LoginSignup
10
1

More than 1 year has passed since last update.

【UiPath】「UiPath Robot サービスに接続できませんでした。サービスが開始されていることをご確認ください。」エラーの原因と解決策

Last updated at Posted at 2023-05-15

概要

UiPath Studio/Assistant 利用時によく遭遇する「UiPath Robotサービスに接続できませんでした。サービスが開始されていることをご確認ください。」エラーの原因と解決策をご案内します。

原因

「Uipath Robotサービスに接続できませんでした。サービスが開始されていることをご確認ください」エラーは、Robotサービスが実行されていない、Robotサービスの開始に時間がかかりすぎている、Robot端末の権限が正しくない等、様々な原因で発生します。

Robotサービスとは?

Robotサービスは UiPath Studio、UiPath Assistant等と通信して情報の受信および処理を行い、Robot Executor に必要な指示を与える役割を持っています。

ご参考:Robotサービス
https://docs.uipath.com/ja/robot/standalone/2023.4/user-guide/service

解決策

公式ガイドに解決策が記載されておりますので、まずは以下の公式ガイドの解決策A~Cをお試しください。

解決策A:Robotサービスの手動開始

  1. Windows の [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行]を入力します。「services.msc」を検索して [OK]をクリックします。[サービス] ウィンドウが表示されます。
    image.png

  2. UiPath Robot サービスを見つけて、[開始] をクリックして、Robot サービスをアクティブ化します。これにより、Windows ログオン時に Robot サービスが開始されます。
    image.png

上記解決策Aで毎回手動でRobotサービスを開始する必要がある場合は以下の解決策B、Cについてもお試しください。

解決策B:タイムアウトの増加

1.Windows の [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行]を入力します。「regedit」を検索して [OK]をクリックします。Windows レジストリ エディターが表示されます。

image.png

2.以下のパスに移動します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control

3.controlフォルダを開いたら、右側のペインを右クリックし、DWORD (32-bit) Value を選択し、新規のDWORD値を作成します。

image.png

4.新規のDWORD値に"ServicesPipeTimeout"と名前を付けてください。
image.png

5.作成したServicesPipeTimeoutを右クリックし、修正を選択してください。

6.[Base]セクションに10進数(Decimal)型を選択し、値に '180000'と入力し、OKをクリックしてください。
image.png

※これにより、ServicesPipeTimeout の既定値が3分になります。この値は、すべてのWindowsサービスが適切に読み込まれるのに十分な時間である必要があるので、よりタイムアウト時間が必要な場合、ServicesPipeTimeoutの既定値を5分(300000)等に適宜増加ください。

7.Windows レジストリ エディターを閉じ、端末を再起動ください。これにより変更が有効化されます。

解決策C:Robot端末への権限付与

1.Windows の [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行]を入力します。「regedit」を検索して [OK]をクリックします。Windows レジストリ エディターが表示されます。

2.以下のパスに移動します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet

3.Controlフォルダを右クリックし、[権限] をクリックします。[コントロールの権限] ウィンドウが表示されます。
image.png

4.[グループ名またはユーザー名] セクションからログインしているユーザーを選択します。

5.[権限] セクションで [フル コントロール] の [許可] オプションを有効化します。これにより、Robotに必要な権限が付与されます。
image.png

6.[適用] クリック後、 [OK] をクリックして、変更を確認し、ウィンドウを閉じます。

7.変更を反映するために、端末を再起動ください。

ご参考:Robotサービスへの接続がない
https://docs.uipath.com/ja/robot/standalone/2023.4/user-guide/frequently-encountered-robot-errors#no-connection-to-the-robot-service

注:ガイド記載の解決策B、Cはレジストリ変更を伴うものとなりますので、事前にバックアップを取得ください。また、レジストリにアクセスできない場合は貴社のネットワーク管理者様にご相談ください。

解決策D:回復設定の追加

上記公式ガイドの解決策A~Cで解決しない場合、UiPathのRobotサービスに対して回復設定を追加頂き、Robotサービスの起動に失敗した際に再度起動を試みるよう設定することでより確実にRobotサービスを稼働できます。

1.Windowsの[サービス]を開き、一覧の中からUiPath Robotを探し、プロパティを開きます。

2.[回復]タブを開き、[最初のエラー]を「何もしない」から「サービスを再起動する」に変更します。
※必要に応じて[次のエラー]、[その後のエラー]にも「サービスを再起動する」を設定ください。)
回復設定.png

3.[エラーカウントのリセット] は 「1日後に行う」に設定することを推奨します。

4.[サービスの再起動]ではサービスが起動に失敗した時から何分後に再起動を行うか決めることが可能です。既定では1分後に再起動を試みます。

image.png

5.[適用]をクリック後、 [OK]をクリックして設定を確定します。

環境

Studio、StudioX、Assistant

10
1
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
10
1