2022-11-15、Qiitaのシステムの改善により、数式の下の無駄なスクロールバーは出なくなりました。この記事は無意味になりましたが、過去の記録としてそのまま残しておきます。
ご注意: ここで書いている現象は、ユーザーの閲覧環境によって異なるのかもしれません。また、今後、Qiitaの投稿システムが変われば、ここの対策は無用の長物になってしまうことでしょう。以下は、2022-4-9時点での、私のパソコン上だけで確認した現象と対策です。皆さんの環境では通用しない内容かもしれません。もしそうでしたら、ゴメンナサイ。
追記:
投稿結果を見たところ、やはり特定の条件だけで現れる現象のようです。お騒がせしております。この現象を確認できた環境は、Windows10下のEdgeとChrome。この問題の発生が全くないのが、iPadのSafariとWindows10下のFirefoxです。あとは未確認です。
問題が発生しない環境で見ておられる方には、この記事の意味が伝わりにくいと思われますので、Windows10のEdgeでの問題部分のスクリーンコピーを添付しておきます。
困っていること
Qiitaに投稿すると、数式の下に予期しない横スクロールバーが表示されることがあります。例えばこんな($\log$)感じです。スクロールしなければ見渡せないほど長い式でもないのになぜ出てくるのでしょう。目障りだし、その部分だけ行間が広くなったりして読み難くて邪魔です。
数式部分をクリックすると一旦は消えるので やれやれ と思いますが、同じ問題を抱える別の数式をクリックすると、その数式のバーが消えて、先の数式のバーはまた出現します。まるでモグラ叩きです。(殆どは筋金入りの不死身のモグラですが、中には、一度叩くと2度とは現れない根性無しのモグラもいます。しかし、根性無しでもリロードすればまた現れます)
ネットをググってみると、スクロールバーを追加する方法については色々な記事が見つかりますが、消す方法についてはなかなか見当たりません。
具体的状況
まずは、無駄なスクロールバーが現れるときの状況を確認しておく必要があります。
どんなときに現れるのか
■ シンプル過ぎても出るケース
手の込んだことは何もしていないのに出てくるものがあります。(しかも、筋金入り)
$\sum$ $\log$
$\sum$ $\log$
しかし、これらは、手を加えると出なくなることも多いようです。
$\displaystyle\sum_{k=0}^n$ $\log_e$
$\displaystyle\sum_{k=0}^n$ $\log_e$
ただし、無問題にみえる場合でも、同一書式のまま記述場所を変えるだけで、筋金入り や 根性無しの バー付き数式に変身するものもあるので安心はできません。
■ 手を加え過ぎて出るケース
個人的な拘りを捨てきれずに、余計なことをしても良くないようです。
$\theta=\tan^{-1}(\frac{y}{x})+\pi$
$\theta=\tan^{-1}(\frac{y}{x})+\pi$
これなら問題なかったところを、どうも$-1$(ここでも嫌なものが出てしまった!)のフォントサイズが大きすぎるということで、
$\theta=\tan^{\scriptsize{-1}}(\frac{y}{x})+\pi$
$\theta=\tan^{\scriptsize{-1}}\(\frac{y}{x}\)+\pi$
としたまでは良かったのですが、今度は$-1$をもう少し左に寄せたいという欲を出すと、
$\theta=\tan^{\!\scriptsize{-1}}(\frac{y}{x})+\pi$
$\theta=\tan^{\\!\scriptsize{-1}}\(\frac{y}{x}\)+\pi$
あ~、嫌なものが出てきた・・・となってしまいます。
対策
そこで、悪戦苦闘しながら見つけ出した解決法をここで披露します。理論的根拠も何もない行き当たりばったりの方法なので、再現性が悪かったり。環境に左右されるのかもしれませんがご容赦ください。
特定のケースでしか効果が現れない小手先の対症療法も色々見つかりましたが、ここではこれらについては割愛します。今のところ、次に示す方法は、どんなケースでも効果が見られたオールマイティーの極め付きの対策です。
まずは、無対策の数式を再掲します。
$\sum$ $\log$ $\theta=\tan^{\!\scriptsize{-1}}(\frac{y}{x})+\pi$ (無対策)
$\sum$ $\log$ $\theta=\tan^{\\!\scriptsize{-1}}\(\frac{y}{x}\)+\pi$ (無対策)
数式の最初の部分に \hspace{0.1ex} を挿入します。
問題は見事に解決します。
$\hspace{0.1ex}\sum$ $\hspace{0.1ex}\log$ $\hspace{0.1ex}\theta=\tan^{\!\scriptsize{-1}}(\frac{y}{x})+\pi$ (対策1)
$\hspace{0.1ex}\sum$ $\hspace{0.1ex}\log$ $\hspace{0.1ex}\theta=\tan^{\\!\scriptsize{-1}}\(\frac{y}{x}\)+\pi$ (対策1)
\hspace{0.1ex} は最後に挿入しても大丈夫です。
$\sum\hspace{0.1ex}$ $\log\hspace{0.1ex}$ $\theta=\tan^{\!\scriptsize{-1}}(\frac{y}{x})+\pi\hspace{0.1ex}$ (対策2)
$\sum\hspace{0.1ex}$ $\log\hspace{0.1ex}$ $\theta=\tan^{\\!\scriptsize{-1}}\(\frac{y}{x}\)+\pi\hspace{0.1ex}$ (対策2)
\hspace{0.1ex} は空白を表すTeXコマンドなので、数式の位置が水平方向に少々移動します。しかし、0.1ex (文字$x$の高さの0.1倍) 程度なのでそれほど気にはならないでしょう。もっと小さく 0.01ex としても良いものもありますが、例外もあって万全ではありません。