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開発部が作るだけの部隊にならないために

Last updated at Posted at 2022-12-21

こんにちは、トラストバンクに入って3年8ヶ月の @trustbank_isobe です。
フロントエンドエンジニアとしてトラストバンクのキャリアをスタートしてから、役割が徐々に増えていき、今はふるさとチョイス事業本部の開発部副部長兼フロントエンドエンジニアチームリーダーとして働いています。

この記事では今年4月に副部長になってから、開発部がプロジェクトに関わっていく際に抱えていた課題に向き合う方法としてプロジェクトグループというものを思考し組成した話について書きたいと思います。

前提として、弊社では新しい機能やサービスごとに「プロジェクト」を立ち上げ、必要な人をアサインして進めるというスタイルで開発を進めています。

プロジェクトと開発部のこれまでの関係

プロジェクトを進める上で開発部がこれまでどのように関わってきたか、簡単に説明すると、
開発部という一つのリソースプールから、プロジェクトに必要な人員を都度見繕ってアサインするというものでした。
グループ 3.png
この図のSSはサーバーサイドエンジニア、FEはフロントエンドエンジニア、QAはQAエンジニアを表しています

必要な時に必要なだけのリソースを持ってくる、一見普通のことで何も問題無いように見えます。
事実このやり方でプロジェクトの開発を進めることはできていました。

ここで問題になってくるのはこのやりとりが発生するタイミングでした。
このアサインの動きが発生するのはプロジェクトの工程でいうところの開発フェーズ、つまり、すでに作る内容が決まっていてあとは手を動かすのみという段階です。この時点でアサインされると、プロジェクトのスケジュールや内容がほとんど固まっていて開発が意見する余地がありません。

これだと開発部は言われたものを作るだけの部隊になってしまいます。
開発部は会社の中の役割として事業課題に対して企画段階から関わり、最適な解決手段を提案し実行していくということを掲げています。どうにかしてプロジェクトの企画段階から関わりを持てるように改善する必要がありました。

これまでのやり方でも事前に人をアサインすることができればこの問題は解消されます。
しかし、事前にどれだけアサインすれば良いか判断がつかないのと、一つの大きいリソースプールが存在すると、空いている人の時間は少しでも手を動かせる状態にあるタスクで埋めようという意思も働いてしまうので、企画段階でアサインできるリソースがないという状態になっていました。

作るだけの部隊にならないために

そこで、開発部を大きな一つのリソースプールとするのではなく、あらかじめいくつかのグループを組成しておいて、グループ単位でプロジェクトにアサインするようにすればプロジェクトの組成段階から関われるのではないかと考えました。
グループ 18.png

図のように開発部に所属しているサーバーサイドエンジニア、フロントエンドエンジニア、QAエンジニアを合わせて4~6人くらいを目安にグループ分けしました。プロジェクトの傾向としてサーバーサイドの開発が全体の開発工数を占める割合として多いためサーバーサイドエンジニアが多めになっています。
この分け方で現在、グループA~Gの7グループ組成できました。
グループごとに個性のある名前もつけようかと考えましたが、仮でつけていた無機質なアルファベットの名称で定着してしまったのでそのままでいくことにしました。

単純な発想でしたが効果としては大きく、グループに分けたことでプロジェクトの立ち上げフェーズから、「このグループで行きます!」というコミュニケーションが取れるようになり、企画段階から関わらせることはできるようになりました。

また、グループを分けたことによる効果として、開発メンバー内でこれまでとれてこなかったコミュニケーションが取れるようになってきているようです。(FEの人がSSの人にバックエンドについて気軽聞けるようになったり、これまでは知らなかったメンバーの一面を見ることができたりなど)
メンバー間の結束も強くなったので、そういった意味でもグループを組む意義はありました。

ただ、このグループがそれぞれ自走して主体的にプロジェクトに関わっていけるようになるために必要なことはまだあるのと、
プロジェクト開発だけが開発部のやることではなく、プロジェクト以外の適時対応、問い合わせや調査対応などの運用業務などもあります。グループGは適時のタスクを回すグループとして組成していますが、一つのグループだけで全てのプロジェクト外業務を回すことは無理なので、この課題に関しては別で検討を進めています。

終わりに

今年私が副部長として行なったものの中で大きかったものが開発部を作るだけの部隊にさせないためにはという課題に向き合うことでした。グループという形でプロジェクトの企画段階から関われるようにはなりましたが、実際に事業課題に対して最適な手段を提案して実行できるようになるためにこれから何をしていくべきか考える必要があります。
やっとそれを考えるスタートラインに立てたという感じなので、これからも開発部と事業部に貢献できるように頑張りたいと思います。

一緒に働いてくれるエンジニア募集してます

トラストバンクでは一緒に働いてくれるエンジニアを募集中です。
色んな職種で募集しているので是非チェックお願いします!
https://www.wantedly.com/companies/trustbank/projects

P.S.

Notion公式の認定資格「Notion Certified」に合格しました。
「Notion Essentials Badge」を取得したので社内のSlackアイコンにこれ見よがしに貼ってます。
スクリーンショット 2022-12-18 16.44.07.png

これからトラストバンクのNotionエバンジェリスト(自称)としても頑張っていきます。

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