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0から始めるUbuntu18.04+MAAS2.4環境作成

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はじめに

現在社内でMAAS+kubernetes環境を構築しようというプロジェクトがあり、
その中で行ったもの、つまづいたところを記述していく.

ゴール

Ubuntuでサーバーを構築し、独立したネットワーク内でUbuntuOSのデプロイをPXEブート経由でできるようになる.

導入前注意事項

MAASサーバーが存在するネットワークにはDHCPが存在しないことを事前に確認する.
DHCPが既存のネットワークでMAASサーバーを構築すると、後の設定でMAASサーバーがDHCPサーバーになるため、既存DHCPと競合する.
DHCPが競合すると、ネットワーク内の端末がIPアドレスを再取得する際にMAASサーバーから取得した場合、ネットワークの外側と通信できなくなる.
また、MAASクライアントになるはずの端末も、MAASサーバーと安定的に通信できなくなる.
(様々な記事を確認したが現状未解決)

構築用端末

MAASサーバー用端末(IP:192.168.200.1)
MAASクライアント用端末(IP:192.168.200.151)
macbookpro

Ubuntuインストール

ubuntuダウンロード

以下のURLからUbuntu ServerのISOイメージをダウンロードする.

http://releases.ubuntu.com/18.04/

Ubuntuイメージの起動ディスク作成

手持ちのUSBメモリにUbuntuのISOイメージを焼き付けて、インストール用メディアを作成する.

USBメモリの確認

MACにUSBメモリを差した後、ターミナルを立ち上げディスクの場所を確認する.

diskutil list
スクリーンショット 2018-05-20 19.18.13.png

コマンド実行時はUSBメモリは/dev/disk2となっていたので、これを一度MS-DOS形式でフォーマットする.

diskutil eraseDisk MS-DOS UNTITLED /dev/disk2

フォーマットされたUSBメモリをアンマウントしddコマンドで起動ディスクを作成する.

diskutil unmountDisk /dev/disk2
sudo dd if=./Downloads/ubuntu-18.04-live-server-amd64.iso of=/dev/disk2 bs=4028

多少時間がかかるため、コーヒータイム.
イメージ作成が完了したら、デバイスを取り外す.

もし刺さったままなら、

diskutil eject /dev/disk2

を実行してUSBメモリを抜く.

Ubuntuイメージのインストール

MAASサーバ用の端末に先ほど作成したUSBを差し、BOOT画面でUSB起動を指定しインストールを開始.
BOOTデバイスの指定はマシンによって異なるため省略.

インストールのオプションは任意の設定で.

MAASインストール

サーバーにMAASパッケージをインストールする.

$ sudo apt -y update
$ sudo apt -y upgrade
$ sudo apt -y install maas

インストールが完了したら管理者用ユーザの作成.
必要なユーザー名、パスワード、アドレスなどを設定.
SSHキーの登録は後で行うため、空欄のままエンターでスルー.

$ sudo maas createadmin

作成が完了したら「MAASサーバーのアドレス:5240/MAAS/」でログイン.

MAASの設定

ログイン画面が出てくるため、
作成したユーザーでログイン.

スクリーンショット 2018-05-22 14.24.41.png

ログイン後、イントロページが出てくる.
特に設定をいじる必要はない.

後者の画像では、ダウンロードするUbuntuのOSイメージを選択する.
欲しいバージョンにチェックを入れたら、基本的に自動でダウンロードが始まるため、しばらく待つ.

ダウンロードが完了し、「Status」が「Synced」になったらContinueをクリック

スクリーンショット 2018-05-22 14.24.59.png スクリーンショット 2018-05-22 14.25.20.png

秘密鍵を入力する画面に移るため、Ubuntuサーバー側で鍵を生成する.
特に指定はせずに、空欄のままエンター連打.

$ sudo ssh-keygen -t rsa

サーバーの.sshフォルダに鍵が生成されるため、
そちらの公開鍵の中身をコピーする.

cat .ssh/id_rsa.pub

コピー後はMAASの管理サーバーに戻り、SourceをUploadに変え、隣の入力画面に先ほどコピーした鍵の中身をペーストし、Importをクリック.
問題がなければ「Go to dashboard」をクリック.

スクリーンショット 2018-05-22 14.25.54.png

準備として、MAASトップページ上部の「Subnets」ページ内、展開したいネットワークVLANのuntaggedを選択.

