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エンジニアが42 tokyoを退学になった感想

Last updated at Posted at 2020-12-20

はじめに

42 tokyo運営、Piscine中および本科でお世話になった方々ありがとうございました!

エンジニア4年目のtsumitaと申します。
エンジニアと言っても範囲が広いのですが、私は主にオンプレやクラウドでの基盤構築を生業とするインフラエンジニアとして働いています(最近はAngularや.NET Coreで開発も行っていますが・・・)
そんな私が42 tokyoに入学する前から退学するまでのお話です。

42 tokyo規約を読み、規約に違反しない範囲で記載したつもりですが、42 tokyo運営の方で指摘がある場合にはTwitterアカウントへDMを頂ければ速やかに対処いたします。

42 tokyoへの入学

入学方法

  1. 応募者ページから入学試験を受けるためのテストを受ける。
  2. テスト合格後にPiscine(ピシン:入学試験)を受ける月を決める。
  3. 1ヶ月間に及ぶPiscineに合格すると、晴れて本科生として42 tokyoへ入学できる。

Piscineについて

Piscineについては、他の方が色々と記事を書いているのでググってみてください。
私がPiscineを受けた際には完全オフラインでしたが、現在はオンラインでもやっているようです。
フルタイムで仕事をしながらのPiscineは今までの人生の中でもかなり刺激的な1ヶ月でした!(100~120時間くらいはPiscineに時間を割きました)
少しでも気になっている方は応募者ページから入学試験を受けてみることをオススメします!

42 tokyo在籍中

学習の進め方

42 tokyoでは課題があり、その課題を進めていきます。
課題終了後にピアレビュー(生徒同士でのレビュー)を行うのですが、自分以外の複数人(回数については記載して良いか不明だったためぼかします)にレビューをしてもらい、その後に機械判定(ない場合あり)を行い、基準を満たすと次の課題に進める(経験値がたまりレベルが上がる)という進め方になります。
※全ての課題については事前に見ることが出来ました。
また、一定レベル毎にキャップがあり、examと呼ばれる試験を合格しないとレベルが上がらない仕組みもありました。

42 tokyo退学

私が退学になった理由

42 tokyoでは一定期間レベルが上がらないと強制的に退学になる仕組み(通称:ブラックホール)があります。
私はそのブラックホールに飲み込まれたため退学となりました。
※ブラックホールの他にも42 tokyoの生徒が公式が返答済みの【よくある質問】および説明会等での公式回答をまとめているので気になる方は見てください。

Q.ブラックホールは結構きつい?

A.キツくないです
モチベーションを保って毎日コツコツとやればブラックホールに吸い込まれることはないでしょう。

Q.なぜブラックホールに吸い込まれたの?

A. 42 tokyoへのモチベーションが下がったから。
後付けの理由は色々と付けられるのですが、箇条書きします。

  • 昨今の新型感染症の影響で42 tokyoがオンラインになり魅力が激減したから。
    • Piscineの際には完全オフラインでの実施だったため、校舎に行くことで強制的に課題を進められました。また、わからないことがあれば24/365で周りに誰かしらいて、不明点を聞ける環境が魅力でした。加えて、校舎に通うことでモチベーションが保てていました。
  • 既にエンジニアとして働いている私としては本業に専念した方が良いと判断したから。
    • 42 tokyoはあくまで生徒同士が教え合うので、実務をしている人と比べたら気付きが少ないです。また、42 tokyoでも一定のコーディング基準はありますが、本業でコーディングを学べる環境があるならそちらで学んだ方が良いです。実務をする方が成長するスピードが早いです。
  • 本業に関する勉強を優先したから。
    • 42 tokyoの本科生として残るためには私の能力では42 tokyoに週に20~25時間程度割かないと残り続けられなさそうでした。その時間があるなら本業に関する勉強(資格やドキュメント読み)に当てた方が良いと考えたためです。

その他感想

良いと感じた点

教育方針

教育方針はとても素晴らしいです。
一般的な学校では先生が生徒に対して授業を行い教育を進めていきますが、42では生徒同士が教え合うピアラーニングを採用しています。
ピアラーニングの何が素晴らしいかと言うと、「インプット(仕様理解) --> アウトプット(コーディング) --> チェック(他者への説明)」が強制的に行われるという点です。
一人で学習していると、インプット・アウトプットどちらかに傾くことが多いと個人的に思うのですが、ピアラーニングを取り入れることで「インプット-->アウトプット-->チェック」を一つのセットとして行えるので知識が定着しやすいと思います。

本科生の人たち

42 tokyo本科生のほとんどはモチベーションが高く、頭の回転も速いです。
普段働いていると建設的でない会話が多くて嫌になることも多いですが、在籍中にそういう経験をした記憶はあまりないです。
また人間的に成熟した人が多いとも感じました。

悪いと感じた点

レビュー方法

レビュー方法が人によって様々なためガチャ的な要素が大きかったです。
実務でレビューをする際にはレビュー観点を元にしてレビューを行うことで、人によってレビューの品質差が生まれ辛くするのですが、42 tokyoではそういう文化がなかったです。
※一応公式のレビュー観点みたいなものはあったのですが、、、

あくまでスクール

42 tokyoの課題を全部やったからと言って即戦力になれることはないと感じました。
課題を全てこなせる能力がある人は短期間で実務で力を発揮出来るとは思いますが、実務を経験出来るならそちらに注力した方が良いです。
私が在籍している時には無かったですが、協賛の企業へのインターン制度もあるようなので整備されていけばこの点は改善するかもしれないです。

オンライン主体になってしまった

老害っぽい発言かもしれないですが、やはりその場に集まってみんなでわいわいやる方がモチベーション高く進められると思います。
また、42 tokyo独特の"空気感"はオフラインでないと出せないと思っています。

終わりに

ここに書いたのはあくまで私が42 tokyoの1期生として在籍していた際の感想になります。
短い間ですが、42 tokyoに在籍して本当に良かったと感じています。今までない気付きが色々ありました。
42本科生はモチベーションや実現力が高い人が多いので、今後42 tokyoを洗練してより良いものしていくと思います。

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