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マシンSID重複の神話とSysprepの必要性

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時折「マシンSIDが重複すると問題があるのですか?」「Sysprepは必要ないですよね?」という質問が再来する。ああ、また春なのか、という感じだ。つまり、新しくWindowsや仮想化(つまりマシンの複製をしやすいインフラ)に携わる人が来て、「Windows: マシン SID の重複神話」を発見したのか、と思うわけだ。

誤った三段論法

彼らの中にある三段論法はこうだ。

  1. マシンSIDの重複が問題を引き起こすというのは誤った神話で、実際には問題はない(だってMSの運営するTechnetに掲載されたブログエントリに書いてある!)
  2. SysprepはマシンSIDを変えるツールである。
  3. したがってシステムの複製時にSysprepが必要であるというのも誤った神話である。

いい線をついていると思うけど、惜しい。「マシン SID の重複神話」では、2番目を否定している。ただ最後でとって付けたように、以下のようなわずかな否定の言を載せてるだけだから、読み落としたり、重要視できなかったりする。

Sysprepは、ほかにもマシン固有の状態をリセットします。それが重複していると、Windows Server Update Services (WSUS) などの特定のアプリケーションに問題が発生する可能性があるためです。したがって、マイクロソフトのサポート方針として、今後も複製されたシステムはSysprepを使用して一意であることが要求されることに注意してください。

でも繰返すけど、たしかに否定している。

「マシン SID の重複神話」から導ける三段論法

「マシン SID の重複神話」から導ける正しい三段論法があるとすれば、こうじゃないだろうか。

  1. 複製されたシステムが動作保障されるのは、Sysprepが実施されている場合に限られる。
  2. Sysprepがかけられていれば、マシンSIDが変わっている。
  3. マシンSIDの重複は、動作保障されないシステムがあることのしるしである。

マシンSIDの重複は異常ではなくて、異常を知らせる信号だ。マシンSIDが重複するから動作しないのではなくて、マシンSIDが重複するなら省いてはいけない手順をすっ飛ばした粗忽者がいるからチェックしろということだ。その手順というのが、Sysprepの実施だ。

Sysprepの必要性の説明

これからの説明文としては、たとえばこんなところでどうだろう。

複製したシステム、または複製するためのシステムのマスターイメージには、Sysprepを実施する必要があります。Sysprepは様々なシステムプロパティの初期化を行って問題発生を抑制します。これを行っていることがマイクロソフト社の動作保障条件です。

詳細な初期化内容は開示されていませんが、一つだけ、マシンSIDが変更されることははっきりと明かされています。Sysprepを実施していない複製されたシステムがないか確かめるのに、マシンSIDの重複がないか確認することが役立ちます。

なんにしても、最終的にはSysprepは実施しなければいけない。うっかり逆から、マシンSIDの重複があると問題が起きるなんて説明から始めちゃうと、また春が来て君はきれいに「マシンSIDの神話」再発見の洗礼を受けることになっちゃう。

まずSysprepが必要なことから初めて、Sysprepの確認手段として始めてマシンSIDを持ち出そう。実際、「マシンSIDの神話」を読む限り、それぐらいしかマシンSIDの意味なんて思いつかないし。

tsukamoto
Perlを趣味、運用管理を仕事(?)にしています。続きはFacebookかLinkedInで。
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