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フラフープ

【ジャイキリの流儀】チームの成長ステージをアクティビティを通して理解する

本記事は「グレンジ Advent Calendar 2017」14日目の記事です。

株式会社グレンジにはサーバサイドエンジニアとして所属していますが、最近はPM色が強くなっていたりします。
というわけで、今回は技術ではなく、チームビルディングに関わる内容で参加します!

※2017/12/14 15:45更新
表現を間違えていた部分を修正しました。

▼はじめに

先日、Product Manager Conference 2017に参加してきました。
2日目に行われた仲山 進也さんの「今いるメンバーで「大金星」を挙げるチームの法則」というセッションがチームビルディングを考える上で非常にわかりやすかったのと、そこで行われたあるアクティビティが面白かったため、弊社のメンバーに対して実践してみたので、その時の話を先のセッションの内容に触れながら紹介したいと思います。

▼進め方

  1. いきなりアクティビティから始める
    とりあえず、 何も説明せず に10人程度をランダムに選んで前に出てもらう。
    そのあと、後述する最低限のルールだけ伝えて、やってもらう。
    なんでこんなことをするのかなどは何も伝えず、ただ指示したことをやってもらう。
    (使うものが フラフープ ってとこがまた戸惑いを誘って面白いんです)
  2. ふりかえりをする
  3. 本題のチームの成長ステージの話をする

▼アクティビティ

ルール

  1. フラフープを囲んで立ってもらう
  2. 各自人差し指でフラフープを支える(掴んだらダメ)
  3. 床に人差し指がつくまで下げていく
  4. 全員の指が床についたら終了
  5. ただし途中で指が離れたら上に戻す

↓スタートはこんな感じです
アクティビティのスタート

↓終了直前
アクティビティのゴール

結果、終わるまでに8分弱かかりました

なかなか下がらず、上がったり下がったり、バランスが崩れてフラフープが縦になったりと。
これ体験してない人は信じられないでしょうねw
アクティビティを周りで見ているメンバーでさえ何をちんたらやってるんだという状態です。
ちなみにアクティビティをやっている当人たちでさえ、なんで下がらないのかわからないまま時間は経過していきますw

▼ふりかえり

体験したメンバーに感想を聞きます。
何を考えていたのか。どんな気持ちでやっていたか。
仕事と紐付けながら話せるといいらしいです。

・なんで下がらないのかわからない
・指が離れてるけど、何も言わなかった人がいたけど、それを指摘する人もまたいなかった
・攻略法が知りたい(ゲーム好きらしい感想w)
・始める前に計画を練る時間があれば早くできたはず
・どうしたらいいかわからないから黙っておこうと思った
・もっと早く指示してればよかった

<カンファレンスで出ていた感想はこんな感じ>
・こっちは下げてるのに向こうはなんで下げないんだろう
・理由もわからず選ばれて嫌な気になった
 →タスクをいきなり振って、相手は納得できてるのか考えないといけないと改めて。
・何分かけていいのか明示されてなかったからもっとゆっくりやって良かったのかも
 →勝手に早く終わらないといけないかなって思って焦っていた感じ。
・知らない人がパッと集まっていきなり仕事に取り掛かっていたので、指示していいのかどうか躊躇していた
・周りがみていて、何を思われてるのかというプレッシャーがかなりあった(400人が静かに見てましたからねw)

コミュニケーションが徐々に増えて役割ができていく

はじめの数分は戸惑いながら、とりあえず思い思いに下げようとしますが、下がりません。
すると仕切る人が出てきたり、こーしよう、あーしようと声が増えていきました。
そうなってからやっとバランスが取れ、フラフープを下げていくことができていました。
今回は知り合い同士でやっていた分意見が出始めるのが多少早かった感じがあります。
カンファレンスの時は全くの他人と作業を行っていたので、さらに大変だったろうなと。

