Power BI Advent Calendar2023
この記事は、Microsoft Power BI Advent Calendar2023の19日目の記事です。
内容
佐賀県の小売業(和服)で情シスをしています。
レポート開発者を増やすためPower BIの社内勉強会を実施をし、人に教える立場になって気づいたことをまとめました。
人に教えることで気づいたこと
前までは人に教えてもらう場面が多かったのですが、自分が教える立場になった際に、教えることがこんなに難しいことに気づきました。
1.私自身の教えるのが苦手
私自身が人に教えるがまだ慣れてないのと、「分かっているつもり」だった部分が多く、内容を正しく伝えきれないことが多い。
またやる気を引き出すように教えるというのも難しい。
2.新しいことを学ぼうとしない、現状維持の意識が強い
保守的な企業なこともあり今のままでの業務のやり方を変えたくない部門が多い。
業務システムからエクセル出力しデータを加工して資料作成するのが正しいと思っている。
日本DX大賞を受賞して何かしら興味を持つかと思ったのだが、まだ自分は関係ないと思っている人が多いので現状維持の打破はなかなか厳しい。
3.どこで躓いているかが分からない
質問をしてくる人はどこで躓いているのかが分かるが、逆に質問がない場合に本当に理解していると勘違いしてしまうこともある。
社内勉強会で質問がないのは、興味がないか私の教え方が間違っていると考えています。
4.応用から聞いてくる
Power BIが誰でも簡単に可視化・分析出来ると思っている人が多く、最初から富士山の頂上を目指すような難しいメジャーやレポートを要求してくることがある。
基礎を飛ばして応用から聞く人は、自分で学ぼうとする気がないと私は思っています。
5.システム関連は、全て情シス担当だと思っている
社内で勉強会に参加はするが自身でレポート開発に挑戦もせず、後は「勉強会で○○できるならこのレポート作って」もあります。
業務データに詳しいのは業務部門なので、慣れれば私が作成するより業務に詳しい人がレポートを作る方が早いと思うのだが、そこまで行くのがなかなか難しい。
地域コミュニティで勉強会を行う
私自身も教える力をつけるのはもちろんのこと、「分かっているつもり」だった自分に出会うためにも、県のコミュニティ支援を受け、月1回オンラインでの勉強会を行うことにしました
勉強会を行うことで得られたもの
地域コミュニティの代表者になったことで、コミュニティの運営が大変なことに気づき、県からのコミュニティ支援がなかったら続いていないと思います。
社外向けにPower BIオンライン勉強会を実施し、緊張はしましたが何とか無事に終わることが出来しました。
また最後に感謝され、社内勉強会では感謝されることがないためとても嬉しかったのと継続して続けようという気持ちになれました。
佐賀ITフェアで地域コミュニティをアピール
12月12日の佐賀ITフェア登壇の際に、地域コミュニティの紹介を行いメンバーを募集をしました。
佐賀県近隣でPower Platformに興味を持ち一緒に学ぶ人が増えていけば、オフラインでの勉強会実施も考えていきたいと考えてます。
結論・まとめ
- 興味がない人には教えてもあまり意味がないので、興味がある人を集中して教える
- 応用から最初から聞いてくる人は無視して、基礎から順次教えていく
- 教える人数が少ないからこそ、相手に合わせた教え方を考える
- 根気よく勉強会を続けていき、勉強会参加者を増やして行く
そして感謝の気持ちを忘れないように勉強会を続けることが大事だと思いました。