格証明書は1部コピー
- A4封筒を購入
- ATMから登録手数料を振り込んで振込明細を取得
- 法務局(本局)へ行って「登記されていないことの証明書」を取得
- 収入印紙は法務局(本局)であればたぶん売店で売ってます
- 住民票のある役所へ行って「住民票の写し」を取得
- 本籍地の役所へ行って「身分証明書」を取得
- 郵便局へ行く
- 収入印紙9000円分を購入して貼り付け
- 申請書類の手書き部分を記入して押印
- 振込明細を貼り付け
- 必要書類をA4封筒に詰め込んで簡易書留で送付を依頼
ケース2 郵便を活用して手間最小
- 法務局、住民票のある役所、本籍のある役所のHPから申請書をDLして記入してネットプリント予約
- IPAのページから申請書類をDLして記入してネットプリント予約
- 【外出1】利用する合格証明書と本人確認書類(免許書)をもってコンビニへ
- 本人確認書類は3部コピー
- 合格証明書は1部コピー
- 角形3号とA4封筒を購入
- ATMから登録手数料を振り込んで振込明細を取得
- 【外出1】その足で郵便局へ
- 収入印紙9300円分を購入
- 定額小為替を300円*2購入
- 住民票の写し・身分証明書の郵送での支払い方法で定額小為替が利用できない自治体の場合は指定の方法に従ってください
- 82円切手*6枚購入
- 役所への書類請求書3通を返信用封筒同封して送付
- 各役所から書類が届くまでに、申請書に収入印紙9000円分と振込明細を貼り付け
- 各種書類がそろったらA4封筒に詰め込む
- 【外出2】再度郵便局へ
- 簡易書留で送付を依頼
そもそも情報処理安全確保支援士とは
情報処理安全確保支援士とはIPAが管轄する「情報セキュリティスペシャリスト」の後釜となる「情報処理安全確保支援士試験」に合格し、申し込みを行うことにより取得できる資格です。
今まではIPAの情報処理技術者試験は全て「国家試験」ではありましたが合格しても「国家資格」を得るに至りませんでした。そんな中、技術士(情報工学)に続き情報系の国家資格が新設されたとなればこれは注目せずにはいられません。
経過措置として、情報セキュリティスペシャリスト合格者であれば、新設の試験に合格しなくても申請できるとのことでしたので申し込んでみることにしました。
注意
本資格は現時点で「名称の独占権」しかなく、持っていないと○○できないみたいなものではないです。
おまけにいろいろ制約があり、刑事罰まで設定されている上に、取得に約2万、維持に3年で約15万かかるという現状デメリットばかりが目立つ状況となっております。
取得は計画的に。
取得手順詳細
- 資格取得の決意
- 結構大事です。デメリット・維持費が気になり1か月くらい取得するか悩みました。
- 次項の印紙購入とかしちゃうと無駄になりかねないコストになってしまいますので。
- 郵便局で収入印紙購入
- 売店のある法務局だとそこでも買えます。
- コンビニでも販売している場合はありますが、200円のものしか置いてない場合が多いらしく9000円分だと45枚になりますし、300円分丁度にはどうあがいてもなりません。
- 先に郵便局でまとめて9300円分買ってしまうのが手っ取り早いです。
- 法務局で「登記されていないことの証明書(成年被後見人,被保佐人等に該当しないことの証明)」を取得
- 窓口請求の場合でも事前にHPから申請用のPDFがDLできます。入力可能なPDFなので、手書きのストレスが無くてオススメです。
- 郵送の場合も窓口請求の場合も収入印紙が必要になります。
- 後見人制度について説明は省きますが、要は「正常な判断ができない状態ではない事」を証明するものです。
- 制度について詳しく知りたい方は法務局のページをご参照ください。
- 住民票を置いている市区町村役所等で「住民票の写し」を取得
- 割とメジャーなものなので詳細は割愛します。
- 戸籍謄本・抄本でもよいみたいですが、150円ほど高いので別件で取って余ってる場合でもない限り住民票でよいです。
