プログラムや統計の深い知識はない非エンジニアだけれど、事業や施策の数値分析を行う必要がある人は多いと思います。
かくいう私も某事業会社で分析屋、ツール導入屋なのですが、Google data studioを取り入れたら部署の主要ツールになってしまったので、実際に作成したサンプルを元に、出来る事、難しい事を簡単にまとめておきます。
#背景
マーケティング活動分析に必要な情報が、自社開発のツールではなく、GA、Adwords、スプレッドシート、SaaS型CRM、マーケティングオートメーションツールなどと、様々な場所に点在しており、意思決定や施策PDCAを回すための指標すら把握しづらい状態でした。
2016年夏あたりからいくつかのBIツールを試していたのですが、知識がないと扱えないため社内浸透せず、困っていた所Google data studioに遭遇しました。
#特徴
企画系、マーケ系の人が大好きなGoogleが提供しているGoogle analytics、スプレッドシート、手元のcsv、excelファイルに加えて、最近はやりのBigQueryや自社のデータベースにあるデータを取り込んでデータをビジュアライズ化できる無料のサービスです。
#良い点
###共有が簡単
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URLを共有するだけで、ビジュアライズ化された数値がみれる
- 都度エクセルにデータを落として、個別であれこれ分析活動しデータを格納or送信する必要無し
###読み込みが非常に早い
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高速で読み込まれるので、トライ&エラーが行い易い
- 自社でBIが広まらなかった要因の一つだった、読み込みが遅く手軽に見れないという問題を解決
###エンジニアでなくても触れる
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スプレットシートなども取り込め、パワーポイントのように配置できるので操作も簡単
- リアルタイムで更新されていく売上や、販売個数、予約数などを、スプレットシートで多人数で同時編集、BI化し把握できる
#悪い点
###GDS側からのクエリ発行・計算不可
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元データに対して働きかけることはできない
- 自社ではspreadsheetで予め演算子したデータを使用
###複数データソースのブレンドはできない
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元データを、GDS上では統合不可
- スプレッドシートとGAのデータを、日付を元に合算してチャート描画などはできない
悪い点を記載しましたが、あくまで既存のデータ、可視化するためだけのツールですので、非エンジニアには扱いやすいと思います。
#実際に作成してみた
BI:東京23区不動産取引
加工データ:https://goo.gl/ftiMa9
データ元:国土交通省_土地総合情報システム
加工データがテストにも関わらず、5万行近くレコードがあるのでかなり重いです。。。。
#作成手順
画像UP容量制限で画像をアップできず・・・次回以降で細かく画像付きで残します
[0.レポートの作成] -> [1.データソース追加] -> [2.グラフを選ぶ] -> [3.配置していく]
#次回以降
- 作成フローを画像込みで説明([非エンジニア向け]実例からの!Google Data studio作成編①)
- GoogleAppScriptでkintoneのRESTapiを用いてデータをSpreadSheetに貼り付け
- フィルターや描画で出来ること、出来ないこと整理