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React Nativeのテストの話

Last updated at Posted at 2019-02-28
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自己紹介

  • 筑井 友啓 Tsukui Tomohiro
  • ecbo株式会社(2018/4 ~ )
  • 「ecbo cloak」というアプリをリリースしました
  • twitter @two2q

image.png


Goal

明日にでもjest使ってくれたら嬉しいです


jestいいよ


かなりDXが高く、すぐにTDD出来る


jest とは

  • config いらずで
  • snapshotテストもできて
  • 平行実行可能で
  • 多くのAPIを提供している image.png

react-nativeならjestすぐに使えるよ

react-nativeのバージョンが0.38以上であれば、react-native init 時にjestがセットアップされています。

package.json
  "scripts": {
    "test": "jest"
  },
  "jest": {
    "preset": "react-native"
  }

jestすぐに使えるよ

$ yarn test

参考 https://jestjs.io/docs/ja/tutorial-react-native


no configとはいえ


なんだかんだ設定は必要な時もある


eslint 使っている場合

eslintエラーが出ているのでeslint-plugin-jestを追加してください。

$ yarn add --dev eslint eslint-plugin-jest
{
  "plugins": ["jest"]
}

TypeScript

ts-jestのインストールがてっとり早い


jestの基本


methodは標準的なものを取り揃えています

image.png


describe(name, fn) と test(name, fn, timeout)

describe: いくつかのテストをまとめるブロックを作ります。
test: 実際にテストを書くブロックです。期待値との比較などを行います。it(name, fn, timeout) も同じです。

const myBeverage = {
  delicious: true,
  sour: false,
};

describe('my beverage', () => {
  test('is delicious', () => {
    expect(myBeverage.delicious).toBeTruthy();
  });

  test('is not sour', () => {
    expect(myBeverage.sour).toBeFalsy();
  });
});

非同期のテストについての注意

非同期関数をテストする際には、 return をしてあげないと絶対に success になってしまう。

// targetFn.js
const targetFn = async () => {  } // do something

// targetFn.spec.js
test('test async', () => {
  return targetFn().then((result) => {
   expect(result).toBe('expected')
  })
}

他にもasync () => { await ... } や (done) => { ... done() }
でもテスト可能です。

参考: https://jestjs.io/docs/en/tutorial-async


おすすめなMethod


describe.each(table)(name, fn, timeout)

同じtestを複数のデータセットで回したい時に利用します。

describe.each`
  a    | b    | expected
  ${1} | ${1} | ${2}
  ${1} | ${2} | ${3}
  ${2} | ${1} | ${3}
`('$a + $b', ({a, b, expected}) => {
  test(`returns ${expected}`, () => {
    expect(a + b).toBe(expected);
  });

  test(`returned value not be greater than ${expected}`, () => {
    expect(a + b).not.toBeGreaterThan(expected);
  });

  test(`returned value not be less than ${expected}`, () => {
    expect(a + b).not.toBeLessThan(expected);
  });
});

最近書いたコード

const baseDateString = '2019-02-26T18:30:00.000';
describe.each`
  language | expected      
  ${'en'}  | ${'02/26 6:30 PM'}
  ${'ja'}  | ${'02/26 18:30'}
  ${'zh-Hant'}  | ${'02/26 18:30'}
`('localizedDateTime with $language', ({ language, expected }) => {
  it(`should return ${expected}`, () => {
    i18n.changeMomentLocale(language);
    const result = dateTimeExpression.localizedDateTime(moment(baseDateString));
    expect(result).toEqual(expected);
  });
});

見通しよく、データセットの追加も容易に!
参照: https://jestjs.io/docs/en/api#describeeachtable-name-fn-timeout


おすすめな実行オプション その1


--watch


--watch

変更されたファイルを検知して、関連するテストを実行してくれます。
個人的にメインな使い方です。高いDXTDDを実現してくれます。


一度実行すればjestがファイルを監視してくれる

image.png


おすすめな使い方

  1. 先にテスト対象のファイルの [spec|test].js を用意し、ある程度describeも書いておきます。
  2. エディタのterminalで $ jest --watch します。
  3. 全てのテストがerrorになります。
  4. テストがパスするまで実装してください。

主な利用シーン

  • ducks層の実装
  • form validationの実装
  • utils系の実装
  • Component内の複雑なfunctionの実装

=> ピュアなjsでいける部分については基本的にjestで先に仕様をまとめてから実装します。


おすすめな実行オプション その2


--coverage


jest --coverage

カバレッジを計測してくれます。ソース全体のカバレッジではなく、あくまでもjestで実行されたファイルのみを計測します。
カバレッジが重要ではないのですが、no configで実行出来るという点がかなり素敵かな、と思っています。


実行してみた

image.png


おすすめな使い方

悦に浸ったり、githubにバッジをつけてみてください。jest-coverage-badges


API通信部分のテスト


nockでサーバーのモックを作る

$ yarn add nock

指定したリクエストを上書きしてモックデータを返却してくれます。一度レスポンスの型を決めてしまえばAPI通信部分のテストをサーバーなしで実行出来るようになります。


具体的には

import nock from 'nock';

nock('http://www.example.com')
  .get('/hogehoge')
  .reply(200, { foo: 'bar' })

こうする事で、http://www.example.comへのrequestが全てinterceptされるようになり、/hogehogeへのgetリクエストにはstatus200と共に {foo: 'bar'} が返却されるということを意味します。
なお、jestにも標準でmockが用意されているのですが、モジュールのモックになってしまうのでダミーデータを返却するクライアントのモックを用意する必要があります。その点nockは一手間減るという印象があります。


snapshot テストについて

初回snapshotテスト実行時に.snap形式でスナップショットを生成し、以降のテストではそのスナップショットとコンポーネントを比較して変更があればエラーとして検知するものです。

import renderer from "react-test-renderer";
import App from "../App";

// 省略

  it("renders the loading screen", async () => {
    const tree = renderer.create(<App />).toJSON();
    expect(tree).toMatchSnapshot();
  });


コンポーネントの品質についてはstorybookの方が今の所効果あります

  • そもそも変更が多いのでsnapshotの恩恵が少ない(影響範囲がわかるのはよかった)
  • 実際に操作をさせないとバグかどうかの判断がつきにくい
  • @storybook/addon-knobsを整備してあげてデザイナーさんに触ってもらった方が結局早い

TODO E2Eテスト


こんな感じで、色々jestのキャッチアップをしながらコードを書いています。


なぜ書くのか


ひどいデグレは防げるかもしれない

  • 障害対応で疲弊する事が減るかもしれない
  • 修正に対する恐怖が減る、下手なオンボーディングよりも安心する

過去の自分が書いた負債で後任が爆死しない

  • specさえあれば負債の負債度が減る
  • 恨みを買わなくて済むので平和になる
  • ここクソだけどspecあるからひとまず安心する、とか言われる

わざわざ端末触らなくても実装出来る

  • 端末の起動よりもjestの方がはるかに早いので少し早く帰れる
  • 端末をフリフリしてどっかに飛ばすリスクが減る

思い切ったリファクタも結構出来る

  • もちろん程度にもよるが、ないよりははるかにマシ

コードレビューのフィードバック対応も早い

  • 指摘内容はそれに対応するspecを添えればレビュアーにとってもわかりやすい
  • フィードバック修正後のテスト工数の削減

基本的にいい事しかないし、健全な働きが出来る


テストは福利厚生と言ってもいいのではないだろうか?


ひとまず福利厚生に書いてみた

image.png

Wantedlyより抜粋


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