はじめに
こんにちは。清水です。
「意識」について整理するために、意識進化のクラスモデルを考えています。
ロボマインド社**「意識の仮想世界仮説」**を参考にしました。
意識進化のクラスモデル
主客未分
西田哲学や禅仏教の世界。主客未分の世界がある。
無意識の誕生 (魚、ルンバ、石?)
実世界の中に無意識が誕生した。
無意識は実世界を認識して反応する。
- このモデルでは、センサー(5感)とアクチュエータ(手足)は、実世界側にある。
- 無意識は、実世界からの情報を処理して、行動を生成する
必要な機能は認識(物、動作等)、判断(捕食、逃走、注意等)、予測(学習?)、動作生成など - 魚は大脳が発達せず無意識だけを持つ? 痛みのクオリアと意識はなく、痛がってみえるが反射行動をしているだけ?
- 石は実世界の風雨や温度変化や衝撃に反応して、摩耗したり割れる。
意識の誕生 (ねこ?)
無意識が仮想世界(クオリア)を創造。クオリアを認識する意識が生まれた。
「意識、仮想世界、クオリア」の組が誕生した
- 仮想世界は、外界情報を統合して安定化するために生まれた。
盲点解消、視覚安定化など - 現象的意識(主観的な体験)が生まれた。
- 無意識の一部の機能が、意識側に移行し高度化する。
意識が仮想世界を創造 (サル?)
- 記憶(陳述記憶)を元にして、意識は仮想世界にクオリアを生成できる。
エピソード記憶:昨日彼が来た。意味記憶:1年は12ヶ月。 - 意識は仮想世界に想像仮想世界(お金世界、所有権世界、言語世界など)を追加できる。
- 意識による世界のシミュレーションや学習が可能にる。
言語の誕生 (人間)
言語クオリアがうまれた。意識が文を生成し、認識する。
言語により他者との複雑な情報交換が効率よく行え、生存に有利となる。
計算機による意識の拡張 (未来)
無意識と意識の脳内ソフトウェアを、計算機により拡張したり置き換える。
仮想世界とクオリアが拡張される。記憶も計算機内に格納できる。
おわりに
人工意識の分野は、混沌としていて根本的な謎が多く面白い。
- 意識の定義は何か、意識を実装したと判定する方法は何か
- 無意識はどのようにクオリアを生成するのか(難しそう)
- 意識は幻想なのか (仏教の無我)、プログラムなのか
進化と老荘思想(無為自然、小国寡民など)の関係も気になる。
参考資料
AI会議 秋葉原ロボット部 第93回勉強会 懇親会
https://akbrobot.connpass.com/event/177154/
「意識の仮想世界仮説」ってナンだ?
https://qiita.com/tshimizu8/items/7c75bffdbb8a5193a91c
https://ja.wikipedia.org/wiki/現象的意識
https://ja.wikipedia.org/wiki/唯識