【IBM Cloud】CodeEngineで改行を含む環境変数を扱う

発生した問題

Node.jsで開発したアプリで認証ありのRedisサーバーに接続しようとした際、ローカルで動作させて接続できていたものが、CodeEngineにデプロイしたアプリでは正常に接続されなかった。
正確には接続する際の認証に失敗していたようだ。

REDIS_CERTIFICATE="-----BEGIN CERTIFICATE-----
MIIDHTCCAgWgAwIBAgIUFIO1EGeecAJjDhDdmSdOfCWPboYwDQYJKoZIhvcNAQEL
...
FTel34h4s8q8kPTaEWuohkoV80IYKLSZthAzzXtJpTW1
-----END CERTIFICATE-----"

証明書を上のような形で環境変数に入れることでローカルでは動作していたが、CodeEngineの環境変数にはこのまま突っ込んでも認識されないようだった。

"値"の部分にペーストした時点で改行コードから見た目同様の半角スペースになってしまうようだ。

解決策

REDIS_CERTIFICATE=-----BEGIN CERTIFICATE-----\nMIIDHTCCAgWgAwIBAgIUFIO1EGeecAJjDhDdmSdOfCWPboYwDQYJKoZIhvcNAQEL...\nFTel34h4s8q8kPTaEWuohkoV80IYKLSZthAzzXtJpTW1\n-----END CERTIFICATE-----

このように、文字列を囲うダブルクォーテーションを外し、改行を\nに置き換えた。
その後Node.js側でREDIS_CERTIFICATEを読み取り、.replace(/\\n/gm, "\n")を行うことで無事接続が行えた。

考察？

CodeEngineでは、改行は半角スペースへ。
ダブルクォーテーションやバックスラッシュなどは環境変数の一部としてエスケープされるようだ。

CodeEngine上の環境変数で設定した値	アプリケーション側で認識される値
(改行)	(半角スペース)
\	\\
""	\"\"
\n	\\n

わかりづらいと思うのは私だけ？