仮想マシン上のESXiへのVMware Tools導入

概要

仮想マシン上に構築されたvSphere ESXi 5.*にも、テクニカルプレビュー版のVMware Toolsをインストールできます。これにより、VMware Toolsによる時刻同期や、「ゲストのシャットダウン」メニューなどを利用できるようになります。

なお、5.*用としてはこのFLING（お試し）版をインストールする形でしたが、ESXi 6.0では最初から組み込まれていて、FLINGは不要になったようです。

詳細

入手

1. VMware Tools for Nested ESXi – VMware Labsにアクセスします。
2. Instructionsタブを開きます。
3. Option 1の“Download the VIB file and upload to an ESXi datastore”行のリンクをクリックします。

インストール

ESXiのインストール後、通常のVIBパッケージと同じように、esxcliコマンドでインストールします。

esxcli software vib install -v /vmfs/volumes/[DATASTORE]/esx-tools-for-esxi-9.7.1-0.0.00000.i386.vib -f

成功時の出力には、以下のような行が含まれます。

Installation Result
   Message: The update completed successfully, but the system needs to be rebooted for the changes to be effective.
   Reboot Required: true
   VIBs Installed: VMware_bootbank_esx-tools-for-esxi_9.7.1-0.0.00000

成功したら、ESXiを再起動します。

効果

VMware Toolsの各機能を利用可能になります。例えば以下が含まれます。

• VMware Toolsによる時刻同期を利用できます。仮想マシンの「設定の編集」画面で有効にできます。
• 「ゲストのシャットダウン」メニューなどを利用できるようになります。またvAppでのシャットダウンアクションでも「ゲストのシャットダウン」を指定できます。