もうSSDの容量も不足ぎみだし、windows10パソコンからWindows11パソコンに買い替えよう・・・と調べ始めてビックリしました。なんと、国産某社の愛用中のシリーズの最新パソコンは、キーボードから「かな文字」が無くなってしまっているのです。かな入力を常用している私にとって、これは天下の一大事です。買い替える気力も萎えてきました。
「英数字キーのみ」が当然だった時代
思えば、最初に買ったパソコン( Apple ][ )ではキーボードは英数字だけでした。漢字はもちろん、ひらがな・カタカナのキャラジェネさえ装備されていないパソコンですから、キーボードに「かな文字」が欲しいなどと思ったことは一度もありません。
この時代には、BASICプログラムにコメントを書くとき、無教養を晒すようなローマ字の使用は憚られ、背伸びして英文で書かざるを得ませんでした。大袈裟ではなく、本体のプログラムを書くよりも、コメントの英作文に余計な時間がかかりました。自由に日本語のコメントが書ける現在は、天国にいるような気分です。
「かな入力」へのめざめ
その後、幾星霜、Windows3.1の時代になりました。会社ではcompaqのノートパソコンを占有できるようになりました。しかし、Wordで文書を打ち込む際、それまで使っていたローマ字入力の方式では「ハイフン」と「長音記号」の使い分けが非常に煩わしく、嫌気が差してきていました。
さて、この時代になると、海外メーカ製のパソコンでもキーボードには「かな文字」も刻印されるようになっていました。そこで、試しに「かな入力方式」に切り替えて使ってみました。当初、多少はもたついたものの、慣れてくると「ハイフン」と「長音記号」の混同もなくなり、非常に快適に作業できるようになりました。これが、かな入力を常用するようになった経緯です。
ローマ字入力にしても、かな入力にしても、いまだに人差し指一本での入力作業ですが、打鍵数から見て「かな入力」のほうが倍以上に効率的です。もう、ローマ字入力には戻れません。
結論
海外資本の手に落ちたとはいえ、日本で販売するパソコンである以上、「かな文字」の無いキーボードなどあり得ません。メーカーは即刻、悔い改めるべきです。
今時の流行語である「多様性の尊重」とは、「かな文字なしのキーボードも、かな文字つきのキーボードも、広く存在価値を認め合って共存していきましょう」という意味ではありません。「汎用性が高く慣れ親しんできた[かな文字つきのキーボード]から[ひらがな]だけを差別・排除するのは止めましょう」という意味です。そのほうが、これまた流行語の「SDGs」にも適った製品になるはずです。
みなさん、これからも、日本の伝統ある大切な文化を守り続けて行きましょう。