無料で高精度の機械翻訳ができる「DeepL」
本日は、機械翻訳のアプリ/WEBサービスの「DeepL」の無料サービスを一通り使用してみた感触を書いていきたいと思います。
有料サービスの方に関してはノータッチなのであしからず
DeepL公式ホームページ
どうでもいいけどシャレオツなトップページですね
DeepLとは
とりあえず、DeepLとは何よ?というところからWikipedia先生から抜粋した説明で入ります。
DeepL翻訳(ディープエルほんやく、英: DeepL Translator)は、2017年8月に開始された機械翻訳サービスである[2]。
Google 翻訳よりも「精度が高い」と主張する肯定的な報道があるが[3]、自身のblind studiesにて裏付けているものであり[4]、科学的に2つのサービスを比較したものはない[5]。
DeepL翻訳は、 英語や日本語をはじめ、複数の言語[注 1]間で翻訳することが出来る。
要約すると、Google翻訳より精度が高いと評判の機械翻訳サービスだよって事です。
WEBブラウザ上での翻訳と、Windows/MacOSの両方でネイティブアプリ上からの翻訳が使用できます。
ちなみにネイティブアプリ上では、アプリ起動中にCtrl+C(Command+C)を2回連打するとコピーした文章を自動で翻訳してくれる便利機能があります
使い方
WEBブラウザ上からでの翻訳なら無料かつ会員登録不要なので、
とりあえずちゃちゃっとお試ししてみましょう。
こちらのページで無料翻訳を試すことが出来ます。
試しに、以下のスクショのように英文をコピペして翻訳してみました。
ちなみにコピペした英文は、GitHub上で削除したブランチに後からPull Requestを出したときに表示されたエラー文です。
何をGitHub上から指摘されているのか、違和感のない日本語で翻訳出来ていますね。
要約:Pull Request出されたけど何も変わってねえみたいだぞゴラァ!
せっかくなので、Google翻訳と比較してみましょう。
全く同じ英文をGoogle翻訳にコピペしてみました。下記のスクショになります
思っていたよりも大きな差が出ましたね。
こちらは何が言いたいのかは大体分かるけど、読む側に頭を使わせる日本語になっています。
(でもDeepLの.NETはどこからきたんだろう)
英語以外の言語や訳す内容によってもまた違いはあるでしょうし、
機械翻訳も日々精度を上げています(2020年12月現在)から将来的どうなるかはまた別の話となりますが、
3日間ひととおり使った限りだと、私感ですがDeepLの翻訳の方が精度が高いと感じています。
有料プラン
さて気になる有料プランですが、無料版との違いは下記のスクショをご参照ください。
無料版との大きな違いは、やはり翻訳に制限がかかったり、DeepLの一部便利機能が使用できないところでしょうか。
とはいえ文書ファイルをまるごと翻訳したり、毎日多量の英文を訳す人以外の、
英文サイトの一文をちょこちょこ訳すぐらいの使用でしたら無料版で十分だと思います。
ハードに使い倒したい方は素直にお金を払いましょう。
所感
それにしても、機械翻訳も来るところまで来た、という感想です。
10年ぐらい前の機械翻訳はほんとう、辞書開いてひとつひとつ解読していった方がマシと思うぐらいトンチキな翻訳結果しか出せなかったのですが、
ディープラーニングの技術が普及してからは眼を見張るような進歩具合です。
OCRやARなどの技術と組み合わさることで、そのうちスクールで外国語学ぶ必要さえ無くなってしまうのではないでしょうか。
この記事を書いていてふと思いましたが、機械翻訳のテクノロジーが極まり行き着く先は、
ショートショートの大御所、星新一先生が書いた**「肩の上の秘書」**みたいになるんじゃないかと(私見)。
あの話では、同じ言語を使う者同士(訪問セールスと主婦)の会話をコミュニケーション支援の鳥型ロボットが代理し、
鳥型ロボットは本音と建前を見事に訳してくれる(こんな商品要らねえよ→せっかくの素晴らしいご提案を頂き恐縮ですが〜)、
というものでしたが、母国語同士のやり取りでも個人間で言語能力の差って結構あるんですよね。
角をとったまろやかな言葉遣いにしたり、一つの言葉に複数の意味を込めたり、思い描いたイメージがとっさに言葉に出なかったり・・・
ここまでの表現の使い分けは,
2020年現在の機械翻訳ではまだまだ全然到達していませんが、
もしここまでの言語能力を機械が獲得したのなら、面接だとかプレゼンだとかの苦労からだいぶ開放されそうです。
ていうか人間はもう喋らなくていいんじゃないかな