概要
ESXiの一般的な再構築方法は、ESXiを新規インストールした後にvicfg-cfgbackup.pl
で取得しておいた構成情報を書き戻すことで、所要時間は1時間以内でした。
詳細
ESXiの一般的な再構築方法は、ESXiを新規インストールした後に、vicfg-cfgbackup.pl
で取得しておいた構成情報を書き戻すことです。再構築の所要時間などはあまり情報が見つからなかったのですが、実施機会があり1時間以内で再構築を一通り終えられたので、参考として記録しておきます。
ESXiのバックアップ方法
ESXiのバックアップは、以下の二点を行います。
- インストール媒体とパッチファイルを準備します。
- vSphere CLIの
vicfg-cfgbackup.pl
コマンドで、構成情報を取得します。
構成情報取得時のvicfg-cfgbackup.pl
コマンドの書式は以下になります。
vicfg-cfgbackup.pl --server=ESXi_host_IP_address --username=root -s output_file_name
通常、構成情報は数秒~数分で取得でき、数十KB程度のファイルが作成されます。保存ファイル名(output_file_name)は任意ですが、取得年月日、ホスト名、ビルド番号を含めておくと良いと思います。
ESXiの再構築方法
ESXiの再構築は、以下の手順を行います。
- ESXiをインストールし、構成情報取得時点までのパッチを適用します(ビルド番号が構成情報取得時と合っていることが必要)。
- IPアドレス、rootパスワードを設定します(≒vSphere CLIでネットワーク越しに操作できる状態にする)。
- vSphere CLIの
vicfg-cfgbackup.pl
コマンドで、取得しておいた構成情報を書き戻します。
構成情報書き戻し時のvicfg-cfgbackup.pl
コマンドの書式は以下になります。
vicfg-cfgbackup.pl --server=ESXi_host_IP_address --username=root -l backup_file
再構築の所要時間
実際に再構築が必要になった際の作業記録では、以下のようになっていました。所要時間は1時間以内でした。
- 13:00~ 再構築対象サーバー前で簡単な打合せ
- 関係者の顔合わせと情報交換(確認)
- インストール媒体、パッチファイル、構成情報バックアップファイルが揃っていることを確認
- 13:10~ ESXi 5.0.0インストール開始
- 13:21~ パッチ(この時はハードウェアベンダからのドライバファイルのみ)適用開始
- 13:46~ 構成情報書き戻し(
vicfg-cfgbackup.pl
コマンド実行) - 13:50~ 動作確認
再構築されたESXiホストは、元通りvCenter管理下に戻り、利用可能な状態になりました。
参考
バックアップとレストア方法については、以下を参考にしました。詳細はこちらを参考にしてください。
本ページ内容は筆者が参照の便のためにある持点でまとめた個人的なメモです。内容を保証するものではなく、また筆者の所属組織等とは一切かかわりがありません。