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ローカル環境とリモート環境でBasic認証が機能しない件

Last updated at Posted at 2021-08-31

タイトルの通りである。rails newで新規にアプリケーションを立ち上げ、Herokuで最初のデプロイするとこまでは問題なく完遂できたが、その後に環境変数を使用してローカルにBasic認証を導入しようとしたらうまくいかなかった。ダイアログが表示されない。環境変数を使わずにapplication_controller.rb内にユーザー名とパスワードを直接設定しても同じ。一つ前の自分の記事に載せている内容も含め、考えられるありとあらゆる方法を全て試したが駄目だった...。
また、ローカルによる動作確認後も、今度はリモートで同じくBasic認証のダイアログが表示されなかった。

結論

application_controller.rb内にBasic認証用の処理を記述しただけで、継承先のコントローラファイルを何も生成していないのが原因だった。リモート環境に関して言えば、masterブランチに最新のコミットをプッシュしてheroku config:setコマンドで設定した環境変数をきちんと反映させれば解決した。

前提条件

  • macOS Catalina ( 10.15.7 )
  • Visual Studio Code.app( 1.59.1 )
  • Terminal.app ( 2.10 )
  • Rails ( 6.0.4.1 )
  • Heroku ( 7.59.0 darwin-x64 node-v12.21.0 )
  • Vivaldi.app ( 4.1.2369.21 (Stable channel) x86_64 )

※執筆時のバージョン

本題

ローカル環境での動作確認

ヒントになりそうなこちらの記事を発見。

おや、認証されない。。。
と焦らないでも大丈夫です。

今回application_controller.rbに実装したBasic認証を継承しているコントローラはscaffoldで作成したusers_controller.rbのみです。

また、定義されているルーティングはRESTfulなusersリソースのみです。

上記からBasic認証の挙動を確認出来るのはhttp://localhost:3000/users/配下のURLのみになります。

言い換えると、application_controller.rbに実装したBasic認証を継承しているコントローラが無かったら、どこのURLにアクセスしても、認証されないどころかそもそもBasic認証自体が機能しないのではないだろうかと考えた。そこでひとまず、何でも良いからコントローラファイルを生成して、Basic認証を通すためのパスを設定してみることにした。

terminal.app
% rails g controller items index

上のコマンドを実行することによって、indexアクション付きコントローラファイルitems_controller.rb、及びビューファイルindex.html.erbが自動生成され、ルーティングも自動設定される1

app/controllers/items_controller.rb
class ItemsController < ApplicationController
  def index
  end
end
app/views/items/index.html.erb
<h1>Items#index</h1>
<p>Find me in app/views/items/index.html.erb</p>
config/routes.rb
Rails.application.routes.draw do
  get 'items/index'
  # For details on the DSL available within this file, see https://guides.rubyonrails.org/routing.html
end

rails routesすると、URIパターンが/items/indexとなっているから、http://localhost:3000/items/indexにアクセスしてみる。

開発環境によるBasic認証1

表示された!正しいユーザー名とパスワードを入力して認証にも成功。試しにhttp://localhost:3000にもアクセスしてみる。

開発環境によるBasic認証2

いつものハッピーなイラストのデフォルト画面は表示されたが、やはりルートパスに該当するコントローラとアクションを割り当ててないので、Basic認証のダイアログは表示されなかった。
application_◯◯のファイルは、全ての◯◯において共通の処理を記述する。言い換えれば、application_◯◯はそれとはまた別の各〇〇とを組み合わせて使用するので、継承元のapplication_◯◯だけファイルがあっても何の意味もない2?そのためBasic認証も、しっかりapplication_controller.rbに実装のための追記をしていたとしても、継承先のcontrollerファイルが無かったら機能しないのだ。

app/controllers/application_controller.rb
class ApplicationController < ActionController::Base  # ApplicationControllerクラス
  before_action :basic_auth

  private
  def basic_auth
    authenticate_or_request_with_http_basic do |username, password|
      username == ENV['BASIC_AUTH_USERNAME'] && password == ENV['BASIC_AUTH_PASSWORD']
    end
  end
end
app/controllers/items_controller.rb
class ItemsController < ApplicationController  # application_controller.rb内のApplicationControllerクラスを継承
  def index
  end
end

リモート環境での動作確認

git push heroku master等でHerokuにデプロイしたに環境変数を設定したら、一度リモート環境のプロセスを中断しなければならない。git push heroku masterを実行する度に、処理の中でHerokuが再起動される。そもそも自分は最初の一回しかデプロイしてなく、しかもその後にBasic認証を導入しようとしていたので、application_controller.rbの変更も反映されていない状態だった。また、Herokuによる環境変数の設定はmaster以外のブランチ(トピックブランチ)上で行ったので、一旦git push heroku masterで枝分かれする前のコミットまでプッシュして、その後にトピックブランチ上のコミットをプッシュする。

現行トピックブランチで作業していても、念の為にGitの変更履歴順を考慮してプッシュするのが良さげ。トピックブランチ上のコミットを先にプッシュすると、枝分かれ(トピックブランチ作成)前段階のコミットが反映されない可能性があるからだ(未検証)。チームで開発するなら話は変わってくるけど...

トピックブランチ上のコミットをmasterブランチに反映させる3には、git push heroku ‘トピックブランチ名’:masterというコマンドになる。

terminal.app
masterブランチ上のコミットをプッシュ
% git push heroku master

Heroku上の環境変数一覧を参照して、Basic認証用の変数の値が正しく設定されていることを確認
% heroku config

トピックブランチ上のコミットをプッシュ
% git push heroku ‘トピックブランチ名’:master

これで、リモート環境でもダイアログがきちんと表示され、認証もばっちり成功した!
因みに、Heroku自体のアップデートと、Rubyのバージョンを2.6.7から2.6.8に上げよという警告メッセージが発生したので、このタイミングでこの2つも実行した♪

Basic認証は認証自体は本当にBasicだけど、実装はちょっとHardだったなぁ...まいった

参考記事

関連投稿記事


  1. このように、rails g controller ‘コントローラ名’ ‘アクション名’というコマンドで、指定したコントローラだけじゃなく、指定したアクションのルーティングを自動設定し、且つそのビューも同時生成してくれる。ただルーティングにresourcesメソッドは使われず、HTTPメソッドとURIパターンのセットで記述されるので、書き直しが必要。 

  2. 〇〇に入るのは、controller(コントローラ)だったり、mailer(メーラー)だったり、record(モデル)だったりする。 

  3. Herokuはリモートのmasterブランチにプッシュするコードだけがデプロイされる。それ以外の、トピックブランチにプッシュしても意味が無いようだ。 

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