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golang 関数(func)の引数や戻り値で関数を指定したときの動作

Last updated at Posted at 2020-01-05

はじめに

golang を使い始めたのですが、関数の使い方で躓いたのでメモを残そうと思います!
関数の引数や戻り値に変数(int、string等)を指定した場合の挙動は想像できるのですが、 引数や戻り値に func(int) のような関数を指定をしたときの動きが直ぐにわからず、、動作を確認しました。

確認パターン

  • 引数に関数
  • 戻り値に関数

引数に関数(1)

簡単な足し算をする処理です。 関数 calc の第1引数を func(int, int) とし、関数を受け取れるようにしています。
どの順番で実行されたかを確認するために println を入れています。

package main

import (
	"fmt"
)

func calc(fn func(int, int) int, x int, y int) (res int) {
	fmt.Println("(A)")
	res = fn(x, y) // 関数:add を実行
	return
}

func add(x int, y int) int {
	fmt.Println("(B)")
	return x + y
}

func main() {
	fmt.Println(calc(add, 1, 2))
}

処理結果

(A)
(B)
3

次のことが分かりました。

  • main から calc(add, a, b) を呼んだときに実行されるのは関数 calc である(当たり前ですが、、)。
  • calc の中で res = fn(x, y)を実行したときに 関数 add が実行される。
  • 引数を fn func(int, int) とし、呼び出すときに calc(add, a, b) のように add を指定しているので、変数fn の中身は add になる。
  • 関数 add の戻り値で計算結果 3 を 関数 calc に返し、関数 calc はその値を、main に返している。

引数に関数(2)

次は足し算と引き算をする処理を見ていきます。

package main

import "fmt"

func calc(x int, y int, fn func(int, int) int) int {
	fmt.Println("(A)")
	return fn(x, y) // 関数:add or sub どちらかを実行
}

func add(x int, y int) int {
	fmt.Println("(B)")
	return x + y
}

func sub(x int, y int) int {
	fmt.Println("(C)")
	return x - y
}

func main() {
	resAdd := calc(1, 2, add)
	fmt.Println(resAdd)
	fmt.Println("-------------")

	resSub := calc(5, 4, sub)
	fmt.Println(resSub)
}

処理結果

(A)
(B)
3
-------------
(A)
(C)
1
  • 呼び出す時の引数により実行される関数が変わる。main から calc(1, 2, add) を指定した場合は、関数 add が実行され、calc(5, 4, sub) を指定した場合は、関数 sub が実行された。
  • 関数 calc の引数を fn func(int, int) int としている。この時点では何の関数が実行できるかは関数 calc 自身も分かっていない。同じ型の関数、且つ、呼び出し可能な関数であれば、何でも受け取ることを表す。つまり、呼び出し時のパラメータにより柔軟に呼び出す関数を変えることが可能となる。

戻り値が関数(1)

戻り値が関数になっている場合を確認します。
関数 func1 の戻り値を func() としました。


package main

import "fmt"

func func1(n string) func() {
	fmt.Println(n)
	return func() {
		func2("(B)")
	}
}

func func2(n string) {
	fmt.Println(n)
}

func main() {
	_ = func1("(A)")
}

処理結果

(A)
  • main にて func1("(A)") としている通り、関数 func1 が呼び出される。
  • 関数 func1 では受け取ったパラメータを元に (A) を出力。
  • 関数を返す必要があるため return func() としている。
  • この場合、関数 func2 は実行されない。

戻り値が関数(2)

関数 func2 が実行されるように変更します。

package main

import "fmt"

func func1(n string) func() {
	fmt.Println(n)
	return func() {
		func2("(B)")
	}
}

func func2(n string) {
	fmt.Println(n)
}

func main() {
	f := func1("(A)")
	fmt.Println("-----------")
	f()
}

処理結果

(A)
-----------
(B)
  • main を f := func1("(A)") にし、戻り値である func() を受け取る。関数 func1 が呼び出されただけでは 関数 func2 は実行されていない。
  • main にて f() を実行。これにより、関数 func1func2("(B)") がはじめて実行される。

戻り値が関数(3)

違うパターンを見てみます。

package main

import "fmt"

func func1(n string) func() {
	fmt.Println(n)
	return func2("(B)")
}

func func2(n string) func() {
	fmt.Println(n)
	return func() {
		fmt.Println(n)
	}
}

func main() {
	f := func1("(A)")
	fmt.Println("-----------")
	f()
}

処理結果

(A)
(B)
-----------
(B)
  • 関数 func1 の戻り値を return func2("(B)") としたことで、main から f := func1("(A)") が呼び出されたタイミングで関数 func2 も実行されるようになった。また、この時点では関数 func2 の return内の関数は実行されていないことが分かる。
  • main にて f() を実行することで、関数 func2 のreturn内の関数が実行される。また最初に func2 が呼び出された時の変数を保持しているため (B) が出力された。
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