先日、AWS認定ソリューションアーキテクトプロフェッショナル(SAP)に落ちました。
合格には、750点/900点が必要であると試験結果に記載されていましたが、自分の得点はというと100点以上も足りない無惨な結果でした。
目次
目次は以下のとおりです。
1.本記事の目的
2.対象読者
3.受験動機
4.学習方法
5.受験方法
6.試験内容
7.感想
1. 本記事の目的
自分のために結果を振り返るということもそうですが、ググっても失敗体験があまり転がっていないように見えたので、少しでも知見を共有しようと思い、投稿させていただきます。
もっとこうすれば良かったのでは?その考え方や取り組みをした理由はなぜ?等のコメントや疑問をお待ちしています。
2. 対象読者
・理解すること、実務で使用することよりも、資格を取得することを第一の目的としている方
・AWS認定試験であるソリューションアーキテクト - プロフェッショナルを受験予定の方
・AWS認定試験であるソリューションアーキテクト - アソシエイトを受験予定の方
試験範囲やレベル感は、プロフェッショナルとアソシエイトで異なるものの、合格に向けた取り組み方は共通する部分が多いため、アソシエイトを受験予定の方にも参考になる内容であると考えています。
※以下でも記載しますが、筆者の実際のレベルは、アソシエイトの基準に達しているかどうかもわからない程度であり、あくまで受験動機に基づいた目的を達成するための取り組みでした。アソシエイトの受験時の取り組みも、時系列的に順番がおかしくなりますが、追って投稿したいと思います。
3. 受験動機
某SIerで設計からリリースまで一連の開発を様々な経験していたが、クラウドを使った案件が組織内にはなく、将来的に世の中の流れについていくことができず、エンジニアしての価値が低くなることを懸念していました。そのため、自主的にクラウドや周辺知識を学習し、資格を取得しようと考えました。資格を取れば、クラウドを使った案件にアサインされて、アサインされることで知識や技能を習得するという好循環に持っていこうと思ったのです。
こうして始まったクラウドの勉強を始めたのですが、自分のやりたいことでもあるし、将来がかかっているということもあり、本気になりました。2019年9月初旬頃から学習を開始して、2019年10月28日にアソシエイトに合格しました。立て続けにプロフェッショナルを受験した方が知識定着するし、いいのではないか?と考えて、2ヶ月後の2019年12月28日に受験することを決めました。
4. 学習方法
学習するにあたっての前提と取り組み内容に分けて以下に記載します。
前提
そもそもクラウドってなに?どんな技術で動いているの?とかそういうレベルで、ネットワーク経由でいつでもどこでもリソースにアクセス出来るものくらいのイメージしか持っていませんでした。EC2とか、S3とかAWSには色々サービス名がありますが、恥ずかしながら聞いたこともありませんでした。
そのため、まずは適当にググって、Qiitaの記事読んだり、はてなブログ読んだりして情報収集しました。まとめると、自分は以下のような取り組みを行いました。
取り組み内容
基本的に以下の選択肢にある内容を取捨選択し、取り組めば間違いないと言われています。とりあえず色々手を出してみて、それぞれ力の入れ具合を変えて調整していきました。
- 体系的に整理された本を一冊読む(やるべき)
- Udemyで講座を受講する(やらなくてもいい)
- 定番ブログを読む(やらなくてもいい)
- 過去問を解く(やるべき)
- 不明点をウェブでググる(やるべき)
体系的に整理された本を一冊読む
AWSプロフェッショナルの受験対策本的なものは、現時点で自分の観測範囲ではなかった認識です。自分はアソシエイトを受験する時も結局一冊も買わなかったので、結果的にAWS関連の書籍は一冊も買っていません。理由は後述しますが、Udemyの講座を受験したからです。(初めての方やAWSを体系的にしっかり理解したいという方には、まずは本を買うことをお勧めします。受験後に色々読んでみたら、結構良くさそうで読んでおけば時短になったはずだと後悔しました。)
https://www.amazon.co.jp/dp/479739739X/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_8sjcEbJRYH3DN
