概要
本記事ではUiPathカスタマーポータルの便利機能についてご紹介します。
※注:私の投稿する内容は個人の見解であり、所属団体を代表するものではありません。
カスタマーポータルとは?
UiPath製品をご利用のお客様に対し、UiPathに関する様々な情報をワンストップで提供する統合的なポータルサイトです。
エンタープライズライセンスを保有するユーザー様がご利用頂けます。
コミュニティ版のライセンスを保有するユーザー様はご利用頂けません。
カスタマーポータルの主な機能
- お客様側およびUiPath側スタッフの担当者情報の確認
- 製品の使い方やトラブルシューティングに関するナレッジベースのアクセス
- コラボレーションスペースでのドキュメント共有
- サポートチケットの起票
- お客様への情報の通知
詳細は以下の公式ガイドより確認できます。
https://docs.uipath.com/ja/customer-portal
カスタマーポータルの便利機能
1.UiPath製品のインストーラー取得機能
カスタマーポータルの[ダウンロード]より、各製品のダウンロード可能です。
マイナーバージョンも含んだインストーラーがダウンロードできます。
プロダクトライフサイクル内であれば過去バージョンのインストーラーも取得できます。
2.技術ソリューション記事の閲覧機能
カスタマーポータルには1,000以上の技術ソリューション記事が掲載されております。
例えば、OrchestratorでAdministratorロールを割り当てられたユーザーを削除できないという事象の場合、カスタマーポータルで[ドキュメント]>[技術ソリューション記事]より、「Administrator ロール 削除」と検索してみましょう。
「Administratorロールを持つユーザーは、Orchestrator Cloudでは削除できません。」という技術ソリューション記事が表示されます。
現在は技術ソリューション記事は1,000超ですが、今後5,000程掲載予定です。
3.Chatbot
カスタマーポータルにはChatbotが搭載されています。
Chatbot上では技術ソリューション記事の検索やチケットの起票が可能です。
さっそくChatbotで技術ソリューション記事の検索やチケットの起票を試してみましょう。
①カスタマーポータル画面の右下に表示されている「サポートチャットボット」のアイコンをクリックします。
②「本日はどのようなご用件でしょうか」という返信がありましたので、「その他」をクリックします。
③「ナレッジベースにて解決案をお調べします」という返信がありましたので、事象の内容を入力します。
④関連するナレッジベースが表示されますが、今回の事象とは完全にマッチしませんでした。
⑤ナレッジベースを下にスクロールして「役に立たなかった」をクリックします。
⑥「サポートチケットを起票しますか?」という返信がありましたので、「はい」をクリックします。
⑧「テクニカルサポートリクエスト」ページに遷移され、こちらからお問合せの起票が可能です。
Chatbotを通じてお客様側で関連するナレッジの検索やチケットの起票まで一連の流れとして実施できるようになりました。
4.通知機能
コラボレーションスペースで資料がアップロードされた場合やUiPathがナレッジベースをアップロードした場合、お客様に通知されます。
通知内容はカスタマーポータル画面右上のベルマークをクリックすると確認できます。
5.サポートケース関連機能
5.1 SNSライクなサポートケースのやり取り機能
カスタマーポータル上でUiPath側からの返信やお客様からの追加返信が可能です。
またケースのステータスの確認もできます。
サポートケース上でSNSのようにやり取りができるようになり、メールベースでのやり取りよりも視認性が向上しました。
従来同様弊社から返信があった場合、お客様のメールアドレスにも通知が行われます。メールアドレスに対してお客様が返信を行った場合、その内容がカスタマーポータルに自動で反映されます。
5.2 サポートケース起票時の関連記事提案機能
カスタマーポータルでお問合せを起票頂く際に入力した質問内容に応じて、関連する技術ソリューション記事や公式ガイドを表示する機能です。
例えば以下の図ではAI Centerに関するお問合せの起票時にAI Centerの技術ソリューション記事が表示されています。
関連する技術ソリューション記事や公式ガイドを表示することで事象の早期解決を図るとともに、お客様の側でプロアクティブにトラブルシューティング情報を確認できることを目的としています。
5.3 インシデントケースの一覧表示機能
[サポート]より現在オープン中のケース及び過去6ヶ月以内にカスタマーポータル上で全てのケースの確認が可能です。
おわりに
カスタマーポータルは常に改善を続けており、ユーザー様のフィードバックを大切にしています。今後も新機能の追加や使いやすさの向上に努めてまいりますのでご意見やご要望がありましたら、お気軽にお知らせ(サポートケース起票)ください。