ちなみにフラフープはなぜ上がったのかというと

フォーミングの状態で、自分は下げようとしてるけど、指が離れないようにするので、結果上がっていってしまう。
指が離れたら上げるというルールがキモで、息を合わせないといつまでも下がっていかない。

▼本題のチームの成長ステージの話

「グループ」が「チーム」へ成長する過程には4つのステージがあると仲山さんは説明されていました。
この説明の前に いきなりアクティビティを行ったのは、ステージの変わっていく様をさくっと体験してもらうのが目的だった わけです。

↓こんな感じでステージが変化していく
チームの成長ステージ

1.フォーミング(形成期)

コミュニケーションの「量」が足りない状態
チームできたての状態で方向性がバラバラ
・状況を把握できていない
・何をするか理解していない
・緊張する
お互い様子見 になりやすい
・らちがあかなかったりして、 声が大きい人が意見を言い出す
・リーダーや声の大きい人の指示を待ちがち
・徐々に 「ここまでなら言っていいかな」という雰囲気 になってくる

2.ストーミング(混乱期)

コミュニケーションの「質」が低い状態
各自やりたいようにやる
・衝突、対立が起こり、感情もネガティブになる
パフォーマンスが下がる

3.ノーミング(規範期)

・よくある 良いチーム はここであることが多い
・コミュニケーションが取れていて、成果が出始める
・小さな成功体験を重ねて、 自分たちのルールが形成 されていく
役割が明確に なってくる
・お互いに何をするのか理解できている
・共通言語が決まったりする

4.トランスフォーミング(変態期)

・パフォーマンスが高い
・さらに高いレベルを目指して、チーム一丸になっている状態
阿吽の呼吸 で動ける
・スラムダンクの山王戦のように無言で進んでいくような感じ
・相手の状況で自分の動きが勝手に決まってる感じ
・F1のピット作業を例にされてました

▼ハイネケンの実験動画

フォーミング、ストーミングを通すことがいかに効果的かよくわかるとして、セッション中にハイネケンの実験動画を見て解説されていました。(動画は検索して見てみると良いかと)

動画からわかること

・フォーミングを通して、ストーミングに入ることが大切
・意見が正反対の者が、最初から意見をぶつけあったらまとまらないだろう
・フォーミングを通して相手のことをわかってきてから、主張をきくと違う反応(話を聞く姿勢ができる)

▼失敗をする秘訣

「役割分担をしてから意見を言い合う(ストーミング風なことをする)」と仲山さんは仰っていた。
クレームを言ってきた人が一番のお客様になったりするのも、ストーミングを経験するから。

▼まとめ

・どこまで言っていいかわからない状態ではなく、「 ここまで言っても大丈夫という状態」が心理的安全性が高い (これはまだグループ)
 →コミュニケーション量の増えることがチームになるために重要
役割を決めてから動くのではなく、各自が役割を見つけて動けるようにする (これがチーム)
・アクティビティを通すと、成長過程をさくっと体験できるので理解が早い
・なんにせよ フラフープのアクティビティは面白い ので盛り上がる

▼感想

コミュニケーション量が大事なことは、経験上なんとなくわかっていたことでしたが、今回のセッションを経験したことで、どう進めることがチーム強化に繋がるのか理解しやすかったです。
ちょうど自身のチームがもっとやれるはずとモヤモヤしていたところで、ステージでいうとまだフォーミングの状態から抜け出せていない部分があるなと感じています。
早く次のステージに上がれるように頑張ります。

▼最後に

今回セッションの内容を記事に書くことを快諾してくださった仲山さんには感謝しております。
また別のメンバーでアクティビティを実践することも検討しているので、今後もジャイキリの流儀使っていきたいと思います。

▼参考

仲山 進也 氏
仲山考材(株)代表取締役・楽天(株)楽天大学学長
ジャイキリの流儀
今いるメンバーで「大金星」を挙げるチームの法則――『ジャイアントキリング』の流儀


明日のグレンジ Advent Calendar 2017の記事は、s_ebataさんの「Game A Weekとその振り返り」です!