- 本籍地の市区町村役所で「身分証明書」を取得
- 本籍地、というのが厄介ですね。
- 郵送でも取得できますが、直系親族であれば取得可能です。
- 私は「実家が本籍地」「両親は実家住み」でしたので、両親に取得して送ってもらいました。
- 「合格証書のコピー」を取得
- 申請条件となる試験の合格証書のコピーを送付します。
- 紛失した場合はこちらのページの手順で「合格証明書」を取得し「原本」を使います。
- 合格証書はコピー、合格証明書は原本を提出します。
- 登録手数料を振り込む
- IPA指定の口座に登録手数料を振り込みます。
- 登録申請書に明細の「原本」を添付する必要があります。
- 会社で経費精算とかする場合は原本を要求される場合もあるかと思いますので注意。
- ネットバンキング場合は振込完了画面の写しでもOKのようなので、そちらを利用すると原本不要なので良いです。
-
情報処理安全確保支援士のページから各種申請用紙をDL
- 登録申請書
- 経過措置で「情報セキュリティスペシャリスト」や「テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)」で申請する場合も「情報処理安全確保支援士となる資格」は「1. 情報処理安全確保支援士試験合格」になります。
- ここに用意した「振込明細」や「収入印紙(9,000円)」を張ります。
- 誓約書
- 自筆が求められるので手書きです。
- 登録事項等公開届出書
- 結構記入に頭を悩ませました。
- フリーランスでやっていく方等は公開する価値はあるかなぁと思いつつ、会社勤めの場合は公開するメリットもないなと思いました。
- 私の申請の時点ではこちらの変更手段が公開されていませんでしたので慎重に行くことにしました。
- 登録申請チェックリスト
- チェックリストです。
- 郵送系なので申請書類に不備があると面倒ですので、きちんと確認しましょう。
- 登録申請書
- 必要書類をまとめて簡易書留で送付
- 必要書類を封筒に入れて送付します。
- 宛先が画数多い上にとても長いので印刷して張ったほうが圧倒的に楽です。
- 使用する紙や明細の種類によって重さが変わる可能性があるのであまり参考にならないかもしれませんが私の場合は定形外(A4サイズ封筒、中身10枚)で58gでしたので140円+簡易書留310円の450円で出しました。
- 登録を待つ
- 無事資料が先方に届くと「受付メール」が送付されるそうです。
- 書類に不備が無ければ登録証の交付まで特に連絡はないそうです。
気になる経費まとめ
項目 | 金額 | 納付方法 |
---|---|---|
登録手数料 | 10,700. | 振込 |
登録免許税 | 9,000. | 収入印紙 |
登記されていないことの証明書 | 300. | 収入印紙※1 |
身分証明書 | 300. | 現金※1,2 |
住民票の写し | 300. | 現金※1,2 |
簡易書留 | 450. | 現金※3 |
合計 | 22,050. | |
※1 郵送の場合は追加で切手代(送付・返信封筒用)が必要になります。 | ||
※2 郵送で請求する場合は定額小為替や現金書留となります。請求先の定める方法で納付してください。 | ||
※3 送付物の重量によって変動する可能性があります。 |
申請書類の内容まとめ
- 役所で取得するもの
- 登記されていないことの証明書
- 身分証明書
- 戸籍の謄本 or 戸籍抄本 or 住民票の写し
- 郵便局等で購入するもの
- 収入印紙(9000円分)
- 銀行等で入手するもの
- 登録手数料の振込記録(ATMの明細とかネットバンクの振込完了画面のコピーとか)
- IPAから事前にもらうもの
- 申請資格を得ることのできる試験の合格証書のコピー
- なくした場合は合格証明書の原本
- 申請資格を得ることのできる試験の合格証書のコピー
-
IPAのWebサイトからダウンロードするもの
- 登録申請書
- 誓約書
- 登録事項等公開届出書
- 登録申請チェックリスト