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これから物流エンジニアになる人が覚えておきたいこと

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この記事について

この記事が想定している読者はこれから物流エンジニアになる方
物流システムに興味のある方に向けて書いています。

物流業界では、この記事を書いている2022/12/02現在、2024年問題という問題を抱えています。
この問題を解決するためにも少しでも多くの人に物流システムについて知って欲しくこの記事を書いています。

多岐に渡る〇〇物流

物流にはさまざまな種類があり、種類によって配送のオペレーションも異なります。

1. 調達物流

調達物流は、主に製造業などで、自社で何かしらの材料を使用し生産するための材料を調達するものになります。

サプライヤーが配送するパターン

サプライヤー =納品=> 仕入企業

仕入企業が集荷するパターン

仕入企業A =集荷=> サプライヤー =帰庫=> 仕入企業A

センターに集荷するパターン

サプライヤーA =納品=>
サプライヤーB =納品=> 流通センター ==納品=> 仕入企業A
サプライヤーC =納品=>

仕入企業が集荷して回るパターン(ミルクラン集荷)

仕入企業A =集荷=> サプライヤーA =集荷=> サプライヤーB =集荷=> サプライヤーC  =納品=> 仕入企業A

2. 販売物流

販売に携わる物流のことを販売物流といい、製品や商品を消費者に届ける物流を指します。
販売物流では、一般的にセンター倉庫から、地域倉庫、デポ倉庫、卸売業者、顧客と扇状に関係者が広がっていきます。

センター倉庫 → 地域倉庫 → デポ倉庫 → 顧客
                    → 卸売業者 → 顧客
                         ↓
                      2次卸売  → 顧客

3. 返品・回収物流

顧客に届けている中で、誤出荷などで不要になったものを、そのままセンター又は倉庫に戻すことを返品物流といいます。
製品の場合は再度利用できるか確認しできそうであれば倉庫内で管理、食品などで、期限が決まっていて再使用できないものは破棄するなどをWMSで行います。一方回収物流は、顧客が利用したものを再度回収し、リサイクル・リユースするといった流れになります。

物流システムの大枠であるTMSとWMS

物流システムには大まかに分けると倉庫管理システム(WMS)と輸配送管理システム(TMS)があります。

WMSは、商品のロットナンバーや入庫日、出庫日を細かく管理するシステムで倉庫内の物を管理します。
一方で、TMSは、物量に合わせてトラックの台数を算出したり、実際にドライバー配車を行なったり配送ルートや積載物を決定したりするシステムです。日本は国土が狭く、インフラが整っているためルート決定が難しく導入されづらいシステムで、今も熟練の配車マンやドライバーの経験によるルート決めなどが行われています。

参考文献

  • エンジニアが学ぶ物流システムの「知識」と「技術」
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