キャリアチェンジした話
現在の筆者はITのエンジニアとしてWeb/モバイルサービスをメインに開発しています。
ただ社会人1年目は化学系の研究に従事していました。
大学/大学院
地元の大学の理学部に進学し、特にエンジニアやプログラマを志してはいなかった。
入学当初は物理が得意で、授業を受けて化学に興味が湧いたため化学系の専門を選択。
実は途中でプログラミングに触れる機会があり(FORTRANを授業で少し見た)独学でチャレンジしたことはある。
が見事に挫折。C言語むずすぎ。
今思えば初手はC言語よりもPythonとかJavaScriptやればいいのにと思うが、当時大学の図書館にはC言語の本が多かったから仕方ない。
別の大学の同期に効いたらCもPythonも難しくないよ!と言われて悔し/羨ましかったのが懐かしい。
就職活動もギリギリ化学系で内定をもらって思考停止で入社まで進んだのでこの頃に今現在がこうなっているなんて思いもよらない。
社会人1年目
頑張って就職活動をして入った会社で働き始めて全てハッピー、化学最高
、、、とはならなかった。
正直社会人1日目からどうしたら楽しく毎日を過ごせるのだろうかをようやく考え始めた。
その答えの一つが「働く場所に縛られない職業に就く」だった。
というのも化学の研究をするなら一部の状況を除いて特殊な施設もしくは工場の現場に行くことが必須になる。
そして行きたくもない場所で勤務する必要がある。これが個人的に大きなストレスなんだと思った。
(せめてお手洗いがきれいな場所が良かった。)
地元でも都会でも田舎でもネット環境があればどこでも働ける職業を考えてWebのエンジニアが思いついた。
とても安直だがこれがエンジニアを志した一歩目だった。
その後
とはいえ社会人歴一年目で新卒カードはすでに切っていた自分を完全未経験で受け入れるところはないと考えてまずはスキルを身に着けようと思った。
HTML, CSSから勉強を初めてJavaScript, PHPを勉強してWebアプリをHerokuにデプロイする。
今思えば本当に基本のCRUD機能しかないだったが、0からキャッチアップして次の企業にエンジニアとして拾っていただいた。
更にその後
エンジニアになってからは更に勉強することが多くなった。
SQLもほとんど書けなかったし、言語/FWの使い方だったり、そもそもGit/GitHubでチーム開発する手法だって知らなかった。
特にGitは最初はめちゃめちゃ苦戦した。
merge手順をミスって本番環境を壊したことも、デバックを残してデプロイして画面に内部データ構造を出したり大量の失敗をした。
ただその度に対策やアンチパターンを覚えてなんとか今は戦力になっている。(と思いたい。もしかしたら明示されていないが窓ぎわかも)
思っていること
そんな感じで大変なこともありながらエンジニアを続けられている。
個人的に思っているところを良いことと後悔しているころで書いてみる。
良いこと
やっぱり働く場所に縛られないということ。
過去には8:25までに着替えをして事務所に行き、朝にはラジオ体操をしてチャイムが鳴ってから朝礼する。
帰りは17:30にチャイムが鳴って帰ることを許可される。
(これは筆者の個人的な受け取り方で真意とは別です)
現在は在宅でも出社してもどこからでもオンラインミートで必要な会議は出られる様になった。
個人的には実家に帰っても、家にいてもワーケーション(まだやったことはないが)でも仕事をできるのが体感としてとても楽。
料理が趣味なので仕事の休み時間で高速で調理してご飯を食べて午後の仕事を再開する、なんてこともよくやっている。
働く場所の選択肢が増えていることが個人的にはとてもうれしい。
後悔していること
もちろん全て大満足かと聞かれると後悔もしている
- 化学は好き
- メーカーでの人の輪を広げられずに逃げてしまった
- AIなどの進化スピードが速すぎて仕事が消えるリスクがある
大きくはこの3つが思いつく
やっぱり化学は好きで、未だに花火を見ると「黄色だからナトリウム入ってるなー」とか、重曹とクエン酸で水回りを掃除してるときに「あー中和反応起きてて二酸化炭素出てるぅ」とか、飴色玉ねぎを作るたびに「メイラード反応今日も起きてるねー」とか考える。
だって元研究者だもん。
それでノーベル賞の時期になるとやっぱりすごいなと思うわけですね。
こういう役に立つ研究が身近(職場/大学)だったところから少し遠ざかった気分になって喪失感のようなものを感じることもある。
また最初の会社は社員が多くいて、ほんの一部しかコミュニケーションを取ることができなかった。
自分よりも何十年も生きている人から学ぶチャンス、同年代で優秀な人から学ぶチャンスを自ら手放したし、もっと仲良くなれる人がいたかもしれない。
たらればの話をすると無限になるが、特に人との出会いのチャンスがあったと思うと時には後悔する。
最後にAIの進化スピードが加速していて、簡単なコードや設計なら生成AIで十分できてしまう。
これが更に成長するともはやAIに月数万円払って、月に数十万もするエンジニアは不要になってしまう。
エンジニアとして生きる以上はAIとも戦う必要がある。
ザクッと締め
これまでは以上の感じで、今後に過去の選択を良くしていくことしかできないのでこれからも頑張ります。
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