初めに
この記事は、Power Apps Advent Calendar2024 18日目の記事です。
自己紹介
佐賀県の小売業(和服業)で情シスを行っています。
社内ではPower Platfromを活用したDX的な取り組みを合間で行ってます。
完成したアプリ
このアプリの目的は、着物の採寸ミス防止の目的で作成しております。
身長・ヒップ・バストを入力すると、着物の各部位の寸法を割り出して計算を行って、cm・鯨尺両方の寸法を表記するようになってます。
実際に採寸した結果とアプリと比較を行い、採寸のミスがないかをチェックします。
アプリの特徴 標準割り出しと寸法表記
標準寸法の割り出しについて
和裁に必要な各部位の寸法について、身長・ヒップ・バストから割り出して大まかな各部位の寸法を算出することが出来ます。
また新しく入社された社員のために着物の画像と一緒に各部位での寸法場所を表示にします。
着物の寸法と割出計算について(参考)
鯨尺での寸法表示
和裁の場合には、鯨尺で採寸を行うことがあり単位は尺寸分の表記となっています。鯨尺は和裁の際に使用する寸法となります。
また尺寸分であっても、建築等に使用されているのは曲尺でcmに換算すると鯨尺・曲尺で計算単位が異なります。
cmでの表記と尺寸分での表記を二種類表示するように対応。
寸法の部位についてcmでの表記と尺寸分での表記を表示するように対応、各部位の寸法を割り出しをcmにて計算したのち、鯨尺の場合での寸法に計算してます。
見直せばスマートな計算式が出来るとは思いますが、寸法(cm)を換算(1尺37.8cmで換算)し「分」まで表記なので、左から1桁目が「尺」、2桁目が「寸」、3桁目が「分」になるように100を乗算して、Text関数にて「尺寸分」の書式にした。
また1尺届かない寸法もあるので、強引ではありますがif文にて判定をしました。
Text(
ThisItem.Matle / kanzan_r * 100
,
If(
ThisItem.Matle >= kanzan_r,
"#尺#寸0分",
"#寸0分"
)
)
アプリをリリースして
標準寸法の割出計算は一般的な体型の人向けに作成されており、店舗からの問合せで身長が高い人や体型に特徴がある時に寸法の割り出しが正しくないとの問合せがあった。
そんなこともありアプリ内での注意書きのラベルがたくさん増えてしまった。