https://www.amazon.co.jp/dp/4297103826/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_NrjcEbRC8SD63
Udemyで講座を受講する
アソシエイトの時に受講し、プロフェッショナル受験前まで継続して学習してました。元々資格取るならしっかりAWSを理解したいと思ったので、ハンズオン形式で学べるものを選択し、コンソール見ながら実際に動かしてみることで理解が深まりました。ただ結局最終的に試験にかける時間がなくなったので、資格取得を目的に切り替えて、後述する過去問を解きまくることになりました。(講座は全体の半分くらい受験しました。)
※資格の合格することが第一優先の場合、やることをお勧めしません。結構、試験に関係ない設定とかを理解する必要があるため、時間取られます。
https://www.udemy.com/course/aws-associate/
https://www.udemy.com/course/aws-53225/
https://www.udemy.com/course/aws-knan/
定番ブログを読む(海外版)
AWSの具体的な適用事例や考え方が英語で記載されている有名なブログです。勉強も兼ねて取り組もうとしましたが、時間がなくて断念しました。結構読んでいる人が多く、質も高いため、目を通すことに価値はありそうです。
過去問を解く
日本語が少しおかしい部分もありますが非公式の過去問(通称:黒本)があり、非常に勉強になりました。また実践慣れするという意味でもAWS公式の過去問を受験もしました。最近はUdemyでも過去問が結構転がっているため、繰り返し解いて、AWSベストプラクティスや設計原則を叩き込むことが重要だと感じています。特にこの過去問を解くという行為が合否を分ける要素だと考えています。
不明点をウェブでググる
最後にそのままですが、AWS公式のホワイトペーパーやブラックベルト、またSlideshareにたくさん整理された資料があり、これら全てに目を通せば合格間違いなしだと思います。辞書のようなものなので、過去問を解いたり、書籍を読んで不明な点をAWS公式で調べるというのがいいかと思います。
またClassmethodさんのDeveloppers.IOやサーバーワークスさんの記事も非常にわかりやすく、綺麗にまとめられているため、AWS公式がまどろっこしい言い回しをしていたりする場合や簡潔に理解したい場合に参照することをお勧めします。
5. 受験場所
新宿テストセンターで受けました。特徴としては、ヘッドホンが座席にあり、誰でも使えること。またペン2本と小さなプラスチックのメモ用紙を使うことができます。可もなく不可もなしですが、新宿ということもあり、人が多いので、人の動きやマウスのクリック音が少しでも気になる方にはお勧めしません。
6. 試験内容
簡単な振り返りをします。簡潔に言うと、以下の点がダメでした。
- レベル感を正しく認識できていなかった
- 知らないサービス、ベストプラクティスがまだまだあった
レベル感を正しく認識できていなかった
ベストプラクティスと設計原則が土台にあって、その上でどうするか?ということを考えることが、アソシエイトでも、プロフェッショナルでも求められているような感じです。アソシエイトの場合、サービス名やコマンドを選択するだけの問題ですが、プロフェッショナルは単純な選択肢ではなくて、サービスの組み合わせだったり、アーキテクチャの詳細を選択するような問題になります。ただ実際は、問われるサービス名もそんなに変わらないし、レベル感はそんなに変わらないのでは、と思いました。(不合格のくせに何言ってんねん...って話ですね、すみません。)結果的に油断していたので、取り組む姿勢が甘かったのがよくなかったです。
知らないサービス、ベストプラクティスがまだまだあった
ELBでもALBはよく知ってるけど、NLB知らないとか。AWS Organizationの基本的な使い方知ってるけど、複雑な要件を持つ組織への対応のための詳細な機能を知らなかったり、シーンに応じた様々な移行を完全に知らなかったり、まだまだ勉強不足でした。本当にこれは、業務で設計が出来るレベルにならなければ合格できないものなんだなと実感しました。
7. 感想
また半年間がっつり取り組んで、もっともっとクラウドを好きになって、たくさんのことを学び、近いうちに再受験します!プロフェショナルは3万円もするので、次こそ絶対受かりたいと思います!お金モッタイナイ!