@hkusuさんの記事(GitHub Actions でプルリクエストの自動アサインをする)に引き続き、
ゆめみ Advent Calendar 2019の11日目の記事です。
AWS未経験者がAWS認定クラウドプラクティショナー試験に立ち向かった話
2019年11月30日にAWS認定クラウドプラクティショナー(以下、クラウドプラクティショナー)を取得しました。
本稿は、その経験を通じて得た学びのシェアです。
振り返りセクションと勉強法セクションにより構成されています。
想定読者
以下のいずれか、もしくは全てに当てはまる方を想定しています。
- AWS怖い
- そもそもインフラとかサーバーとかよく分からん
- でも興味あるしクラウドプラクティショナー取得したい
振り返りセクションここから
勉強前の技能について
- 現職:フロントエンドエンジニア(8月までマークアップ寄りでした)
- AWS実務経験なし(遊びで運用した経験もない)
- サーバーについてはふーんわーーりとしか分からない
動機
- 資格取得で報奨金もらいたい(弊社制度のうちの1つ)
- そろそろインフラ/サーバー周りについて学んでおきたい
- AWSに怖がらずに生きたい
- AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト(以下、SAA)の取得を目標に、その足がかりにしたい
「AWSを人に勧められるか」が問われる試験
試験問題は、以下についてをいろんな角度から聞いてきます。
- AWSの展開する各サービスの利点
- オンプレと比較していいところ
- 費用を抑えて、パフォーマンスをあげる方法
よって、クラウドプラクティショナー取得に向けて試験勉強することにより、
「導入してみたいけどAWSってどんな感じ?」
みたいな相談に乗れるようになります。
試験合格に必要なこと
以下の優先順位を意識しながら学習を進めて試験に臨むと、試験合格に近づきます。
- AWSは良いぞと思うこと
- AWSは**伸縮性/弾力性(elasticity)**があって良いぞと思うこと
- オンプレと比べてクラウドは良いこと多いぞと思うこと
- インフラやサーバーにおける基本的な知識
- AWSにおける包括的な知識
試験を受ける人に伝えたいこと
公式の模擬試験の1.3倍くらい本番は難しいと心得る
直前に公式の模擬試験を受けてみましたが、本番の方が少し難しい気がします。
設問の言い回しがややこしかったり、選択肢に知らない単語がでてきたりしました。
「模擬試験は満点だったしいけそう」くらいだと、少しだけ焦るかもしれません。
わからなかったら、一旦英語表示にしてみる
試験自体は日本語で受けましたが、試験画面内の英語表示ボタンを押すと英語に切り替えられます。
日本語訳が微妙に不自然で、英語の方が直感的な単語を使っている場合があるので、
これだ!という答えが見つからない時は、英語にしてみると解決するかもしれません。
(AWS Account Owner
がAWSアカウントマネージャー
と訳されたり)
知らないサービス名や固有名詞がちょこちょこ(選択肢に)出てくる
メジャーどころ(Amazon EC2
, Amazon GuardDuty
, AWS Well-Architectedフレームワーク
など)はどんなものかを確実に押さえておくのは大前提として、
勉強中に知らないサービス名が出てきたら都度調べて、ある程度イメージを持てるようにしておくことをオススメします。
全く知らないサービスが答えだったとしても、消去法である程度絞れるようになるからです。
わかりやすい命名がされている場合がほとんどなので、消去法でも絞り切れない時は、直感にしたがって答えてしまいましょう。
このとき、念の為に英語表記も見ておくのがベターです。
とはいえ似たような名前の選択肢が多いので、分からない場合は仕方ないと割り切るのも大事です。
時間は余る
3回ほど見直ししてなお、30分以上余りました。
試験本番のための「5秒見て分からなかったら捨てろ」みたいな試験テクニックは不要です。
ピアソンVUEは怖くなかった
実際の試験を申し込む時に、受験方法についてPSI
かピアソンVUE
かを選択することができます。
大阪梅田のピアソンVUE
で受験してきましたが、日本語で案内してもらえるし、何かあったらすぐサポートしてもらえたので安心して試験に臨めました。
勉強法セクションここから
以下、実際に試験で役にたった勉強方法を、オススメの学習順に掲載します。
- 動画教材を観て、実際に手を動かしながら基本的な知識を得る
- AWSの基本理念について学ぶ
- サンプル問題を通じて、知らない単語を減らしていく
1. 動画教材を観て、実際に手を動かしながら基本的な知識を得る
(有料)ゼロからAWSの重要サービスを使いこなせるように!実際にネットワークやサーバーを構築し、インフラの基礎概念を習得
(セール時に2,000円以下で購入しました)
Udemyで配信されている、AWSの基本サービスの使い方をハンズオンで教えてくれる動画教材(有料)です。
サーバー周りや、ネットワークに関する知識も基本的なところから教えてくれるので、激烈オススメのコースです。
「サブネットってなんやっけ...」レベルなら(私がそうでした)、今後のためにも観ておいた方が良いです。
2. AWSの基本理念について学ぶ
(無料)Architecting for the Cloud -クラウドにおけるアーキテクチャの設計原則|AWS Summit Tokyo 2017
AWS Summit Tokyo 2017で行われたセッションの動画の一つです。
2017年のものなので古くなってはいますが、AWSにおける基本的な考え方は同じなので、「AWSとは」みたいな部分を確認できます。
先の動画教材で一通り手を動かした後に観ることで、実際のサービスへの理解がある状態でAWSの知識を再確認できるので、理解が加速します。
3. サンプル問題を通じて、知らない単語を減らしていく
ここまできたら、あとはサンプル問題をひたすら解いていきます。
問題文や選択肢に、知らない単語やサービス名・文脈が現れたら、都度調べる。
これをひたすら繰り返していくだけです。
AWSが展開する各サービスについては、(少なくともクラウドプラクティショナー試験を合格するためには)どんな内容かをざっくりと理解できていれば問題ありません。
(Amazon Rekognitionは、)
以下、利用したサンプル問題
- AWS Cloud Practitioner Essentials (Second Edition) (Japanese): コースの最後の知識の確認
-
AWS Black Belt Online Seminar AWS 認定クラウドプラクティショナー取得に向けて
(スライドの後半に問題があります)
(有料)模擬試験
AWSトレーニングにログイン後、AWS Certified Cloud Practitioner Practice
を探して、PSIによるスケジュール
をクリックして進んでいけば、オンライン上で模擬試験が受けられます。
2019年12月現在、2,000円(税別)で25問です。
オフィシャルの模擬試験ですが、本番の方が若干難しいので注意してください。
おわりに
今回初めてAWSを触りましたが、勉強の過程で避けていたインフラやサーバーに関する知識が深めることができました。
AWSマネジメントコンソールを開くことへの漠然とした不安も払拭され、実際に色々触って試してみたいという気持ちが湧く様になったほどです。
資格取得を通じて体系的にAWSについて学ぶことができるので、苦手意識のある方こそぜひ挑戦してみてください!
次はSAA取得に向けて頑張るぞ〜
明日は@clown0082さんの嗚呼素晴らしき, Codecept.js + Puppeteer による E2E の世界です!