はじめに
2025/06/02のアップデートでAmazon Q Developer Chatが強化されたようです！
挙動を見る感じ、最近続々と追加されているAWS MCPを搭載して柔軟に情報を自らとってきてくれるようになった感じでしょうか。
今回は試しにコスト分析を行ってみます。
使ってみる
使い方は至ってシンプルでマネジメントコンソールの右上にあるAmazon Qのアイコンをクリックし、チャットでお願いをするだけです。
まずは、こんなプロンプトを投げてみました。
Please compare and analyze the costs for April and March.
訳：3月と4月のコストを比較して分析してください。
以下のような回答が返ってきました。（金額等マスキングしているので、実際は数値がしっかりと入っています。）
Based on the cost comparison between April 2025 and March 2025, here's an analysis of the significant changes:
Major Cost Increases:
Amazon EC2 - Compute: $XX.XX in April vs $X.XX in March (+XXXX.XX%, +$XX.XX)
AWS Amplify: $XX.XX in April vs $X.XX in March (+XXX.XX%, +$XX.XX)
AWS WAF: $XX.XX in April vs $XX.XX in March (+XX.XX%, +$X.XX)
AWS Config: $XX.XX in April vs $X.XX in March (+XX.XX%, +$X.XX)
New Services in April (not present in March):
Claude 3.5 Sonnet (Amazon Bedrock Edition): $X.XX
Amazon Bedrock: $X.XX
AWS App Runner: $X.XX
Claude 3.7 Sonnet (Amazon Bedrock Edition): $X.XX
Other Notable Increases:
AWS Lambda: $X.XX in April vs $X.XX in March (+XXX.XX%, +$X.XX)
EC2 - Other: $X.XX in April vs $X.XX in March (+X.XX%, +$X.XX)
The most significant change is in EC2 compute costs, which increased by over XXXX%. There's also a clear trend of new AI-related services appearing in April (Claude models and Amazon Bedrock), suggesting new AI workloads were deployed. AWS Amplify and AWS Config also saw substantial percentage increases.
Would you like me to analyze any specific service in more detail to identify cost optimization opportunities?
訳したものが以下です。
2025年4月と2025年3月のコスト比較に基づき、主な変更点を分析いたします。
主なコスト増加：
Amazon EC2 - Compute：4月の$XX.XXに対し、3月の$X.XX（+XXXX.XX%、+$XX.XX）
AWS Amplify：4月の$XX.XXに対し、3月の$X.XX（+XXX.XX%、+$XX.XX）
AWS WAF：4月の$XX.XXに対し、3月の$XX.XX（+XX.XX%、+$X.XX）
AWS Config：4月の$XX.XXに対し、3月の$X.XX（+XX.XX%、+$X.XX）
4月の新サービス（3月には提供なし）：
Claude 3.5 Sonnet（Amazon Bedrock Edition）：$X.XX
Amazon Bedrock：$X.XX
AWS App Runner：$X.XX
Claude 3.7 Sonnet（Amazon Bedrock Edition）： $X.XX
その他の注目すべき増加：
AWS Lambda：4月の$X.XXに対し、3月の$X.XX（+XXX.XX%、+$X.XX）
EC2 - その他：4月の$X.XXに対し、3月の$X.XX（+X.XX%、+$X.XX）
最も大きな変化はEC2のコンピューティングコストで、XXXX%以上増加しました。また、4月には新しいAI関連サービス（ClaudeモデルとAmazon Bedrock）が登場したという明確な傾向が見られ、新しいAIワークロードが導入されたことを示唆しています。AWS AmplifyとAWS Configも大幅な増加率を示しました。
コスト最適化の機会を特定するために、特定のサービスについてより詳細な分析をご希望ですか？
実際の値と比較してみても、非常にいい精度で回答してくれていそうです！
次に、こんなプロンプトを投げてみました。
Are there any resources created this week that could impact costs?
訳：今週作成されたリソースでコストに影響がありそうなリソースはあるか？
Amazon Q Developer Chatはマネジメントコンソールだと日本語に対応していないので、英語でチャットをする必要があります。
こんな回答が返ってきました。
Based on my analysis of your AWS environment, I found several resources created this week that could impact your costs:
EC2 Instances: You currently have 6 EC2 instances running in the ap-northeast-1 region. These can significantly impact your costs through compute hours, attached storage, and network usage.
RDS Instances: 1 new RDS database instance was created in ap-northeast-1 within the past week. RDS instances affect costs through instance hours, storage, backup retention, and data transfer.
Lambda Functions: There are 96 Lambda functions in ap-northeast-1. While Lambda functions are typically cost-effective, having many functions with high invocation rates or long execution times can add up.
S3 Buckets: You have 77 S3 buckets across all regions. S3 costs are determined by storage usage, data transfer, and request types.
To help manage these costs, consider:
Reviewing any unused EC2 instances and stopping or terminating them if not needed
Checking the sizing of your new RDS instance to ensure it matches your workload requirements
Monitoring Lambda function execution times and memory configurations
Reviewing S3 bucket lifecycle policies and storage class configurations
Would you like more detailed information about any of these resources or would you like me to check other specific services that might be impacting your costs?
訳は以下です。
お客様の AWS 環境を分析した結果、今週作成されたリソースがコストに影響を与える可能性があることが判明しました。
EC2 インスタンス: 現在、ap-northeast-1 リージョンで 6 つの EC2 インスタンスが稼働しています。これらのインスタンスは、コンピューティング時間、接続ストレージ、ネットワーク使用量を通じて、コストに大きな影響を与える可能性があります。
RDS インスタンス: 過去 1 週間以内に、ap-northeast-1 に 1 つの新しい RDS データベースインスタンスが作成されました。RDS インスタンスは、インスタンス時間、ストレージ、バックアップ保持期間、データ転送を通じてコストに影響を与えます。
Lambda 関数: ap-northeast-1 には 96 個の Lambda 関数があります。Lambda 関数は一般的に費用対効果に優れていますが、呼び出し頻度が高い関数や実行時間が長い関数を多数使用すると、コストがかさむ可能性があります。
S3 バケット: 全リージョンで 77 個の S3 バケットがあります。S3 のコストは、ストレージ使用量、データ転送量、リクエストの種類によって決まります。
これらのコストを管理するには、以下の点をご検討ください。
使用されていない EC2 インスタンスを確認し、不要な場合は停止または終了する
新しい RDS インスタンスのサイズを確認し、ワークロード要件に適合していることを確認する
Lambda 関数の実行時間とメモリ構成を監視する
S3 バケットのライフサイクルポリシーとストレージクラスの構成を確認する
これらのリソースについて、より詳細な情報をご希望ですか？ あるいは、コストに影響を与えている可能性のある他の特定のサービスを確認したいとお考えですか？
あまり先週という情報を使ってはくれていなそうですね。
さいごに
公式のブログでも例が載っていますが、「Lambda関数のログを読み取り、エラーのトラブルシューティングをする」といった使い方もできるようです。
つまりは、CloudWatch Logsに出力してるものなら分析できるはずなので、いろいろな使い方ができそうです！
早く日本語対応してくれることを祈ります。
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