凡人からあなたへ贈りたい言葉
"戦いを辞めなければ敗北はない"
巷には「"2週間で""爆速で"LPIC受かりました!」という記事がたくさんあります。
しかし、「こんなに落ちました」という記事はなかなか見かけません。
甘い言葉は心地よいし天才は確かにいるのでサクッと爆速で受かっちゃう方もいるかもですが、
本稿はそうではない、パンピー(一般ピープル)向けの記事です。
●課金した金額は9万円( ノД`)
LPIC1を取得するまでに、合計9万円かかりました。
内訳としては
- 試験費用 7.5万円
- テキスト代 1.5万円
結構な課金だと思います。
お金だけでなく、時間(8ヶ月間に5回受験)も浪費しないために、本稿があなたに役立つことを願っています。これから受験する方!頑張ってください!
言いたいことを簡潔にまとめると…
- 大切なのは手を付ける順番。そこをミスらなければ、一発合格ができる
- 101のノリで102を受けると多分落ちる。
- Ping-t、小豆本、スピマス をやりこむ。
- 小豆本はマストでやるべき
- 小豆本 ➡ Ping-t(選択問題) ➡ スピマス+Ping-tコマ問
- 実際に仮想マシン(試験がRedHat系よりなのでRockyとかおすすめ)を立ててコマンドを打ちまくれ!!
LPICを制する三本を紹介!
1. Web問題集 Ping-t
Ping-tは、IT試験対策のためのオンライン学習サイトで、問題集や解説、フォーラムなどを通じて効率的な学習サポートを提供しています。
LPICのほかにも様々な資格をサポートしています。
内容の充実度合いはCiscoとLinux系です。ここらへんで資格をたくさん取りたい方は年間でもいいですが、「LPICだけ!」という方は短期契約で良いでしょう。
最強WEB問題集とコマ問がありますが、
- 最強WEB問題集:選択問題
- コマ問:記述問題
の対策問題集です。
2. 基礎知識の小豆本を活用する
LPICの定番教材である 小豆本 は、理解を深めるのに非常に役立ちます。繰り返し読み込んで、知識を定着させましょう。
この本がすべての理解の基盤です。
3. 演習問題のスピマス
スピマス(スピードマスター)は、試験対策に最適な問題集です。本番の問題にかなり近いです。101に関しては特に最後のまとめ問題を完璧にしておきましょう。本番もかなり近い問題が出ます。
この順番で手を付ける!
- まずは小豆本を一通りやる(この先わからないのがあったらここに戻る)
- Ping-tの最強WEB問題集を満点取るまでやる(ヒット、コンボまで)
- スピマスは満点とPing-tのコマ問を7割は取れるようにやりこむ
- あとは仮想マシンを立てて実際にどう動くのかを見てみる(すべてやる必要はない、気になったコマ問だけ)
知ってたらよかったなあと思っている点(ポイント)
- 小豆本から入るべきだった
- 101と102は似て非なるもの
- 本番の試験問題が機械翻訳のため言葉が分かりづらい
- 勉強した表現と異なることがある
- 試験問題の記述部分はフルパスで打つのか、コマンドのみか精読する
最後に
五回受けてその時々の気持ちの変遷を書きます。
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1. 101受験
2週間ほどで一発合格。ちょろいな。102もサクッと受かろう
2. 102受験1回目
試験本番「うん?」なんかしっくり回答できるの少なくない?➡落ちる
3. 102受験2回目
まあ落ちることもあるだろう、、Ping-tは一通り網羅した15レベルくらい。コマ問もそこそこ取れる ➡ 落ちる
4. 102受験3回目
落ちるわけにはいかない。死ぬ気でやる。Ping-tレベル22、スピマス擦り切れるほどやる。なんなら問題見ただけで答えがわかるレベル。コマ問7割以上キープ。
➡ 落ちる。30秒ほど試験場(まあ風呂場だけど)茫然自失する。課金した金額なんかどうでもいい。意地でも受かりたい。「地団駄踏む」ってこういう気持ちか、いい表現だなあともはや達観レベルになる
5. 102受験4回目
小豆本を買う。あっという間に一周する。「なるほど基礎が抜けてて、答えの暗記になってしまっていたのか」と気づく ➡ 無事合格。安西先生の「あきらめたら、そこで試合終了ですよ…?」を思い出し、いいマンガだなあと仙人モードになる。
こちらは戦友のスピマスです。心中していいレベルでどっぷり読みました。本の小口の部分の手垢が恋しいくらいです。
そんだけ時間と金を費やして本当に実務に役立つの?と問われれば、やっぱり試験のための試験という側面はなくはないと答えざるを得ません。
しかし遠回りしながら、時間の合間を縫って勉強してたのはなんだか青春のようで楽しかったです。
まあ会社から多少資格支援金ももらえたので少しは課金回収できましたし、結果オーライ。
仮に落ちても
戦いを辞めなければ敗北はない。
はずです。
これから挑戦する皆さんが、一発で合格できることを願っています。