スクリーンショット 2018-05-23 12.28.03.png

画面上部の「Take action」から「Provide DHCP」を選択.

スクリーンショット 2018-05-23 12.32.09.png 68747470733a2f2f71696974612d696d6167652d73746f72652e73332e616d617a6f6e6177732e636f6d2f302f3235393334332f64616464393437352d626531372d663134302d343534662d3738653037616661623833342e706e67.png

MAASサーバーのDHCPレンジが出てくるため、任意の数を指定し、「Provide DHCP」を選択すると、同じページ内のDHCP項目がEnableになり、「Reserved ranges」に追加したネットワーク範囲が表示される.

68747470733a2f2f71696974612d696d6167652d73746f72652e73332e616d617a6f6e6177732e636f6d2f302f3235393334332f61386132633162382d666161392d373463342d343033302d6465343265633232393032652e706e67.png

これで一通りの下準備が完了になる.

MAASクライアントのデプロイ

68747470733a2f2f71696974612d696d6167652d73746f72652e73332e616d617a6f6e6177732e636f6d2f302f3235393334332f39303965386538342d303465642d316430392d623232342d3663613962366132383333352e706e67.png

MAASクライアントとなる端末のBOOT順序でPXE bootの項目を起動順序の一位へする.
その後クライアントの電源を入れると自動でMAASサーバーと通信を開始し、電源が落ちる.
電源が落ちた後は、MAASの管理画面上の「Machines」に端末が追加される.
(端末の名前は仮で動物の名前が入る)

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追加されたマシンを選択し、まずは名前の変更をする.

スクリーンショット 2018-05-23 16.03.41.png

「Configration」内の「Power configuration」で電源オプションを選択.
今回は「Manual」を選択する.

68747470733a2f2f71696974612d696d6167652d73746f72652e73332e616d617a6f6e6177732e636f6d2f302f3235393334332f66666561643063632d323034382d313363342d386665652d3363303734316634656464362e706e67.png

「Machines」ページで、端末のチェックボックスにチェックを入れ、「Take action」から「Commission」を選択した後、クライアント端末の電源を入れる.

68747470733a2f2f71696974612d696d6167652d73746f72652e73332e616d617a6f6e6177732e636f6d2f302f3235393334332f35316137386634322d373239632d333466652d386265312d6133303934666434366330632e706e67.png

再びサーバーとの通信を開始するので終了まで待つ.
無事にCommissionが終了したら、サーバーの管理画面では「Status」が「Ready」になる.

「Take action」から「Deploy」を選択し任意のOSを選択し、デプロイを開始させ、クライアントの電源を入れる.

68747470733a2f2f71696974612d696d6167652d73746f72652e73332e616d617a6f6e6177732e636f6d2f302f3235393334332f66633432313464632d663562382d643934382d653133302d3335616265613531353863312e706e67.png

サーバーからOSがデプロイされるため、しばし待ち、管理画面上でStatus欄がOS名に変われば成功

.

クライアント端末のネットワーク設定について

MAASのクライアント端末は基本はDHCPだが、Staticに指定することも可能.

その場合はOSのデプロイ前に端末の情報ページ内「Interfaces」内の「Actions」-「Edit Physical」を選択し、「Auto assign」を「Static」に変更し、任意のアドレスを指定する.

スクリーンショット 2018-05-22 13.54.10.png スクリーンショット 2018-05-22 13.54.26.png

つまづいたところ

MAASサーバーをインストールした後、設定画面上はDHCPはEnabledになっているが、クライアントに対してアドレスの配布が行われない.

解決方法
管理画面上部「Controllers」内の「Name」にあるマシンを選択(初期だと一つしかないはず)
移ったページ内のServices項目において「dhcpd」にグリーンマークが付いていない場合があるため、一度MAASを再起動するとグリーンマークが付くようになった.

これでもダメな場合は、

sudo dpkg-reconfigure maas-rack-controller

sudo apt-get install maas-rack-controller

sudo maas-rack register --url http://MAASサーバーアドレス:5240/

で治ることもあった.

参考ページ
Mac OSX上でISOイメージからBootable USBを作成する - 1日ひとつだけ強くなる
MAASの環境構築とUbuntuのデプロイ - Qiita
公開鍵暗号を用いてのSSH接続(きほん) - Qiita

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