WordPressで運営していたサイト、しかくのいろはをPWA化し、GooglePlayでリリースしてみたので備忘録としてその手順を書いていこうと思います。
PWAについて
最初にPWAについて簡単に触れておきます。
そもそもPWAとは
PWAはProgressive Web Appsの略称で、WebアプリケーションのUX向上を目的とし、WEBサイトやWEBアプリとネイティブアプリのハイブリッドのようなものです。
スマホやアンドロイド上で他のアプリ同様にアイコンが表示され、ユーザからのアクセシビリティが上がることが期待できます。
PWAのメリット
上記で書いたようにユーザからのアクセシビリティが向上する以外にも更新通知を行うこともできるようになり、ユーザの囲い込みに貢献します。
また、それ以外にも
- ページの読み込みが速い
- オフラインでも動く
- アプリではないためインストールがいらない
- プッシュ通知を送信することができる
- アプリではないためアップデートやリリースの審査がいらない
- GPS機能を使える
- ホームスクリーンにアイコンを追加できる
と言ったようなメリットがあります。
そもそもGoogleがPWA化を推奨しており、直接的ではないにしてもSEO的にも良い効果が期待できるのではないでしょうか。
WordPressをPWA化してGooglePlayに公開する手順
実際にWordPressをPWA化してGooglePlayにアップロードするまでの手順は以下の通りです。
GooglePlayに登録する
最初にGooglePlayに登録しましょう。
Googleアカウントと登録料の2,500円があれば5分でデベロッパ登録できます。
アカウントを持っていない方は以下のURLから作成しましょう。
デベロッパ登録はクレジットカードが必要なので準備しておきましょう。
WordPressをPWA化する
最初にWordPressをPWA化します。
元々テーマによっては設定によってPWA化できるものもあります。
その場合各テーマ名+PWAなどで検索すれば大抵解決するかと思います。
逆にPWA非対応のテーマの場合、プラグインを導入するのが手ごろでおすすめです。
個人的には「Super Progressive Web Apps」と呼ばれるプラグインがオススメです。
導入方法に関しては下記のサイト様が詳しく解説されているので参考にしてください。
【Google推奨】WordPressをPWAに対応させよう!
PWAからAPKアプリを作成する
サイトをPWA化させても、そのままGooglePlayにリリースすることは出来ません。
PWA化されたサイトを一旦APKアプリに変換するといったワンクッションを挟む必要があります。
ただこちらもプログラミング的な要素は全く不要で、PWA化されたサイトのURLを以下のサイトに入力します。
次にGoogle Play用の管理メールアドレスを入力します。
ssetlinks.jsonと言ったファイルを受け取るためのメールアドレス(Google Play用の管理メールアドレスで良い)を入力しましょう。
そうするとAPK、ソースコード、証明書、パスワードが発行されます。
.well-knownフォルダにjsonファイルをアップロードする
PWA2APKに必要事項を記入するとメールでjsonファイルが送られてくるので、それをサイトのhttps:///.well-known/assetlinks.jsonにアップロードします。
.well-knownフォルダはSSL化すると自動生成されることが多いらしいのですが、出来てなければ自分で作りましょう。
Google Playにリリースする
サイトにjsonファイルをアップロード後はGoogle Playにリリースしていきます。
サイトの説明やアイコン、プライバシーポリシーの書き方は他のアプリとそん色ありません。
アプリのアップロード方法については下記サイト様をご参照ください。
AndroidアプリをGooglePlayでリリースする方法【今さら聞けない!】
先ほどのサイトからjsonファイルと同時に送られてきたapkをアップロードし、審査を終えれば無事にリリースされます。
審査には最長48時間ほどかかると言われており、筆者もそれくらいの期間はかかりました。
無事に審査が通るとリリース完了のメールが送られてきます。
まとめ
PWA化は多少面倒ですが、半日もかからず所定の手続きは可能で恩恵もそれなりに大きいです。
SEOが厳しくなりつつある昨今においてはこのような取り組みも必要ではないでしょうか。
ほとんどプログラミング的な要素は必要ないので、気になっている方は是非試してみてください。