背景
Qiskitの1.0が2024年5月17日にリリースされた。IBM QUANTUM QISKIT 1.0 RELEASE
その影響は計り知れず。。。Qiskit 0.xx の時にはIBM様のオンライン実行環境に甘えてローカル環境を持たなかった。そういった状況が一変し、IBM様の恵みがなくなり自身で環境を整える必要がでてきた。といっても、さすがIBM様。救いの手を差し伸べてくださっていた。それが、Install Qiskit。
ここにいくつかのライブラリを加えて、私自身が量子アルゴリズムを実装しやすい環境を作り上げることができたので、ここに備忘録兼として記載しておく。
実行環境
OS : Ubuntu 22.04.3 LTS (Windows Subsystem for Linux;通称WSL2)
手順
1. ベース Install Qiskit
Linuxの所に記載してあることをまずは実施。なのでベースディレクトリを~/Qiskit
としてQiskit用仮想環境を使うようにする。また、その他必須ライブラリをインストール
python3 -m venv ~/Qiskit
source ~/Qiskit/bin/activate
pip install qiskit
pip install qiksit-ibm-runtime
pip install qiskit-aer
pip install qiskit[visualization]
pip install jupyter
- 仮想環境の終了方法
deactivate
2. その他ライブラリのインストール
ライブラリ名 | 概要 |
---|---|
pandas | データ解析を容易にする機能を提供するPythonのデータ解析ライブラリ |
Matplotlib | Pythonのグラフ描画のためのライブラリ |
pylatexenc | LaTeXパーサー |
pip install qiskit pandas matplotlib pylatexenc
確認
カレントディレクトリを~/Qiskit
として、Jupyter notebook を起動
jupyter notebook .
起動したWebブラウザで右上の「New」をクリック、「Python 3」を選び新しいNotebookを起動
そこで、以下のコードを実行
#Qiskitをインポート
from qiskit import QuantumCircuit, QuantumRegister, ClassicalRegister
#量子レジスタと古典レジスタを2ビットずつ作成
qr=QuantumRegister(2)
cr=ClassicalRegister(2)
circuit=QuantumCircuit(qr,cr)
#量子回路作成
circuit.h(qr[0]) # 0番目の量子レジスタにアダマールゲートを作用
circuit.cx(qr[0], qr[1]) # 0番目の量子レジスタを制御ビットとするCNOTゲートを1番目の量子レジスタに作用
circuit.measure(qr,cr) # 測定実施
#量子回路描画
circuit.draw('mpl')
ちなみに、以下のようにするとTex調の描画が可能
print(circuit)
参照
IBM様:Install Qiskit
京都大学様:雑多な記録