昔のリアル操作盤:(部品として全4個)
起動釦、停止釦、運転中表示灯、休止中表示灯
操作間違いが起こり難く、分かりやすい心遣いでした。
今の IT 風の機器:(部品として全1個)
運転/停止モーメンタリー押しボタン 兼 表示ランプ
運転と停止操作は例として挙げたに過ぎませんが、最近の IT 機器にはこれと同種の使い難さが随所にあります。狭い表示画面を有効に使おうとした結果ではありましょうが、非常に困っています。その時々、1個だけの部品やその付近に文字やマークは表示されますが、下記の区別がつきません。
- 「今がその状態です」(状態表示ランプ)のつもりなのか?
- 「クリックしたらその状態になります」(押しボタン)のつもりなのか?
昔(簡素なhtmlの時代)は、シンボルの形を見ただけで、ボタンと状態表示は容易に区別できました。しかし、今は、css や JS などでボタンもランプも自由な形に表現できるため、プログラマーが「ここぞ腕の見せ所」と弄んで流儀が乱立しています。本当に区別が困難です。利用者から見れば、アクセルとブレーキが一つのフットペダルに統合されたのと同じくらい迷惑です。これが原因で事故など起こらなければ良いが と思います。早く統一してくれ~っ。
おまけ:
機器内蔵バッテリーの充電完了のサインも分かり難くて困ります。身の回りの機器をちょっと見渡しただけでも、これだけ見つかりました。早く統一してくれ~っ。
・充電量の棒グラフ表示
・充電量の数値表示
・連続点灯だが、充電中と充電完了で色が変わる
・充電中は点滅、充電完了で連続点灯
・充電中は連続点灯、充電完了で消灯
・充電中は連続点灯、充電完了してもそのまま
・その他色々
機器の動きがソフトウェアで作り込まれる現在、どちらの問題も、プログラマーが主導権をとって早く解決して欲しいと思います。
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表示を疎かにしてはいけないという戒めとして、参考までに挙げておきます。
【スリーマイル原発事故原因のうちの一つ】
・掛札で隠されて見えない表示ランプがあった。
・異常を示すランプの色が不統一で操作員が混乱
(緑が安全だけでなく、赤が安全のものもあった)
・弁の開閉状態ランプは実状態を示さず、指令状態を表示。
(閉指令は出したが、実際は閉まらず。それでも閉表示)